【限定版】人妻 悪魔の園

著者: 結城彩雨

本販売日:2023/08/09

電子版配信日:2023/08/18

本定価:1,155円(税込)

電子版定価:1,155円(税込)

ISBN:978-4-8296-7925-8

「弥生、友子ちゃん、利彦さん、ごめんなさい……」
我が娘を守るため、秘唇を淫鬼たちの獣欲に晒し、
妹の処女の身代わりに、アナルの純潔を捧げる由美子。
30人を超える嗜虐者を前に、狂気の性宴が幕開く!

目次

第一章 仮面の下の蛇眼

第二章 仔猫たちの舌戯

第三章 のぞかれる痴態

第四章 参観日の浣腸魔

第五章 人妻絶望初舞台

第六章 あやつり肉人形

第七章 本番妊娠ショウ

第八章 姉妹アヌス比べ

第九章 蜜を吐く美酒樽

本編の一部を立読み

第一章 仮面の下の蛇眼


1
 友子は生まれた時から心臓が弱く、病弱な子であった。それだけに由美子は友子を可愛がってきたし、大切に育ててきた。その友子が、いよいよ幼稚園に……今日は、晴れて友子の入園式である。一時は病弱なために幼稚園へ友子を入園させるのをあきらめたこともあっただけに、由美子のうれしさはひとしおであった。
 友子を溺愛している夫の利彦も、いそがしい仕事のなかを、無理して出てきた。桜並木の下を親子三人、友子を真んなかに手をつないで歩きながら、由美子は幸福を噛みしめていた。桜の花びらまでが、我が子の入園を祝福するように舞っているように思えた。
 友子の入園する幼稚園は、かつてアメリカ人の牧師が創立したというミッション系の名門である。普通ならなかなか入れないが、近所の大熊和江という世話好きの夫人の推薦で、入園できたのだった。
 入園式は、いかにも名門を思わせる古いレンガづくりの建物のなかではじまった。我が子の姿を目で追っていた由美子は、誰かにじっと見られているような感じに、思わず背筋に寒いものが走った。あわててあたりを見まわしても、自分に見とれている何人かの視線に気づいたが、そんな視線ではない。なにかもっと、蛇のようなゾッとする感覚なのだ。
「あなた、誰かに見つめられている気がするの……痴漢にでも見つめられているみたいでなんだか怖いわ」
 由美子は、たまらずそっと夫の耳もとでささやいた。
 夫の利彦は、二、三度あたりを見わたしたが、そんな様子もないので、
「由美子、誰も見てやしないよ。建物が古いから、そんな気がしたんじゃないのか」
 と、子供のほうへ顔を向けてしまう。
 確かに夫の言う通り、なにかゾッとするような目は見あたらない。だが、由美子は背筋が寒くなるのをとめられない。
 間違いなく誰かが、自分をじっと見つめている。それは女の直感だった。
 蛇のような目で、胸から腰のあたり、そして太腿へと見つめられていて、そう感じるだけで鳥肌が立ってくる。由美子は、すがるように夫の腕に手をまわした。せっかくの子供の入園式だけに、途中で席を立つわけにもいかない。とうとう入園式が終わるまで、由美子は誰かに見つめられている感覚を、ぬぐい去ることができなかった。
 そんなことがあってからというもの、由美子はいつもその蛇のような目で見つめられている気がした。ベランダで洗濯物を干している時など、下からスカートのなかを覗かれているような気がして、あわててスカートの裾を押さえたこともあった。
 夫に話しても、仕事に追われている利彦は、気のせいだと笑うだけで、とりあってくれない。
 そんななかで、病弱だった友子が、このところ元気に幼稚園に通っていることだけが、わずかな救いだった。
 由美子には、悩みの種がもうひとつあった。それは大熊和江である。毎日のように由美子を訪ねてきては、くだらない長話をしていくのである。友子を幼稚園の理事長に推薦してくれただけに、冷たくあしらうわけにもいかない。
 その日も、すっかり和江の長話に付き合わされた由美子は、和江が帰ると急いで洗濯にとりかかった。
(和江さんったら話が長くて困るわ……あら、もうこんな時間……幼稚園のバスが来るころだわ。そろそろ友子を迎えに出なくては)
 あわただしくエプロンをはずして、玄関へ向かおうとした時、けたたましく電話のベルが鳴った。
「もしもし、川奈ですが……」
 由美子が受話器をとると、電話は幼稚園からだった。
