おいしい人事異動 今度の部署は美女ばかり

著者: 森野小虎

本販売日:2023/07/21

電子版配信日:2023/08/04

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4669-4

異動先は美女だらけのパラダイスだった!
従順なお嬢様部下にバージンを捧げられ、
人妻派遣社員と秘密の不倫残業に精を出し、
シンママ上司に仕事ぶりを女肉でねぎらわれる。
左遷人事のはずが待っていたのはおいしい人生!
23歳35歳40歳──最高の棚ぼたハーレム!

目次

第一章 左遷先は楽園だった


第二章 お嬢様新入社員のソープ実習


第三章 人妻派遣社員のすごいご奉仕


第四章 仕事ができる女の意外な素顔


第五章 美人上司と松葉くずしで


第六章 最高の人事異動ハーレム

登場人物

りょうこ(40歳)シングルマザー

ななせ(35歳)人妻

かえで(23歳)部下

本編の一部を立読み

 夕陽港市は半島部の入り組んだ入り江に沿った漁業の町だ。残念ながら政令指定都市はもちろん、県庁所在地でさえない。
 港から丘の上の神社へと続く、くねくねと曲がった県道を、営業車を転がして登っていく。東京ではアウディを転がしていた自分が、今は社名を大書されたバンのハンドルを握っている。
(今は耐える時だ。この町で実績を上げて、カムバックしてやる)
 日本トップの保険会社『日乃本生命』。深沢翔太は、つい先月まで経営企画のエースと呼ばれていた。いわゆるエリートだった男が、今は小さな営業所でどぶ板営業に回っている。つまり、左遷だ。失敗プロジェクトの責任を押しつけられた。男も三十三にもなればどこかに傷も負う。
 日乃本生命では、基本的に地方への左遷は片道切符だと言われている。
 苦戦は承知の上、それでも戦わなくてはならない。

「副所長、運転お上手ですね」
 助手席には大きな瞳と、つんと尖った鼻梁が印象的なお嬢様が座っていた。
 苦い記憶を消してくれるような、清楚なオーラ。西日を受けた陰影が、彫りの深さを際立てている。
 白川楓、今年入ったばかりの新入社員で、夕陽港一番の有力者の愛娘らしい。
「安全運転で行かないと、白川さんにけがでもされちゃ大変だから」
 楓はくすっと笑ったが、あながち冗談でもない。
 夕陽港最大の組織である漁協をはじめ、市役所、農協、商店街、男女問わず、どこに行っても翔太の挨拶には鼻もひっかけてもらえないが、楓が同行すると突然掌が返り、人々が満面の笑みを浮かべる。
 楓自身も幼い頃から美少女として名を知られ、面々から愛されてきた上に、どうやら白川家そのものの存在がこの町では特別なものらしい。
 そして誰もが口にするのは、速水涼子と滝村七瀬と同じ職場になることで、日乃本生命の営業所には夕陽港の三大美女がそろったということだ。
 速水涼子は夕陽港営業所の所長。滝村七瀬は事務全般で面倒を見てもらっている、派遣社員。まだよくわからないが、地元では人気者らしい。
 速水所長に無理やり決められた相手と、ペアで地元巡りを始めて十日ほど。現時点では十年選手の翔太が楓の知名度に助けられてばかりだ。
 入社以来ずっと本社の経営企画畑を歩んできた。営業経験など一切ないのだ。その意味では楓と同じ。いや地元密着度では完全に負けている。

