狙われた若妻同級生

著者: 鳴瀬夏巳

本販売日:2002/10/23

電子版配信日:2009/01/16

本定価:576円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1146-3

偶然再会した同級生は、華麗な女に変貌を遂げていた。

近かった、でも遠かった、憧れでしかなかった……。

江莉子を我がものにする、青き欲望が甦る。

啜り泣き、爛熟した性を貪る姿には、九年前の面影が。

この表情、瞳、涙こそ、夢に描いた江莉子の姿だ!

若妻同級生――高貴ゆえに堕ちゆく姿も美しすぎた。

登場人物

えりこ(27歳)人妻

本編の一部を立読み

「うぐぐぐっ」

江莉子の白い裸身が反りかえる。喉がまっすぐ伸び、生々しい呻きが夜更けのコーチ室に響き渡った。

江莉子は肢体を反らせたまま、逞しい突きあげにさらされた。根元まで挿入した智宏がコクッコクッと腰を使うと、ちょうどGスポットをこすりあげる位置で、堂々とせりだしたエラが蠢いた。

「あっ、イヤんっ。駄目っ、ああっ」

醜怪にめくれあがった智宏のエラは、ポコリと突きでた江莉子のGスポットを、こそげ取るようにしてかすめていく。

「ひっ、ひいっ。イヤんっ、あっ、あんっ」

江莉子は髪を振り乱して悶え泣く。その手は初めこそ床の上をさまよっていたが、いつしか智宏の脇腹に添えられ、やがて背中へまわされた。ふとももで智宏の腰をはさみつけながら、渾身の力でしがみついてさえいた。

猛り狂った火柱が、五臓六腑をぶち破らんばかりに突きあげてくる。夫ですら達することのない、はるか奥の奥まで刺し貫かれたことが、傷んだ心をズタズタに切り裂いていく。相次ぐ交尾で、粘膜は彼女の意思に反し、触感を研ぎ澄まされていた。智宏の脈動によって官能の火をともされた牝肉は、性感を貪らずにはいられない。

(こんなの……初めて……)

混乱の渦へ放りこまれ、夫を思ってすすり泣く。頭のなかを真っ白にして身を投げだし、時間さえ経てば、それですべてすむはずと高を括っていた。

しかし甘かった。採暖室で交わった時は朦朧として、それほどとは意識されなかったが、今一度貫かれてみると、はっきりとわかった。杉浦と智宏とでは、まったく較べものにならないのだ。悲しすぎる現実だった。

律動が繰りかえされるごとに、江莉子は智宏のペースに巻きこまれていく。荒々しい摩擦で智宏の体熱が伝導し、体奥がジンジンと熱を持ちはじめ、末梢にまで行き渡る。生身の肌と肌、肉と肉とが触れ合い、こすれ合い、もつれ合ううちに、初めはかじかんでいたはずの身体が、今では汗ばむほどに火照っていた。キノコ状に張りだした肉厚のエラは、最も敏感な部分を直撃してやむことがない。

ピンポイントを責め苛む凶悪な腰使いに呼応して、江莉子の身体も動きだしていた。

「なかなか激しいじゃないか、ええっ?」

「ち、ちがうわっ。そんなんじゃ……はっ、はああんっ」

言葉とは裏腹な、少女のように甘く、可憐な声は、智宏をますます奮いたたせた。

それは高校時代、スクール水着の布地で屹立した火柱をくるんで手淫に耽っていた頃、幻のように聞いた嬌声と似ていた。智宏の妄想のなかで、十七歳の江莉子はいつも、律動に合わせて喉奥から苦しげな、しかしこのうえなく甘い泣き声をもらしていたのだ。

そして今、まぎれもない生身の江莉子が自分の下で目を伏せ、小鼻を膨らませながら「あんっ、あんっ」と喘ぎつづけている。

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