「あ、奥さん。すぐ幼稚園まで来てください。友子ちゃんが熱を出して倒れたんです」
「ええッ、友子が……」
 由美子は動転した。受話器を持つ手がふるえる。このところとても元気だっただけに、由美子はショックだった。
「たいしたことはありませんが、すぐにこちらまで来てください。奥さん」
「は、はい。すぐに行きます」
 由美子は夢中で家を飛びだした。タクシーを飛ばして幼稚園へ向かうと、事務局長の黒崎が出迎えた。
「黒崎さん、友子は、友子は……」
「奥さん、そうあせらずに……岩倉理事長は医師でもありますから、友子ちゃんは大丈夫ですよ。さあ、こちらへ」
 園児たちの帰ったあとの幼稚園は、ひっそりと静まり、人影ひとつない。そのなかを黒崎は先に立って由美子を案内していく。
 入園式が行なわれた古いレンガづくりの建物に入ると、その一番奥にある理事長室の前で黒崎は立ちどまった。
「さあ、奥さん、なかへどうぞ……」
「友子ッ、友子はどこです」
 部屋へ入るなり、由美子は叫んだ。
「これは奥さん。お待ちしてましたよ」
 タバコをふかしていた岩倉が、ゆっくりと百キロ近い巨体を椅子から起こして立ちあがった。この岩倉という理事長、由美子は一度しか会ったことがないが、とても八十近い老人とは思えない脂ぎった顔と、ビヤ樽のように太った体が印象的だった。
「あ、理事長さん。友子は、友子はどこにいるのですかッ」
 友子をさがすようにあたりを見まわしながら由美子は叫んだ。その声には、友子の母親としての必死の思いがこめられていた。
「お願いです。早く、早く友子に会わせてくださいッ」
「まあ奥さん、ひとまずそこに腰かけて……お子さんは大丈夫ですから、安心なさい。今、黒崎が連れてきますよ」
 相手が理事長とあっては、それ以上言いつのるわけにもいかず、由美子は言われるままにソファに腰をおろした。友子のことを気づかって、握りしめた手がふるえている。
 すぐに岩倉の言った通り、黒崎が友子を連れてもどってきた。友子は黒崎の腕に抱きあげられている。しかも、まるで死んだように目を閉じてグッタリとしていた。
「あッ、友子、友子ちゃんッ」
 由美子は夢中で我が子にかけ寄ろうとした。
 だが、それよりも早く岩倉の手が、由美子の手首をがっしりとつかんでいた。由美子は驚きの声をあげた。
「ああ、なにをするんですッ」
「お待ちなさい。奥さんには少しばかり用事があるんですよ、フフフ、お子さんは大丈夫だと言ったでしょうが。睡眠薬入りのジュースで眠らせてあるだけですからね」
 えッ、というように由美子は思わず岩倉の顔を見た。
 熱を出して倒れたというのはウソだったというのか。ただ睡眠薬で眠らせただけだというのか。
「フフフ、わかりますか、奥さん。お子さんは元気そのもの……倒れたというのは奥さんをここへ呼びだす口実でしてね」
「そんな……どうして、どうして、そんなことを」
 友子が熱を出して倒れたのはウソと知らされて、ひとまずホッとした由美子だったが、代わって疑惑がこみあげてきた。
 そんな悪質なウソをつくなんて名門幼稚園の理事長のすることとも思えない。岩倉は人あたりもよく、好感の持てる老紳士なのだ。夫の利彦も、立派な人物だとほめていた。なのにどうして……由美子の疑惑はつのるばかりだった。
「奥さん、私も年でしてね。もうそんなに長く生きてはいられない。となると、今のうちにたっぷりと楽しんでおきたい、フフフ……わかりますね、奥さん。入園式の日からずっと奥さんを観察しながら、今日の来るのを楽しみにしていたんですよ」
 そう言って岩倉は、ニンマリと笑った。
 顔は笑っていても、その目は笑ってはいない。少し前までの温和な感じがすっかり消えて、なにか不気味に血走り、ギラギラと光っているのだ。
 由美子ははじめ、なにを言われているのかわからなかった。だが、岩倉の目を見た時、思わずハッとして、身体を固くした。
「ああッ」
 唇から悲鳴にも似た声がほとばしった。あの蛇のような目だ。どこからか由美子をじっと見つめていたふるえがくるようないやらしい目なのだ。
 そんな、あの蛇のような目の正体が理事長だったなんて……由美子は一瞬、信じられなかった。だが、ギラギラと光る岩倉の目は、まぎれもなく、あの背筋が寒くなるようないやらしい目である。由美子は、思わずあとずさった。
