淫獄病院

著者: 御前零士

本販売日:2023/06/23

電子版配信日:2023/07/07

本定価:1,012円(税込)

電子版定価:1,100円(税込)

ISBN:978-4-8296-4664-9

シチュエーション

「お高くとまった先生もクリを弄られりゃもろいな」
夫より繊細な舌遣いで羞恥に顔を歪ませる美紗。
海外帰りのエリート女医を襲う病院ぐるみの罠!
診察台や医療器具を使った性実験が29歳を狂わせる。
淫獣たちの毒牙は、看護師・未唯の清純な肉体へ。
深夜のナースステーションに洩れる牝の喘ぎ!

目次

第一章 エリート女医を待ち受ける淫罠


第二章 院内奴隷に堕ちた二十九歳


第三章 診察台の解剖検査で暴かれる牝性


第四章 新人看護師を襲う媚肉調教


エピローグ

登場人物

みさ(29歳)女医

みゆ(20歳)女医

本編の一部を立読み

 卑しい指腹がとうとう膣内の小さな盛り上がりを探り当てる。右中指がくの字に折れてその小丘を押し込めた刹那、女医の視界は火花で埋め尽くされる。
「んあ……ッ!」
「よぅし、ここか。むひひ、美紗先生の弱いとこやっと見付けたぜ。ほら、ココがGスポットってやつだよ。なんだ、弄られたことねえのか? ほほう、そうかそうか」
「な……に、して……っ、あ! やぁあ……ッ、あ! あ!」
 聞き慣れない単語を脳裏で反芻する暇も与えてもらえず、くっ、くっと等間隔で膣天井の膨らみを指腹で押し込められる。その度に心ならずも甘い痺れが腰に広がり、はしたない声が勝手に漏れてしまう。男の言う通り、夫にその部分を弄られた試しはない。性行為の回数自体が少ないのだから当然だろう。
(なんなの、このかんじ……。やだぁ……っ)
 膣内の小さな丘を押し込められると、おしっこが漏れそうな切迫感にも見舞われる。だが不思議なことに嫌ではない。最初こそ違和感があったものの、回数を経る毎に後を引く痺れが強まってくるのが分かる。初体験の感覚に戸惑っていると、不潔な熱い舌先が肉の芽に戻ってくる。男がGスポットと呼んだ部分を押し込められるのと同時にクリトリスを優しく舐め弾かれ、美紗は思わず宙を噛む。その瞬間に背筋を駆け抜けたのは間違いなく快感電流だった。
(そんな……。うそ……よっ、うそ……)
 貞淑な人妻の本能が、力の抜けた両腕をソファから浮かせる。しかし予期しない感覚にも邪魔をされ、股間に陣取る野獣の下までは辿り着けない。その間にも淫獣は不潔で巧みな愛撫を繰り出し続ける。自分は感じている──そう思えば思うほどに焦りは増して、下腹部から生まれる甘い痺れも強まってくる。
「や……あっ、はぁっ、あ……、そこだめっ、あっ、く……」
 妖しく痺れる膣内からくちくちと浅ましい水音が響き始める。飯本が指を遣うにつれてその淫音ははっきりと聞こえ出す。美紗は男が指を舐めて唾液を付けたせいだと自分に言い聞かせる。だがはしたない音は大きくなる一方だ。女壺の中で水気が増してゆくのは明らかだった。
「お・、濡れてきたな。分かるだろ、ほら……、こんなにぬるぬる指が動かせちまう。そうか、美紗先生は無理矢理されるのが好きだったのかい。あ・あ、ショックだなぁ。エッチなことなんて知りませんみてえにいつもお澄まししてたくせに、みんなが知ったらさぞがっかりするだろうなぁ」
「ちが……、あっ、ん……、はぁはぁ、わたしっ、そんなのじゃ……んんッ」
 美紗は長い黒髪を振り乱して否定する。自分は誰彼構わずに性欲を催すような女ではない。いま感じているのだって、異様な状況で精神が乱れているからだ。しかしそんな言い訳をしてなんになるのだろう。大嫌いな飯本に愛撫されて愛液を湧かせている事実は覆せない。
 太った病院長は生唾を飲みながら一旦右中指を抜き、指全体を濡らす半透明の粘液をクンクンと嗅いでにやける。そして清楚な膣口を凝視すると、卑しい唇でねっとりと覆い尽くす。やけに甘い痺れが走った次の刹那、ちゅるちゅると恥ずかしい水音が盛大に響き渡る。膣の奥からとろみを吸い出される感触も同時に感じ取りながら、可憐な女医は右人差し指の背を噛んで仰け反った。
「あ・美味え、これが美紗先生のマン汁かぁ。健康的だね、酸っぱさが強めだよ。後味が甘いのが良いねぇ、それにとろっとしてて量も多い。たまんねえなぁ」
「やだ……あっ、すわ、な……、んうッ、く……」
 なぜかは分からないが、拒否の言葉を口にする度に妖しい寒気が背中に広がる。愛液の味を教えられるのはもちろん、これほど念入りに飲まれてしまうのも初めてだ。男がごくり、と派手に喉を鳴らすと、寒気は瞬時に熱気へと変わる。耳も顔も熱くて身体中に汗が噴き出すのを止められない。

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