本販売日:2000/01/23
電子版配信日:2009/10/30
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0941-5
「ああ、そんなこと……や、やめてください」
敬虔な女学院に入学した絵梨香は、入寮初日、
清楚な制服を脱がされ、下着検査の洗礼を受けた。
さらに未成熟な膣内の視検、触診、精密検査……。
女の園で、禁断の蜜戯を強いられた絵梨香のなかに、
離ればなれの弟との近親相姦願望が芽生えてゆく……。
みやこ 女子学生
えりか 女子学生
まりな(18歳)女子学生
すずこ(30歳)女教師
さゆり 女子学生
本編の一部を立読み
「だったら、検査ついでに、あたしが、いいこと教えてあげるよ」
真理奈が割れ目をぐいと押し開き、薄皮にくるまれて、ひっそりと隠れている敏感な珠を探りだした。
「これがクリトリス、クリちゃんだよ。ここを指で撫でなでされたり、ぺろぺろ舐められたりすると、すぐに天国に行けるんだよ。礼拝堂でマリア様にお祈りを捧げるよりも、ずっとずっと霊験あらたかなんだからねえ」
敬虔なM女学院の生徒らしくない、すごく背徳的な言葉を吐きながら、真理奈が小さな突起を、ゆるゆるとこすりはじめる。美弥子にさわられている乳首の感じとは明らかに違った、鋭い感覚が導きだされ、わたしは思わずうめき声をあげてしまった。
「あっ、変、変な感じが、ああー、これ、なんなのー。こんな、変な感じ、ああー、わたし、はじめてえー」
敬語を使うのも忘れて、わたしはうわ言のように、切れぎれに言葉を吐きだした。
「変な感じっていっても、どんなふうなんだい。いやな感じなのかい、それともいい感じなのかい?」
谷間のなかから溢れだしたもので濡らしているのか、真理奈の指は実になめらかで、痛みなんかまったくない。自分の指がふれた時には、心地よさよりも、かすかな痛みに似た感覚が走ったのだ。ところが、真理奈の指がなめらかなせいか、それともなにか特別のさわり方をしているのか、痛みどころか不思議な気持ちよさが湧いてきた。
「い、いえ、いやじゃないんです。でも、なんだか、腰がむずむずするみたいで、すごく変なんです」
自分でもどう表現していいかわからず、わたしはヒップをもじもじと揺すってみせた。
「これまでオナったこともないというのは、どうやらほんとうみたいだねえ。もう高校生だというのに、今時珍しい子だよ。美弥子とはまるで違うじゃないか」
呆れながらも半ば感心したように、真理奈が言う。
「でも、オツユはすごく出してるよ。ほら、こんなに割れ目の外まで流れだしているんだ。美弥子、絵梨香のオッパイ、揉むだけでなく口で吸ってみてよ。あたしもクリちゃんを舐めてみるから……」
真理奈のそんな言葉が聞こえたと思った直後、乳首と狭間の感覚がいきなり高まって、わたしは息がとまりそうなショックを受けてしまった。ところが二人の唇や舌が蠢くにつれて、その奇妙な感覚はずんずんと大きくなってくる。
「あっ、ああー、変です、変ですわー。お、お願い、わたし、どうにか、ああー、どうにかなりそう……」
自分でもわけのわからない感覚に衝き動かされて、わたしはがくがくと身体を震わせた。
「おや、やっとほんとに感じてきたようだねえ。さあ、絵梨香、もう一息だよ。あたしたちに任せて、なにも考えずに、その感じだけを追いつづけるんだ。そうすれば、すぐにちゃんとイケるからね」
なにを言われているのかよくわからないまま、わたしはじっと目をつぶり、その不思議な感覚を追い求めていった。
「ああー、それ、すごく変な感じだけれど、とっても、ああー、とっても、なんだか、ああー……」
とってもいいと言いたかったけれど、すごく恥ずかしくて、どうにもそんな言葉は吐けない。しかし、そんなふうに泣くように言ってみると、その奇妙な気持ちよさが、ぐんぐんとふくれあがってくる。