「副所長って、運転が上手なだけじゃなくて、いい香りがします」
 楓が整った鼻梁をくんと鳴らして微笑んだ。
「あ、これね」
 ダッシュボードに置かれたメンズ香水の小瓶。本社では微香も身だしなみのうち、できる男の武器だった。まあ、潮の匂いが広がるこの町では意味がない。
「この町の男の人って武骨でワイルドな人が多いから、副所長みたいに繊細な男性って、会ったことがなくて……」
 ちょっとはにかみながら、脚を組み替えると若々しい太腿が輝いた。初めて会った時はパンツルックだったのが、スカートになり、日に日にその丈が短くなっている気がする。ビジネススーツとしてはギリギリまで攻めているが、生粋のお嬢様だと爽やかな着こなしになるから不思議だ。
 言葉の後がどう続くのか気になったが、それっきりお嬢様は黙り込んだ。
「『副所長』じゃなくて深沢さん、でいいよ。言いにくいし、それに」
 それに、夕陽港営業所に正社員は所長の速水涼子と、翔太、そして新入社員の楓しかいないのだ。滝村七瀬は派遣社員なので翔太の部下でも何でもない。ほかにいるのは委託契約の外務員の中年女性たち。
 そして、少なくとも夕陽港での顔のきき方は、唯一の部下、白川楓の方が断然上だ。つまりこの営業所では、自分が一番の下っ端だ。
「ねえ? わかるでしょ?」
 複雑なニュアンスをすべてその一言に込めた。
「はい、深沢さん」
 天真爛漫に微笑む表情は、朝ドラのヒロインのようだ。
 こちらを向くと改めてその美貌に圧倒されそうになる。
 きらきら光るロングの黒髪。ちょっと潤みがちだが、利発さをうかがわせる大きな瞳。僅かにぽってりとした唇は、控えめなルージュを載せて若いフェロモンを漂わせている。
「あ、それと、この際だから少しだけ」
 翔太は、躊躇しながらも告げる。
「いくら、小さい頃から可愛がってくださった相手でも、日乃本の名刺持っている時は、ビジネスだから、笑顔の横で手を振っちゃだめ」
「はい! 気をつけます」
 突然手帳を取り出して真剣な表情でメモする楓。
「あと、そのスカート、凄く可愛いんだけど、ビジネスシーンでは、ギリギリの長さかな。ほら、保険会社って保守的で信用第一だからさ」
 正直、楓の太腿が覗く度にどきどきしてしまう。東京の外交員には、お色気営業を掛ける女性もいないわけではないが、楓は社員で、町中から愛されるお嬢様なのだ、いつ翔太に火の粉がかからないとも限らない。
「だめ……ですか?」
 少し不満そうに眼を伏せてしょげる表情が、いじらしい。愛らしい唇が僅かにすぼめられているのが、キュートの結晶のようだ。
「すごく可愛いんだけど。顧客訪問の時には、ね? 僕がくらくらして事故ったら白川さんにけがさせちゃうし」
 半分は本音、半分はご機嫌取りだ。
 これまでも、名刺の渡し方や報連相などこまごまと注意をしてきたが、今のところ素直に全部聞いてくれている。根はいい子なのだろう。
「わかりました。気をつけます!」
 手帳に書き込む表情は笑顔に戻っていた。

