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【お伊勢参り】ごくらく道中

著者: 芳川葵

本販売日:2011/12/10

電子版配信日:2016/08/05

本定価:713円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-8126-8

十返舎一九が「東海道中膝栗毛」を出し、庶民に広
まったお伊勢参り。なかなか子宝を授かれない義姉
千香のため、義母・小夜とともに旅だった若侍・真
之介。旅の本当の目的が、お姫さま育ちの小夜に、
男女のまぐわいの仕方を教えることにあったと知っ
て戸惑うが、これもお家のためと果敢に下帯を脱ぎ
捨て……女あり、剣あり、波瀾万丈の艶道中!

<もくじ>
第一章 いざ、子宝祈願の旅へ

第二章 義母上とのおんな修行

第三章 旅籠の夜

第四章 肌を許した義姉上

第五章 三つどもえ御前

第六章 矢作川の決闘

第七章 憧れのお伊勢参り

登場人物

さよ(31歳)義母

ちか(23歳)兄嫁

本編の一部を立読み

(ああ、見られてしまう。真之介にわたくしの大事なところが……。若殿にしかお見せしたことがない場所を、義弟に……)
千香の背筋に、緊張と背徳感の震えが走り抜けていった。その間に上になっていた湯文字の左裾がめくられ、ついに左腿に乗っていた右裾もめくられてしまった。適度な肉づきの太腿が完全に露わになる。日に当たることがない場所だけに、透き通るような白さだ。
「はぁ、義姉上の、太腿。そして……ゴクッ」
「あっ、あまり、ジロジロ見るでない。恥ずかしいではないか」
真之介の視線が、ふっくらと盛りあがるように生えている陰毛に注がれていると感じた千香は、恥ずかしさを押し隠すように、わざと強い口調で文句を言った。
楕円を描くように生えた陰毛は、決して濃くはない。地肌が少し見えてしまうほどの薄さであり、細く柔らかな毛がふんわりと茂っているのだ。
「申し訳ございませぬ。しかし、義姉上、脚を開いてくださりませ。義姉上の大切なあそこを、拝見しとうございます」
「おかしくても、笑うでないぞ」
羞恥に顔面を熱くさせつつ、千香は少し膝を立てると、ゆっくりと両脚を開いてやった。
(このように自分から脚を開くなど、なんと恥ずかしい……。真之介め、わたくしにこのような辱めを加えおって、これからはもう甘い顔を見せてはやらぬ)
秘部を自分から晒していく羞恥を、義弟を内心で叱りつけることによって、なんとか耐えていく。真之介が開いた足元に体を入れ、夫にしか見せたことのない淫裂を覗きこんできた。
「おぉ、これは、すっ、すっごい……」
「なっ、なにが凄いのじゃ。やはり、どこかおかしいのか?」
真之介の言葉に、千香は思わず恐怖に震えた声を出してしまった。自分の秘部を見たことはないが、もしかしたら、他者とは違うのではないか、そんな恐れが全身を駆け巡る。
(イヤ、待て。確か真之介も経験がないはず、では、違いは分からぬか? もしや、義母上さまが……。絶対にないとは言えぬが、じゃが、しかし……)
羞恥と恐怖に混乱した頭で考えるも、思考が錯綜しまとまらない。
「いえ、おかしなところなど、ございませぬ。大変に、お美しゅうございます。ひっそりと花弁が閉じた、透き通るような桃色で、なにやら、甘い匂いもして参りまする」
「そうか、変ではないのか。あっ、こら、そのように顔を近づけるでない。息がかかって、こそばゆいではないか」
義弟の言葉に、ホッと胸を撫でおろしたのも束の間、真之介がお堂の床に腹這いになり、千香の秘所にさらに顔を近づけてきた。荒い鼻息が陰毛や秘唇を撫でつけ、むず痒さを覚えてしまう。
「ああ、ほんとに、お美しい……」
陶然とした呟きの直後、真之介の指先が秘裂の縁をすっと撫でつけてきた。

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