人妻が啼いた通勤

著者: 雨宮慶

本販売日:1999/02/23

電子版配信日:2009/12/18

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0877-7

男の指が太腿を這い、恥肉が息づく股間へ近づく……
ガーターからのぞく恥丘には紐のような下着があるだけ。
しかも粘りと甘い牝香をまき散らす蜜の洪水だった。
美也子は待っていた。通勤電車で触れてくる一人の痴漢を。
いけない、恥ずかしい、私は人妻なのに……
理性や羞恥心を上回る密かな愉楽に、人妻社員は牝になった。

登場人物

みやこ(29歳)人妻

きょうこ(29歳)人妻

さとこ(31歳)人妻

まさこ(32歳)人妻

えいこ(28歳)人妻

本編の一部を立読み

初めてガーターベルトをつけてみると、自分でもプロポーションには自信がある下半身が、ドキッとするほどセクシーにた。
そのうえヒップが剥きだしのTバックだ。あまりに刺戟的すぎて、なんだか娼婦みたいだと思った。そう思うとドキドキした。
ただ、問題ははたして彼が現われるかどうかだった。
だが、彼は美也子の期待を裏切らなかった。胸をときめかせている美也子の後ろに張りついて電車に乗り込むと、さっそくヒップを撫でまわし、ついでセミミニのタイトスカートのなかに手を入れてきた。
太腿を這いあがってくる彼の手が、セパレーツのストッキングの切れ目まできたところで止まった。
「いいね、最高だよ」
初めて彼が声を発した。美也子の耳もとで、ほかの乗客には聞こえない小声で囁いたのだが、嬉しさと興奮がこもっているような声だった。
もう膣に指まで入れられている美也子だが、彼の声を聞いただけでカッと全身が熱くなった。声を聞くことによって太腿に触れている彼の手がよけいに生々しく感じられ、急に恥ずかしくなったのだ。
その手がさらに這いあがってくる。Tバックショーツとガーターベルトのストラップをなぞるようにしながら、剥きだしのヒップを撫でまわす。
美也子は尻朶をひくつかせながら、Tバックの紐が食い込んでいるクレバスが、もうジトッとするほど濡れてきているのを感じていた。
Tバックを穿くと、紐がクレバスに食い込み、唇に似た肉びらが分かれて迫りだした感じになる。いやらしい状態になっているそこに、彼の指が這ってきた。
指先が、ヌルヌルするほど濡れている肉びらをなぞる。いやらしさと恥ずかしさに美也子は体がふるえた。ゾクゾクする興奮のふるえだった。
まわりの乗客に警戒の視線を走らせながら、美也子はときおり顔をあお向けたり、うつ向けたりしていた。
もうとっくにビンビンに膨れあがっているクリトリスに彼の指が触れるたびに鋭い快感の疼きに襲われて、のけぞらずにはいられない。
その瞬間は息を呑み、必死に無表情を装って顔をあお向ける。そして、彼の指がクリトリスをはずれて膣口のあたりをこねだすと、うつ向いて息を吐きだし、ムズムズする性感に腰をもじつかせずにはいられない。
(ああ、だめッ、焦らしちゃいや……もう、してッ。入れてッ)
美也子はたまりかねて胸のなかで懇願した。ひとりでに腰がいやらしく蠢く。
そんな反応から美也子の気持ちを察したように彼の指が侵入してきた。ぬかるみ状態の膣にヌルッと押し入ってくる。
(ああン、いいッ!)
身ぶるいするような快感の疼きが湧きあがる。
彼の指が美也子のなかをこねる。こねまわしながら、ピストン運動もする。
腰のあたりがとろけるような快感につつまれて、美也子は彼に体を預けた。そうしないと立っていられなくなりそうだった。
彼にもたれたまま、まるで騎乗位でセックスしているときのようにクイクイッと腰を律動させた。
(このままイキたい……ああ、イカせてッ)

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