本販売日:1988/10/23
電子版配信日:2012/04/06
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0219-5
夕暮れの更衣室──
恋する同僚の哀願に、美樹は制服を脱いで
裸のお尻を剥きだしにする。
処女は大好きな人に捧げたいの……
清純な銀行員・美樹の初めての快感。
みき(23歳)銀行員
まい(18歳)その他
本編の一部を立読み
「松本さん、僕だよ」
あわてて振り向こうとする美樹の耳もとに、男の吐息が吹きかかった。それが浩司の声であることはすぐにピンときた。
覗きに夢中になって、美樹は外に浩司を待たせていたことをすっかり忘れていたのだ。
いつの間に忍び寄ったのか、浩司はピッタリと美樹の背中に寄り添い、制服の上から乳房を鷲掴みにしていた。
「いや……やめて、田中さん」
美樹は浩司の手を振りほどこうとした。しかし浩司も後にひかない。
「あの部長の助平ったらしい顔を見てみなよ。いい見世物だぜ。君だって昂奮してるんだろう。スカートの中に突っこんだその手はなんだい」
オナニーしていることを指摘されたのでは、昂奮を隠すわけにはいかなかった。もちろん、心の底では男性を求めてさえいたので、浩司の誘い方がスマートであれば、さして抵抗する気にならなかったかもしれない。しかし浩司の態度があまりにもなれなれしくてあつかましいので、美樹は癪にさわった。
「いやよ、離して!」
くるりと身体の向きを変え、スカートから引き抜いた手で美樹は浩司の胸を押しやった。
浩司が一歩後退しながらやりかえした。
「そんなにもったいぶらなくてもいいだろう。初めてじゃあるまいし。僕も実はビンビンなんだよ。ほら、見てごらんよ」
その言葉をいい終わるか終わらないうちに、浩司はズボンとブリーフを膝のあたりまで引きおろしていた。
見事にきばり立った勃起が躍りだし、エラをせいいっぱい張って美樹を睨みあげた。
「……やだぁ、田中さん」
顔をそむけた美樹に浩司が抱きついた。
「どうしたんだい、あれ以来僕と全然つき合ってくれないじゃないか。僕がどんなに君を求めてたか」
腰が折れそうなほどの力で抱きしめられ、首筋にキスの雨を浴びせられた美樹は、抵抗する気力が萎えていくのを覚えた。
「おお、高橋君、わしはいきそうだ……」
「ああ、部長、わたしも、もうすぐ……いくわ、いく、いく……あああ……」
トイレからは二人のよがり声が重なりあって聞こえてくる。
浩司はぐったりなった美樹の身体を、更衣室の中央に置いてある木製の長椅子のほうへ、抱きかかえるようにして連れていった。
美樹は目を閉じ、されるがままになっていた。長椅子の上に美樹を仰向けに横たえると、浩司はさっそくスカートを、そしてパンティをはぎ取った。水色のパンティは、昂奮の汁を吸いとってたっぷり湿っていた。思わず浩司はその布地をめくり、最も蜜を多く吸っている部分を鼻に押しあてて、大きく息を吸いこんだ。
ああ、たまんない、この甘美な香り……僕、やっぱり好きなんだ、松本さんのこと……。感激に胸躍らせて美樹の股間に視線を転じた浩司は、おやっと我が目を疑った。ヴィーナスの丘がつるつるなのだ。両脚を広げさせ谷間の奥をのぞいてみたが、そこにもまったく毛がなかった。
確かに、この前見た時にはあったんだけど……。
「ど、どうしたの、松本さん、ここの毛」
美樹はかえす言葉を失った。実は、正也によってまだらに抜かれてしまったそこの毛を、自分で剃毛したのだった。一体、それをどう説明したものか……。
「い、いえ、ただ、ちょっと、水着だと映っちゃうから……」