本販売日:2003/08/23
電子版配信日:2007/11/09
本定価:576円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1218-7
一年ぶりに再会した由希は、新妻の色香を漂わせていた。
恋心を抱いていた同僚の妻を奪い取る、千載一遇の好機が!
夫がリストラ対象だということをだしにすれば、由希を……。
悪魔の囁きに獣性を燃えたたせた男が繰りだす、
野外フェラチオ、夫婦の寝室での背徳レイプ、美肉接待。
会社の生贄奴隷として生きるしかない由希・哀切なる運命!
ゆき(25歳)人妻
本編の一部を立読み
どれほどこの時を待ちこがれ、夢に見たことか。
由希の唇が、猛り勃った肉塊を含んでいる。あの白く美しい歯並びが幹に触れる。舌がヌメヌメとのたうち、ためらいがちに尖端を舐めさすっている。
さすがにショックのためだろう。およそ技巧的とは言いがたい。
なおかつ智人の胸は轟くのだ。怖々と鈴口に触れてくる舌先や、雁首へ真綿のようにまとわりつく朱唇、熱い吐息に至るまで、ほんのかすかな刺激をも、研ぎ澄まされた彼の神経は嗅ぎとり、堪能する。
あまりに巧みな口技であったら、むしろ鼻白んだかもしれない。恐怖と恥辱に震えながらのフェラチオが、智人を昂らせた。巧まざる繊細な舌使いは、血気にはやるリビドーを焦らすかのようだ。じっと受け入れていると、なにか背筋がむずむずとむずがゆくなり、全身の血がワッと燃えたつ気さえする。
一心にしゃぶらせながら、改めて智人は感慨に耽った。
六年前の、あの穢れを知らなかった由希がほかの男の妻となり、淫らな性技を植えつけられている。怯えながらもその性技を、今は自分のために施している。
そう思うだけで、憤怒がますます噴きあがり、裏腹に快美な感覚は二重三重と膨れあがるのだった。
「仕込まれた通りにやれ」と命じた智人ではあったが、興奮のあまり自分からも腰を使いだす。闇夜をかすかに照らしていたペンライトをポケットにしまい、左右の手で由希の頭をがっちりとつかんだ。六年間の思いの丈を叩きつけるかのように、猛烈な勢いで腰を送る。
グチュッヌチュッとみだりがわしく粘っこい音をたてて、獣根が由希の口中を蹂躙していく。もはや由希はされるがままに、動物的な律動をひたすら受け入れるだけと成り果てている。抵抗したくても頭をつかまれ、喉奥まで貫かれてしまってはどうすることもできないのだ。苦しげな呻き声も、ほとんど聞きとれないほど弱々しい。
暗闇のなか、絶え間なく腰を送る智人は、由希をバックから犯すシーンを思い描いている。
四つん這いの由希が猫のように振りかえり、濡れた瞳で自分を見ている。ぽってりと肉厚な唇はしどけなく開いたうえ、豊満な尻を振って誘惑している。横に大きく張りだした腰をがっちり捕らえ、切っ先をあてがって一気に沈めると、由希は髪を振り乱し、イヤらしく尻をくねらせ、喜悦の声を撒き散らす。重く垂れた乳房を両手ですくいあげ、破裂せんばかりに揉みちぎれば「もっと強く」と言いたげに、みずからの手を重ねてくる――。
これまで幾度となく夢想したシーンを、今また智人はありありと脳裏に描いた。
ただし今までと決定的に異なるのは、反りきった獣根が自分の手のなかにではなく、生身の由希の口のなかにあることだ。
律動を重ねるごとに唾液が大量に分泌され、全体をしっとりと潤す。牝肉を彷彿とさせる朱唇が幹をやさしくくるみ、熱を持った舌ビラが尖端にまとわりつく。肉と肉との摩擦音が、静謐な闇に奏でられる。