恩返しさせてください

「和人さん。好きなときにお出しくださいね。私、しっかり呑み干しますので」
（だ、出すって……千佳子さんの口の中に）
　前回は手コキから口に挿れた瞬間放精し、フェラチオを堪能する間もなかった。
（よおし、今回はできるだけ我慢するぞ）
　決心を固めた矢先、ふいに気が遠くなる。熟女の紅唇リングがヌルリと亀頭を呑み込んだのだ。
「つあぁ……っっおおお、おっ、おおおおお」
　和人は、手を伸ばして壁に支えを求める。全裸エプロンの女性に口唇奉仕をさせているという状況だけで、果ててしまいそうだった。
「はああ……和人さんの我慢汁……ジュジュ……とてもおいしいです」
　未亡人は熱っぽくつぶやくと、チュっと切っ先にキスをした。そしてヌルヌルとした唾液を全体へまぶし、男の敏感ポイントをあやしてまわる。
（こ、これが生のフェラチオ。ううう、ヤバイよ……速攻で出ちゃいそうだ）
　千佳子は舌を自在に操っては、鮮烈な愉悦を送り込む。ヒクヒク暴れる若茎。その根元に白い指が巻きついた。
「はあ、はあ、はあ……和人さん。少しだけ、じっとしていてください」
　千佳子は少年の腰に腕を絡ませ、正面から肉柱を咥え込んだ。
「んんん……ジュルジュル、ズズっ……むうう、んんん、ぬぁっ」
　トーンの高い唸り声を上げながら、可憐な唇が穂先を吸引する。
「うううう……こ、これ、いい……生気を吸い取られそうだ」
　少年は仁王立ちとなって、腹筋をヒクヒクさせた。
（ああ、千佳子さんは清らかな唇を汚してまで、僕を導こうとしてくれている）
　胸を熱くさせる奉仕は、より激しい口淫となって表れる。未亡人は男根を喉奥まで誘い入れると舌腹をうねらせ、カリ首に圧迫を加えた。
「くううぅ、うわっ」
　たまらず少年は女の髪を鷲づかみにした。
（ああ、奥……気持ちいい）
　だが、和人の快感と引き換えに、千佳子の眉間には険しさが増していく。
「ジュル、ジュルル……はあ、はあ、ううう、んんんん」
　くぐもった声とともに、苦しげな鼻息が少年の陰毛に吹きかかる。
　相手は巨根だけに、心づくしのディープスロートは、どうしたって苦痛が伴う。それなのに千佳子はやめようとしなかった。
（うう。奥はいいけど、辛そうな千佳子さんを見ていられない）
　和人は劣情を押し殺し、彼女の両肩を押し戻した。
「千佳子さん、すごく気持ちいいけど……もうこれ以上は……」
「はあぁ……やさしいのですね。和人さんのそういうところ、千佳子は好きです」
　千佳子は聖母のように微笑むと、男根に頬ずりしはじめた。
　穢れを厭うことなく美顔をこすりつける三十六歳のシングルマザー。その献身に少年はただただ陶酔していく。
（うわあ。顔で摩擦なんて、手コキよりも背徳的で……あああああ、ヤバイっ）
「和人さん、あああん……和人さんのペニス。どんどん張り詰めて……素敵です」
　ここでエプロンの脇から生乳がこぼれ出た。千佳子は露出した乳房をおしげもなく、少年の太ももにすり寄せる。
（千佳子さんのおっぱいが、まとわりついて。うう……も、もう出そう、ううう）
　ついに亀頭が異様なほど膨らみ、射精の気配を見せる。
「あん、和人さん、こんな硬くして……はあ、はあ……ああ、あなたのミルクが呑みたい……はあ、呑ませてください」
　千佳子は肉柱を握ると、先端からぱっくりと紅唇を被せた。同時に、もう一方の手で睾丸をユルユルと揉みほぐす。