禁忌実習

やっぱりそうなんだ。ママはいやらしいことや、ひどい言葉を聞かされると、ますます燃えあがってくるんだ……。
陽一はすっかり自信を持って、指をくねくねと秘肉のなかで踊らせていった。それにつれて妙子の谷間の奥の襞々が、まるで別の生きものみたいに蠢いて、時折りキュッキュッと激しく収縮して、痛いほど指を締めつけてくる。
いったいママの内部はどうなっているんだろうと、陽一はそこをはっきりと覗いてみたくなってしまった。抜きだした指はべとべとになっていて、かすかに湯気みたいなものを、そのまわりにまとわりつかせている。
頭をさげて母親の脚の間に顔を差しこんでみた。そこは天井からの照明にうまい具合に照らされて、今はもうびしょびしょに濡れた陰毛が、陰阜のふくらみや大小の陰唇に、べったりと貼りついている。さらにもうくっきりと二つにわかれて、それぞれが固くなって突っ立っている、ぶよぶよとしたかなりの厚さの小陰唇を、ぐいと横に押しひろげてみると、真っ赤に充血した陰裂には、少し白濁した淫液が小さな泡になっていて、ちょっと膣口を押しただけで、とろりとしたものが流れだしてきた。
「わあー、すごいや。ママのマン汁、濃くって、すごくネバネバしてるんだ」
その淫液を指の間でかきまわし、陽一はわざといやらしく妙子にいってやった。とたんにまたも母の全身がピクピクッと引きつって、口からはすすり泣きそっくりの声がもれだしてきた。陽一はぬるぬるする指先を、今度は小陰唇の上からくっきりと顔を覗かせている、エンドウマメくらいもある大きなクリトリスに這わせていった。
今や抵抗することを完全に諦めてしまったのか、それとも陽一のいやらしい指遣いや汚らしい言葉に刺激を受けたのか、妙子は全身を投げだすようにして、されるがままになっている。そして、陽一が谷間の上端でしばらく指をくねらせていると、
「ヒーッ、ああー、そこ、いい……ああー、もっとよ、陽ちゃん……」
今度はまるで悲鳴そっくりの甲高い声が、母親の喉からほとばしりでてきた。
陽一はすっかり安心すると同時にすごく面白くなり、クリトリスの頭を剥きだしにした、わざと乱暴にぐりぐりと撫でさすった。
「ああー、ああー、もう駄目……ああー、お願い、イカせてちょうだい……あああ、お願いよ……あっ、ああー、イキそう……陽ちゃん、ああっ、ママ、陽ちゃんのお指で、イク、イクわよ……あっ、あっ、いい、イクわ、イク、イッちゃう……」
これが日頃おしとやかで、大きな声も出したことのない母親だとは、とても思えないほどの、それは絶叫に近いはしたない声だった。確かにあのビデオのなかでも、妙子はかなりの声をあげてはいたが、こんなに大きな生の声を聞かされた陽一は、もうそれだけで、さっきからこわばりっぱなしの股間のものが、激しく痙攣しそうになってしまい、あわててその根元をパジャマ越しに指で締めつけてみた。
叔母の郁子がやってくれた時と同じように、確かにそれは効果があって、陽一はなんとか噴出を根元で塞き止めることができた。しかしもう昂りが限界まで近づいていることは間違いない。
陽一は急いでＴシャツとショートパンツを脱ぎ捨て、母親と同じように素っ裸になった。