本販売日:2020/04/23
電子版配信日:2020/05/01
本定価:978円(税込)
電子版定価:990円(税込)
ISBN:978-4-8296-4439-3
「奥さん、そんなに声を出したら周りにバレちゃうよ」
理子の背後に忍び寄る怪しい影、尻を這いまわる指先。
いつも通りの通勤電車はその日、悪夢に変わった!
卑劣な行為に憤りを覚えながらも濡れてしまう股間。
欲求不満の肉体は執拗な愛撫を受け入れはじめ……
人妻を狂わせた魔指は同じ電車を利用する清純娘へ!
●見出し
第一章 人妻の背後に忍び寄る影
第二章 車内の揺れに合わせて蠢く手
第三章 指先に察知された排卵期
第四章 純粋な美娘に迫る危険な罠
第五章 浸食されていく理性
第六章 ショーツの下の秘部を暴かれて
第七章 覚え込まされる裏穴の快感
第八章 満員電車内のダブル調教
第九章 肉体に刻まれた魔悦の記憶
りこ(28歳)人妻
あすみ 女子学生
本編の一部を立読み
「よぅし、良いコだ。じっくり可愛がってやるからな」
「んぅ……っ」
おぞましい台詞と共に右耳へ熱い吐息をふうっと吹き込まれる。嫌なくすぐったさが走るのと同時にぞわっと背筋が粟立ち、思わず変な声が漏れそうになる。理子は耳を真っ赤に染めて俯き、夫だけに捧げた割れ目を性犯罪者に弄らせ続ける。ともすれば涙がこぼれそうになるもあと少しの辛抱だ。列車が終点に着けばこの悪夢も終わる。
(やだ……、あそこ……が……)
身体から力を抜いたせいなのか、クリトリスから生み出される痺れが強まる。しかも次第に甘みを帯びてくる気がする。その感覚は夫婦の営みの際に味わうものに似ている。ふと夫の指遣いを思い出した瞬間、腰がぼうっと燃え上がる。そして痴漢の指に震わされる肉の芽からはっきりとした甘い痺れが迸った。
(うそ……っ、なにこれ……っ)
はっと我に返った時にはもう遅く、浅ましい痺れは見る見る快感電流へと変わってゆく。そればかりか、おしりの谷間にも信じ難い変化が起こる。男の腰遣いがもたらすむず痒さから不快感が消えてゆくではないか。
男はにやけ顔で左手を人妻の腰から離し、左脇から前方へと回り込ませる。ジャケットの上から左の乳房を鷲掴みにされ、理子はびくっと身を震わせる。割れ目とおしり、それに胸元の三ヶ所を見知らぬ男に触らせていることが信じられない。だがこれは紛れもなく現実なのだ。
「……っあ、いや……っ」
胸の膨らみを掴む力もいやらしく弱い。痛みを感じずに済むのは良いのだが、その分屈辱感が強まる。不躾な手を払い除けたい衝動に駆られるも、若妻はきゅっと朱唇を噛んで堪える。派手に身体を動かせば周囲の注意を引いてしまう。気付かれずに終わらせるには耐えるしかない。
そんな人妻を他所に、太った痴漢は興奮を隠せない。理子の乳房はトップ八十九センチのFカップで、触れた者を虜にする柔らかさと健康的な弾力感を持ち合わせている。男は膨らみにむにゅっと五指を沈ませては離し、魅惑の感触を独り占めする。まるで自分の物と言わんばかりだ。
身体中を同時に責められてはうぶな人妻に為す術はない。しかも電車の中という公共の場で性犯罪者に愛撫されている。そんな状況で理性をどこまで保てるだろうか。
「はう……っ」
左の乳房を弄ぶ痴漢がジャケットの上から乳頭部を狙う。左中指の先がくっとめり込んできて、敏感な尖りの間近に当たる。その瞬間に心ならずも心地好い痺れが走り、若妻は思わずいやらしい吐息を漏らしてびくつく。そんな反応をしてしまったことが猛烈に恥ずかしくて顔から火を噴きそうになる。
「ん……、んん……ッ」
肉の芽を挟んで震わせていた指たちが一旦離れ、膣前庭を撫でながら膣口へ取り付く。揃えられた右人差し指と中指の腹で女穴の縁をなぞられ、そこからも妖しい痺れが生まれる。ぬちゅり……、微かな水音が聞こえた気がして、理子は長い睫毛を跳ね上げて朱唇をわななかせる。
「濡れてるぜ、奥さん」
(うそ……)