狂ったキャンパス
本販売日:2000/09/23
電子版配信日:2009/09/11
本定価:545円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0988-0
肉茎に舌を絡め、上目遣いに調教魔を見あげる美也子。
プライド高い助教授にとって口舌奉仕は初めての体験、
まして教え子の前で、教授に屈伏を誓いながらとは!
恥辱と嫌悪のため、自然と頬を伝いだす女の涙。
美人助教授よ、緊縛に被虐の快感を学び、
露出散歩に羞恥の悦びを教わり、性奴に変われ!
みやこ(29歳)教授・助教授
さき(20歳)女子大生
本編の一部を立読み
「セ、セクハラ……ああっ、セクハラにふけった、いやらしい助教授……お、大原美也子は……」
声が途切れがちになる。けれども、それは単に敗北感だけのためではなかった。むしろ、期待に似た感情のせいだといったほうがよかったかもしれない。これから行なう奉仕……つまり、性交直後の汚れた男の男根をしゃぶりあげ、舌で舐めつくしさえすれば、背中で括られている両腕をほどいてもらえる。そうすれば、薬によって爛れ、熱に疼いている淫らな谷間を、自分の指で思いきり擦りあげることができるはずだった。
人前で自慰をする。その女にとっては最も厭わしいはずの痴態を、美也子は今、激しく求めているのだった。それは、かつて感じたことのないほど強烈な、抗いがたいものだった。まともには考えられないほど奇妙で、あさましい欲求であるだけに、知的な美貌を歪めながら声を高くする、美貌の文学部助教授の姿は、悲惨であるとともに、半ば滑稽でもあった。美也子は泣き声でつづけた。
「奴隷助教授として、最初のご奉仕をいたします。藤堂様の……オ、オチン×ン……」
素っ裸でしゃがみこんだまま、美也子は男性器を指す単語を、泣き声で繰りかえさなければならなかった。
「オチン×ン。ああっ、オチン×ンを、わたくしの淫らな口で、お掃除させてください」
「そうだな」
藤堂は、ゆったりと横柄な態度で答えた。
「これまで、さんざん生意気なことをしゃべっていたようだが……その口を使ってもらいたいと言うのかね」
「そう……です」
「なかなか感心な心がけだ。その心がけに免じて、使ってやることにする。せいぜい、心をこめてやることだ」
「あ、ありがとう……ございます」
美也子は、ゆっくりと首を差し伸べていった。今度は頬を打たれることもなく、舌先が藤堂の亀頭に触れた。生温かな、ぬめりを伴った感触、それに、むっとする匂い……藤堂のものなのか、それとも早紀の分泌した体液の匂いだろうか、それは熱のこもった、刺激的な、しかし妙な甘さのある匂いだった。美也子は軽い吐き気を感じた。
けれども、気がついてみると、男の性器を口いっぱいに頬張り、一心に舌を動かしている自分がいた。認めたくないことだが、一種の満足感すらあった。焦らされつづけた性感は、口腔に受ける刺激に、敏感に反応しているらしい。体内でもつれ合った複雑な神経が、舌先から股間にまで、すさまじい速度で、そのかすかな悦びを伝えていくのだった。美也子は、自分の性器がとめどなく愛液を漏らしつづけていることを意識していた。早く、この手で慰めてやりたかった。