??午後2時??
本販売日:2006/12/23
電子版配信日:2008/11/28
本定価:681円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-1473-0
時計の針が午後二時を指したとき、未亡人は妖しく囁いた。
「私を抱いて、満足させてくれることが条件よ……」
潤んだ瞳、震える乳房、伸びやかな美脚……。
魔性の虜に溺れた青年と絡み合う思い出の寝室。
空閨を煩う過去を振り切るように、麻美は男を貪り抜く。
203号室から始まった五つの誘惑は、秘色のパラダイス!
まみ(30歳)未亡人
ななみ(24歳)女優・アイドル
きょうこ(25歳)秘書
みすず(28歳)女教師
あや 女子学生
本編の一部を立読み
(す、すごいや。こんなに熱くて柔らかい)
良太にとっても麻美の内部の感触はこれまでに味わったことがないものだった。
三年ぶりに男を受け入れる女盛りの官能の坩堝。そこはすでに高熱を発しながら、良太の極太の先端部にぴったりと絡みついてくる。
飢えきった食虫花が、久々に獲物を捕らえたような貪欲ささえ感じさせる。
「麻美さん」
良太はわざと焦らすように雁の部分だけを小さく出し入れする。
「はんっ、くっ……」
敏感に反応しながら、麻美は恨めしそうに良太を振りかえった。
「お願い、焦らさないで……お、奥まで」
セミロングの黒髪を数本、紅潮した頬に這わせて、潤んだ瞳でこちらを見つめるその表情が良太の脳髄を痺れさせる。
半ば反射的にシャフトを根元まで突き立てていた。
「あひいっ」
「おおうっ」
二人はほぼ同時に獣じみた声をもらした。
麻美にとっては、三年ぶりに味わう牡の感触が、良太にとっては柔らかい最奥部に侵入した喜びが、それぞれの理性を超えた叫びを呼び起こしていた。
もはや立ち退きの契約や、麻美の亡夫への思いさえ良太にとってはどうでもよくなっていた。
背筋を貫いていく甘美なインパクトと、眼下でのけぞっている女性へのいとおしさだけが良太を満たすすべてだ。
「ま、麻美さん」
幹全体をぬらぬらとした淫靡な軟体動物に包みこまれた感じがする。
ゆっくりと腰を前後に動かすたびに、粘膜は柔軟に対応し良太自身に密着したまま微妙に感触を変化させる。
その部分からは湿った音が少しずつもれだすようになっていた。
ねっとりと絡みついたかと思うと、膣全体が痙攣するようにシャフトを締めあげる。
いかにも成熟した女性らしい濃厚な甘さと、久々に男性自身を受け入れた貪欲さが複雑なハーモニーを奏でながら、良太を迎え入れた。
「す、すごい。こんなに締めつけてる」
感動の声をあげながら、その快感を追い求めてストロークのスピードと角度にバリエーションをつけてみる。
なかほどまでにとどめながらゆっくりと短めに突いたあと、一気に根元まで深く突き立てると、麻美は自然にヒップを突きだし、良太を極限まで深く迎えようとした。
「あんっ、いやっ、そんなにしたら……良太さん、すごい」
白い桃の双丘が上下し、花園に突き立てられたシャフトが淫液にまみれて黒光りする姿を現わす。
「あんっ、ああっ、いいっ」
美しいソプラノの合間に、肉がぶつかる音と、結合部が発する湿った音が混じり合い、ベッドルームを満たしていった。