隣りの人妻

著者: 龍島穣

本販売日:2001/06/23

電子版配信日:2009/07/24

本定価:660円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-1044-2

綾香は逆らえなかった。夫と自分の身を守るために。

隣りに越してきた男は、復讐という刃をしたため、

白昼、清楚な人妻に巧妙な罠を仕掛けた!

夫の過去を暴かれた白き身体に繰りだされる

口唇奉仕、縄緊縛、衆人環視の蜜戯……。

恥虐と魔獄の坩堝が、麗しすぎる人妻を生贄奴隷妻に!

登場人物

あやか(28歳)人妻

まや(26歳)人妻

しおり(30歳)秘書

ともえ(24歳)OL

本編の一部を立読み

グチュ……ヌチャ……。

綾香の耳を襲う卑猥な湿り音。ゆっくり抜き差しされるたびに、肉傘で掻きだされる淫汁が夫の顔面に滴るのではないかと怯え、膣に力をこめてしまう。

背中に降りかかる熱息が荒くなった。徐々に速く、そしてすごみを増すピストン運動に、綾香の白い背中も汗にまみれ、くびれ腰が折れる。串刺しになったまろやかな尻肉がひくつき、声なき喘ぎも圧し殺した悲鳴に変わっていく。

この二週間、何度凌辱されたのだろう。

最初、恐ろしいことを聞かされながらも、嶋田の自分を想う熱い心に狼狽えた。次は、グロテスクな異物を抜き差しされ、堪らず自ら巨大な肉棒にまたがった。先週は、摩耶に鞭打たれ、倒錯の喜悦に狂うあさましい姿を嘲笑われた。

そして今は、夫の顔上でヌラ光る女裂を串刺しにされ、背徳の喜悦に喘いでいる。

嶋田は、知ってはならない女の本当の悦びを教えてくれた。同時に、綾香自身も知らなかった倒錯の性癖まで暴いてしまった。

この男の生きている限り幸せはこない。殺したくても、賢二の悪行を知った今では手が出せない。死にたくても、香織のために生きていかなければならない。

あぁ、来て……。

綾香が自棄になって細首を捻り、悪魔の唇を求めた。奥芯を揺るがされながら、いっぱいに差しだした舌先が空中で触れ合う悦び。

二の腕が掴まれ上体が浮いた。汗に濡れた真ん丸い乳房も鷲掴まれ、痺れる痛みに狂喜した。膣に埋まった剛直と口腔を攪拌する太く熱い舌に、頭も真っ白になり舞いあがる。

淫窟での姦淫に溺れる自分に興奮した。浮気相手と折り重なった賢二に見せひけらかせたくて、お尻を振りたくった。

自分はいったい何者なの?

疑惑が舞っても、灼熱の肉塊に究極の力が漲り、頭のなかでまたもやバチッと黄色い火花が飛ぶ。

膣裏を抉り、子宮奥壁まで突き破る真っ黒な焔。肉体も灼きつくされ、火の粉となって飛び散ってしまう。

背徳のエクスタシー。倒錯のセックスに慎ましき綾香が狂った。

「イイッ!……」

充満した熱き肉塊が爆発した。のけぞった細喉が声もなくひくつく。

脳裏に浮かぶのは、淫獄に真っ逆さまに堕ちていく白い女体。

子宮奥壁に叩きつけられた白濁に、濡れた睫がフルフル震え、いっぱいに開いた唇から声なき絶叫がほとばしる。

いつまでも膣粘膜を震わす男根に、ギュッと閉じた目尻から溢れでる真珠の涙は、哀しみなのか、悦びからなのか……。

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