肛戒【罪と罰】

著者: 結城彩雨

本販売日:2005/05/10

本定価:734円(税込)

ISBN:978-4-8296-7505-2

「やっぱり奥さんの尻は最高だ、ヒヒ」四つん這いの裸を後ろから覗かれ嬲られ、川野初美は恥辱に狂った。奸計に導かれた囚われの地下室。成熟した双臀は絶望に震え、穢れなき菊座は凌辱者の獣欲を駆りたてる。美しすぎる豊尻は罪なのか。運命の祭壇にあげられた人妻に、理性を奪いつくす最後の大肛虐が忍び寄る!

(挿画 笠間しろう)

登場人物

はつみ 人妻

とうこ その他

しずか 人妻

本編の一部を立読み

(あ、あなた……)

初美は必死にこらえた。夫の前で、見られていないとはいえ、浣腸された肛門をしゃぶられるなど信じられない。教祖の唇と舌の感触に、今にも漏らしてしまいそうだ。

「初美、大丈夫か……」

夫がまだ苦痛にゆがんだ顔で言った。妻のただならぬ気配に気づいてはいるが、まさか浣腸され、肛門をなめられているとは夢にも思わない。

「あ、あなた……」

初美はそう答えるのがやっとだった。

夫に気づかれる恐ろしさ、肛門をなめられるおぞましさ、それだけでなく、初美は便意の苦痛とも闘わねばならない。

教祖は舌をとがらせて肛門に押し入れようと、さらに高まる便意を吸いだそうと肛門を激しく吸うことさえして、うれしそうにニヤニヤと笑った。

(や、やめてッ……出ちゃうッ)

何度、初美は叫びかけただろう。

そのたびに初美は夫の視線を感じて必死に耐えた。

さんざんしゃぶってから、教祖はまた長大な浣腸器のノズルを初美の肛門に沈めた。

(そ、そんなッ……)

戦慄が初美をおそった。

浣腸はまだ終わっていなかった。長大な浣腸器には、三分の一ほどの薬液が残ってにぶい光を放っていた。

それがまたチュルチュルと初美の肛門から入ってきた。

「う……うむ……」

初美はキリキリと歯を噛みしばった。

「は、初美ッ……」

夫がまた初美のただならぬ気配に気づいて叫んだ。が、その声はさっきからのパンチで勢いがない。

「あ、あなた……なんでもないわ……本当になんでもないの……」

初美は答えたが言葉にならない。ただ低いうめき声がもれただけだ。

(も、もう、駄目……たすけて……)

次から次へと入ってくる薬液に、初美はドス黒い絶望にまみれた。

荒れ狂う便意になにもかも、夫のことさえ呑みこまれる。

「いいのかな、奥さん。ご亭主になにをされているのか気づかれても」

「気づかれたら、内診台に乗って亭主と対面ということになるんだぞ」

堂島と久本が夫には聞こえないように、そっと初美にささやいても、もうまともに聞こえていない。

もう初美は限界と気づいた教祖は、一気に長大なシリンダーを底まで押しきった。

「ひいーッ」

まるで絶頂へ昇りつめたような悲鳴をあげて、初美は大きくのけ反った。

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