そして少年は獣になった
本販売日:1999/11/23
電子版配信日:2009/11/13
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0929-3
教え子との関係を継母に知られたがため、
恵里香は和也と同様、全裸緊縛され、性奴に……
互いの眼前で性交哀願、奉仕乞い、絶頂晒し。
こんなの、僕の大好きな、憧れの先生じゃない!
非道いママも淫らな先生もみんな僕の奴隷にしてやる!
母の魔性が、女教師の淫性が、少年を獣へ変えた!
きみこ(35歳)義母
えりか(25歳)女教師
本編の一部を立読み
信じられない……。
恵里香は、もう一度、貴美子の顔を見た。目尻から頬にかけての部分は涙で汚れ、顎はたれ落ちた唾液にまみれている。眉間には二本の深い皺が見えた。長いラインを描く眉は情けなく両端が落ち、昨夜の面影はどこにもなかった。つい二十四時間前、あんなにも猛猛しく、残酷な女主人だったはずの女が、なぜこんなに惨めな姿に堕ちてしまったのか、どうしても理解できなかった。
しかし、その理由はすぐに、ほかならぬ貴美子の口から明かされることになった。
和也がゆっくりと立ちあがる。快楽に悶え苦しんでいる継母の横に立ち、少年はその腋の窪みにそっと指を這わせた。同時に、耳たぶをそっと噛んだ。
「んう、あ……」
重い量感のある貴美子の全身が、ぶるぶると震える。膝が緩く曲がり、両脚が縦に長い菱形の形になって、尻がくねる。
和也は片方の乳房を、下から持ちあげた。とうとう耐えられなくなったらしい。奇妙な呻き声とともに、貴美子は口を大きく開き、咥えていたスイッチボックスを床に落としてしまった。
「馬鹿だな」
「ゆ、許して……」
コードが長いため、貴美子の股間に突き入っている性具の位置は変わらず、今も鈍い音とともに蠢きつづけている。貴美子の肉体も、やはり同じように悶えつづけている。
「どう? ママ。反省はできた?」
「はい」
「ほら、先生が驚いてるよ。どうして、こんな恥ずかしい罰を受けているか、教えてあげたらいい」
「き、貴美子は……」
唾液に汚れた口を、力なく何度か、閉じたり開いたりした後、貴美子は湿った声でつづけた。
「ああっ、貴美子は、和也くんの言いつけに、反抗しました。だ、だから……恥ずかしい罰……ば、罰を、受けています」
「ぼくの言いつけって、どんな言いつけだったっけ」
「き、昨日……あったこと……先生が帰った後に、あったことを、自分の口……貴美子の、いやらしい口で、ご説明しなさいって……」
「そうだったね」
和也はそこで、恵里香のほうを向いて、少し笑った。それは不思議と、ひどく透明な笑顔だった。女にしては大柄な貴美子の横にいて、それでも和也のほうがずっと背が高い。その少年の四肢ののびやかさに、女教師は改めて気がついた思いがした。
「じゃあ、ママ。ちゃんと説明してあげてよ」
「は、い……」
「ほら、早く」
「き、貴美子は、あの……」
自分がいったんは支配下に置いた年下の女に対して、あさましい姿を見せるのがつらいのか、貴美子は悲しげに身をよじった。それでも、両手で乳首をいじるのは止めようとはしないのだった。
「貴美子は、和也くんの奴隷……奴隷に、なったんです。先生と、一緒よ。同じ奴隷として……い、一生懸命、和也くんに、ご奉仕しましょうね」
「もっと、詳しく言えよ」
和也の手は、貴美子を責めたてている性具を乱暴に動かした。快楽に誘われるように、肉感の濃い匂いを発散させる三十五歳の継母は、十六歳の息子に対して、異様なほどの従順さを見せた。