(いや~、全然相手にしてもらいないどころか、たった十分で帰されるとは。やっぱり白川さんがいないとだめかあ)
 最終的に車がたどり着いたのは、丘の上の神社。閑散とした駐車場に停めた車にあえて楓を残して単身、神主を訪ねた。狙うは氏子さんたちの大量契約。
 だが、アポの段階ではウェルカムだった神主は、楓がこないとわかるや、一時間の予定のところ、急用が入ったとお愛想程度で退席してしまった。
「ん?」
 駐車場。肩を落として車に戻ろうとした翔太は奇妙なことに気づいた。
 バンの車体が微かに揺れている。
 時刻は夕方。綺麗な夕陽が、町の名の通り丘を海から照らしていた。
 ずっと車の中にいたので楓がストレッチでもしているのか? 頭から駐車スペースに突っ込んだバンのフロントガラスは、立ち木に面して見えない。
 サイドからなぜか忍び足で近づいた翔太の目に飛び込んできたのは、とんでもない光景だった。
 助手席のシートが倒され、あるべきところに楓の美貌が見えない。
 ウインドウから先ほどの香水の瓶が宙に浮くのが見えた。
 右手の指先がスプレーを軽くタップして、どうやら自分の襟あたりに吹きかけているらしいことがうかがえた。
(なにか、見ちゃいけないものが)
 あるような気がして、ドアの外に身をかがめた翔太は、ゆっくりと目と頭部だけで、車内を覗き込んだ。
「あ……ふん……副所長……深沢さん……」
 ウインドウ越しに微かに聞こえる柔らかい声。ほとんどフラット近くまで倒したシートの上では、白川楓が襟元の香りを嗅ぐようにしながら、ジャケットの上から形の良いバストを揉みしだいている。
(こ、これは……)
 うっとりと眼を閉じた楓がこちらに気づく様子はない。
 右手が濃紺のジャケットをはだけると、シャツブラウスのボタンを外す。
 現れたのはブラウスと同色の薄いピンク。上品な刺繍を施したブラジャー。
 覗いた肌の色はその姓の通り雪のような純白だ。薄桃の下着との対比が清楚な色香を醸し出している。
「あんっ……たまらないの……この匂い……あの声」
 指先がブラのカップに潜り込んでいく。
「あんっ……」
 純白の丘が半分までこぼれ出たところで、お嬢様新入社員は上体をのけ反らせて小さな悲鳴を上げた。
 二十三歳のしなやかな半裸。上品な美貌が切なそうに歪み、ぽってりした唇から、下着と同じ淡いピンクの息がこぼれだした。
(こ、こんなの見ちゃだめだ)
 頭ではわかっているが、身体と目が固まって動かないのだ。
(こ、これってもしかして……俺のことを?)
 思いながらしているのだろうかと、呟く間に今度は左手が短めのスカートをたくし上げた。
 身長はおそらく百六十を少し切るぐらいだろうか。背が高いわけではないが、均整の取れたシルエット、特に足の長さはモデルのようで、普段の勤務中でも時折見とれてしまう。
「こんなことしちゃ……でもとまらないの」
 さっきは僅かな抗議を示した薔薇の唇が、今は甘い懺悔を呟いている。
 きめ細かいベージュのストッキングに包まれた、ピチピチの太腿が大きく露出し、カモシカの脚の付け根部分へと指先が潜り込んでいく。
「あはあっ……」
 かすれた声が、溶けていく。
 さびれた片田舎。神社の駐車場。乱れたスーツ姿。長い黒髪のお嬢様新入社員が、夕陽に照らされ、淫らで可憐な自慰に耽っている。甘い吐息が、柔らかな丘が、ほとんどパンティが見えそうな美脚が、そして狂おしく歪んだ清楚な美貌が、オレンジの幻光に溶けていく。
 社に祀られる海の女神が顕現したかのようなファンタジックな光景。
 二十三歳の女神は、さらに官能の鍵を開いていく。
 ブラのカップが外れ、ついにその頂点が現れた。おそらくDカップであろう、十分な量感と張りを持つ純白の双丘。その頂上に二つの桜が咲いていた。
 シャツブラウス、ブラ、そしてバストトップ。ピンクの三重唱が、バンの中で聞こえない歌を響かせている。
(こんなことして、誰か来たらどうするんだ?)
「はううんっ……ふくしょちょう……」
 多分心の中では、それが一番呼び慣れているのだろう。唇が複雑に動いた。
 いつの間にか美脚の片膝が曲がり、指先はパンストの中にまで入り込んでいる。
「あううっ……」
 シートに広がったつやつやの黒髪をバックに、愛くるしい美貌が喜悦に溶けている。翔太は太腿を襲う苦しさと闘いながら、中途半端な姿勢を保ち続けていた。
「……お仕事中なのに……楓は悪い子です……」
 短めのスカートはまくれ上がり、パンストに覆われた下着が透けて見える。
「それでも……やめられない……あふうんっ」
 大きな瞳が溶けた美貌を左右に振るお嬢様の指先は、下着の中に潜り、船底部分を膨らませて蠢いている。
「あうっ! ふくしょ……深沢さん……」
 言われたことをけなげに守ろうとしている。オナニーに耽りながらも。
 夕陽の中で、若鮎の肢体がぴくんと弾み、車体が僅かに揺れると、その振動がウインドウから目を出して指だけでドアにしがみついていた翔太に伝わる。
 持ち堪えられず、ひっくり返った拍子に右足が車体を蹴り上げてしまった。
「きゃっ!」
 驚いて身体を起こした楓と、立ち上がろうとする翔太の視線が交差する。
「ただいま……えっと、神主さんとの商談……終わったよ」
「いやああっ! 見ないでっ!」
 夕焼けの中に、ピンクの悲鳴が響いた。

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