爛れた学園

女教師と母

著者: 永井龍児

本販売日:1988/11/23

電子版配信日:2012/02/24

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0222-5

シチュエーション

教え子のパンツをはいて授業する女教師・萌子。
我が子に、教頭に、女盛りの体を嬲られ、
よがり泣く母・美砂子。
高校生と教頭の淫らな確執に、
女教師と母、そして少女が玩弄される!

登場人物

もえこ(23歳)女教師

みさこ(38歳)実母

こまき(26歳)その他

本編の一部を立読み

二つの裸がもつれあい、せめぎあった。若い肉体と肉体との接触は拒む女は拒むことによって、襲う男は襲うことによって、たがいに相手の体の抗しがたい魅力に欲情を昂ぶらせ、我を忘れさせた。力ずくではかなうはずもなかった。いっときの揉みあいの後、恭夫に組み敷かれた萌子は、激しく胸をあえがせながら目を閉じてぐったりとした。どうにでもしてくれというような放恣な姿態だった。
恭夫もハアハア荒い息を吐きながら、萌子の腕をつかんで、両方とも万歳させる形にした。仰向いているので乳房が流れている。そこに頬ずりし、頂上のつぼみを吸い、そのまま唇を二の腕の内側から続く腋の窪へと滑らせた。腋毛を除去したあとのざらついた毛根の感触があった。萌子が呻いて身をよじった。敏感になっているのだ。
「重野君、いけない。こんなことをしてはだめ!」
だが、いけない、いけない、と打ち振る萌子の顔は上気したように紅潮していた。恭夫は足をからませて膝を割る。
「ああ、もう堪忍して……。いやよ、いや、いや……。重野君、やめて」
花園は濃密な流出でしとどにまみれていた。こんなに濡らしているくせに、いやなはずがないじゃないか、と恭夫が中央の熱い淵を中心に愛撫しはじめると、むっちりとした白い内腿がけいれんを起こしたように閉じたり開いたりした。
どこをどうすればどうなるのか、恭夫は小巻の花園でツボを教えられている。萌子はたちまちあえぎだした。
「つらいわ……ああ、だめ……」
自分でもどうしようもなくなっているのだ。体をのたくらせている。あえぎが次第に嗚咽しているみたいな声になり、場合が場合だけに、本当に泣いているのだろうかと恭夫は疑って萌子の顔を窺った。泣いているような横顔だった。頬に手をやってこちらに向けようとすると、見ちゃいや、と萌子はさからって顔をそむけた。だが、涙はなかった。
「私……こわい。知らないの」
と、顔をそむけたまま蚊の鳴くような声で言った。恭夫はすぐ悟った。とくに驚きはなかった。だが、萌子の正直な告白は、処女を喪うことの承諾を意味していた。そうでなければ「こわい」という言葉は伴わない。
「大丈夫、先生、大丈夫だよ」
教師と生徒、年上と年下の立場が逆転した。二人はそれをすこしも奇異に感じてはいなかったが。
恭夫が上に重なると、
「ああ──」
と萌子は声をふるわせて首にしがみついた。強い力で抱きしめる。恭夫はつっ伏したきり首をあげることもできない。それではやりにくいからと諭して、巻きついた細い腕を無理やりにもぎ離す。萌子は激しく羞恥して顔を覆い隠した。
だが、恭夫が位置をたしかめて濡れそぼつ壷口にあてがおうとするたびに、腰をひねって逃げる。意図的にやっているのではないらしいが、
「先生!」
恭夫は叱るように言った。
すると、顔を覆っている手の下から「グフッ」という声がした。笑いを漏らしたような声だったが、こんなときに笑うなんておかしい。訝った恭夫は手を退けようとした。萌子はかたくなにさからった。いやいやとかぶりを振りながらひしと両手を顔に当てて離さない。こめかみのあたりが濡れていた。泣いていたのだ。
「……何故」
とまどった恭夫は、とまどいがそのまま口に出た。萌子はすでに許す気になっていたはずではないか。いまさらどうして泣くことがあるのだろう。

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