夢の子づくり出張

「分かる？　指先で示してるココなの……んっ……」
　股間を小さく震えさせつつ、子作りの時などに夫の怒張を受け入れた場所でもある、僅かに広がった挿入ポイントを指の先で示す。
（仕方ないとはいえ、年下の男の子に膣口を教えるポーズを取るだなんて……あの人にもしたことがないのに……）
　顔から火が出る思いだったが、同時に全身が甘く痺れる。
　年下におねだりしているみたいな倒錯感と、改めて性交渉の合意をポーズで表明したことによる興奮に襲われた。
　性交相手に凝視される膣穴から、一際濃い匂いの新しい熱汁が溢れる。
「あ、愛液が溢れてるこの穴に……入れればいいんですね？」
「っ……そう……よ……」
　恥ずかしい反応も細大漏らさず見られている羞恥で、またもや顔が熱くなる。
　とはいえ、悪い気はしない。
　むしろ興奮が強まる。弱みを見せてはいけないと分かっているのだが、二筋三筋と新しい発情汁が溢れ、若々しい鮮紅色の膣前庭を伝う。
「いきます……社長のオンナの汁が溢れる穴に入れますね……？」
　挿入場所が分からないせいで、かすかに弱気になっていた青年は、今度は自信をもっていた。本人が広げてくれた膣穴に亀頭の先を浅く埋める。
「入れちゃいましたけど……ナマでやらせてもらって……いいんですね？」
　真面目な二十二歳は遠慮がちに確認してくる。ペニスの勃起ぶりを見れば、ナマ本番を望んでいるのは明白だ。それでも確認してくるのは人柄だろう。
「いいのよ……んっ……初体験ですもの……ナマでいいわ……」
「社長……ッ」
　自分の半分ほどの年齢の若者の全身が歓喜に震える。
（もぅ……あまり言わせないでよ……）
　悦びに打ち震えるのは、四十四歳の女社長も同じだった。先ほどのフェラチオで彼の巨根をくわえこんだとき、顎が外れそうになったのを思い出す。
　だが、不快な思い出ではない。口を押し広げる逞しさも、火傷しそうな熱も、野生動物のツノじみた硬さも、ご無沙汰だった女体を熱くさせた。
　頬を締めて扱くときの摩擦感も目の眩む快美だ。膣に迎え入れてピストンしてもらったら、どんな快感なのだろうと、淫らな好奇心を刺激され続けた。
　口淫奉仕で射精しても満足できないのを見かねた風を装ったが、実のところ、ナマ本番は本心から望んだプレイでもある。
「じゃ、じゃあ……入れていきますね……んっ……」
　許可を得て安心した新人社員が腰を進めた。グチュリという音とともに、久しぶりに味わう牡肉塊の存在感が、美しい未亡人を襲う。若い勃起が宿す猛烈な熱が伝わり、ご無沙汰だった秘唇全体がブルッと震える。
「挿入はゆっくり……ね……？　急いだら女性の負担が大きいの……んぅ……」
「は、はいっ……くぅ……」
「オンナの性器は、あなたのペニスよりもデリケートなものなの。これから他の女性を抱く機会もあるでしょうから、肝に銘じなさい……ん……」
「はい……僕は絶対、社長を苦しませませんっ……うっ……」
　力強く断言した彼は言いつけどおり、のろのろ挿入を深める。
　オンナの粘膜に生まれて初めて包まれていく若い怒張は、ひっきりなしに脈動し、常に膣を揺すぶった。
（すぐにでも全部入れたいだろうに……わたしの言葉を守って、自重しながら挿入を深めてくれている……）
　女社長の胸はキュンとときめいた。なんて健気な若者なのだろう。
　性欲に我を忘れず、女性を大事にする気持ちを持ち続ける克己心には、尊敬の念が湧く。
（それに引き替え年上のわたしときたら……ああ……久しぶりの生ペニスいい）