薔薇と百合
本販売日:2008/07/23
電子版配信日:2010/06/18
本定価:681円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-1585-0
レオタードに貼りつく乳房、美しく盛りあがるヒップ。
生肌に浮かぶ汗すら艶めかしい新体操の女王・優莉花。
無邪気な性格には似合わない、大人びたボディライン。
タンクトップ姿であまりに無防備に振る舞う妹・菜帆。
まさか三人で淫らな秘密を共有する日が来るなんて!……
20歳の性臭と17歳の処女臭の狭間で揺れる背徳体験!
なほ 妹
ゆりか(20歳)女子大生
ちえこ 年上女(熟)
本編の一部を立読み
「たまらない。チ×ポがたまんないっ」
こうして快楽を伝えられれば、女は母性本能を満たされるものだ。だからもっともっと伝えて欲しくて、妹は健気にフェラチオで奉仕する。強制されたからではなく、兄に喜んでもらいたいのだ。
きらめく髪や染まった頬が、上から兄に撫でられている。それがなんだか嬉しくて、優しい涙が溢れだす。生まれてはじめてのフェラチオだから、技術もコツも知るはずがない。だからこそ心をこめて奉仕し、圭太のシンボルをしゃぶりつくした。
「口でマ×コしているよぉ。俺たち、菜帆の口で交尾しているよっ」
恥ずかしすぎる言葉を聞いて、軽く意識が遠くなりかける。熱い吐息をうっとりと漏らし、少女は清純な羞恥心に身悶えた。
ピチャピチャ、ヌチャヌチャ……。
口唇性交の音に合わせて、立て膝になっている下半身からの淫らな牝音が聞こえている。兄が感じれば感じるほど、菜帆の性器も疼いていくようだ。クリトリスやヴァギナというよりも、なんだか子宮の奥のほうが泣いている。
わなわなと震える唇を、弾いてしまいそうな圭太のシンボル。肉の杭で喉を穿たれれば、菜帆の後頭部はのけ反っていく。
「出そうだよ。俺、そろそろ出そうだよぉ」
昨日までの菜帆なら、その言葉の意味はわからなかった。けれどもいまは、圭太の声をときめきとともに受けとめている。
(いいよ……。お兄ちゃん、出してもいいよ……)
金色に輝く腕の産毛が逆立ち、細かく震えているようだ。しなやかなプロポーションがカーブし、そこに夏の汗がきらめいている。菜帆には見えなかったが、買ったばかりのイヤリングが、めまぐるしく色を変化させていた。
清楚な少女から、大人の女性へと変貌していく過程のアンバランスさが、菜帆の美貌を引きたてていた。性の虜、ペッティングの虜となって、若い肢体が甘酸っぱい悲鳴をあげている。
(ああん。白いの……出して……)
白くてか細い喉首が、束の間の息継ぎを求めて上下した。尖端から滴りだした前触れのジュースを、貴重なもののように吸い舐める。そんな淫らな行為に、美少女はいつしか夢中になっていた。
(口マ×コぉ……。ああ、お口マ×コぉ……)
押しよせてくる興奮と罪の意識の境目で、菜帆は狂おしく喘ぎつづけた。艶やかな唇の端から、たっぷりの唾液と前触れ液を溢れさせ、瞳を大人っぽく潤ませていた。
新体操で鍛えた美しい裸体が、兄の快感に合わせてセクシーに揺れている。肌は薔薇色に燃えあがり、誘惑的な花蜜の匂いを発散した。射精は間近なのだということを、菜帆ははっきりと感じとっていた。
(ん、ぐぅ……)
ペニスがひとまわりほど膨張したような気がして、妹は噎せかえりそうになった。思わず白い喉をのけ反らせ、眉を苦悶の表情でカーブさせていく。
「で、出るよっ」