 岩倉は由美子の手首を握ったまま、もう一度ニンマリと笑った。
「奥さん、私は人妻に目がなくてね、フフフ、それにしても美しい……服の上からでも成熟した身体がわかりますよ」
 舌なめずりしながら岩倉は言った。これまで何人もの女に手を出してきた岩倉であったが、由美子の美しさはそのなかでもとびきりである。妖しいまでの色香が由美子の全身から、とくに人妻特有の成熟味をたたえた腰から太腿のあたりににじみだしている。
 岩倉は、ゆっくりと舐めるように視線を這わせた。いきなりそのまま由美子を引き寄せると、すうっとスカートの上から双臀を撫でる。ゾッとするようないやらしい手つきだ。
「ああッ、やめて、やめてくださいッ、理事長さんのすることとも思えませんわッ」
 由美子は、腰をよじって岩倉の手を避けながら叫んだ。
「フフフ、いい手ざわりだ。やはり人妻の肉づきですな、奥さん。私を若がえらせてくれる感触ですよ」
「やめて、やめてくださいッ」
 夢中で岩倉の手を振り払うと、由美子はあとずさった。それを岩倉は、ニヤニヤと笑いながらじりじりと由美子へ歩み寄る。
「フフフ、毎晩亭主に抱かれているその身体を、今度はこの私がいっそう色っぽく美しくみがきをかけてあげますよ、フフフ、ご亭主はどんな方法で奥さんを喜ばせ、泣かしているんですかな」
「バ、バカなことは言わないでッ、ああ、こっちへ来ないで……黒崎さん、たすけてッ」
 あとずさりながら由美子は、子供を抱きあげている黒崎のほうを向いて、救いを求めるように叫んだ。岩倉がいくら老人といっても、プロレスラーのような体格である。襲いかかられたらひとたまりもない。
 だが、黒崎はニヤニヤ笑っているだけで、動こうともしない。由美子は気も遠くなるような恐怖に襲われた。
 岩倉も黒崎も、温和な児童教育者の仮面をかぶった二重人格者なのだ。
「ああ、寄らないで、こっちへ来ないでッ」
 由美子の背中は、もう壁だった。
「フフフ、私は女のおびえた顔が好きでしてね。いやがればいやがるほど、血が騒いでいじめてみたくなる……フフフ、どんなにいやがっても、奥さんは自分から素っ裸になる。この私に美しい裸を見せることになるんです。本当ですよ、フフフ」
 岩倉は両手をひろげて、由美子を逃げられないように追いつめながら、わざと言い聞かせるように言った。
「バ、バカなことは言わないでッ……こんな、こんなことをして、ただですむと思っているのですかッ。もう、バカなまねはやめてッ」
 由美子は、吐くように叫んだ。
 そう叫びながらも、由美子の恐怖はふくれあがっていく。決して冗談ではないのだ。あまりにもいやらしく光る目……由美子はもう、身体のふるえをとめられなかった。
「奥さん、私はこれと決めたことは、どんなことをしてもやる男でしてね、フフフ、いやでも素っ裸になってもらいますよ。そう、奥さんのストリップ・ショウをね」
 岩倉は、せせら笑うと、黒崎のほうを指さしてニヤリとした。
 黒崎を見た瞬間、由美子は夢中で叫んでいた。
「ああッ、友子、友子ちゃん……」
 言うことを聞かなければ子供を殺すという意味なのか、黒崎が友子の首に手をまわして、絞めるような仕草をした。
「フフフ、わかりましたかね、奥さん。自分から服を脱いで素っ裸になる……そうしない限り幼い子供の命がひとつ消えることになるかもしれないんですよ」
 岩倉はもう、すっかり余裕を見せて、椅子を引くと、由美子の前へ腰をおろした。
「そ、そんな……卑怯よッ、あなたはそれでも教育者なのッ、ひ、卑怯よッ」
「フフフ、私には二つの顔がありましてね。ひとつは理事長、もうひとつは……フフフ、今にじっくり教えてあげますよ。それより奥さん、どうしますかね。黒崎は無口だが、気の短い男でね」
 絶望的な恐怖におののく由美子を勝ち誇ったように見つめながら、岩倉は笑った。
 由美子は壁を背に、動くことができない。子供の友子のところへかけ寄ろうとすれば、いやでも岩倉の手の届くところを通らなければならないのだ。
「脱ぐ気になりましたかな、奥さん。その美しい身体を私に見せる気に……フフフ」
「そんな……誰がそんなことを……そんなことをさせてタダですむと思っているんですか、卑怯者ッ」
 由美子は、怒りを露わにして岩倉をにらみつけた。
「さあ、奥さん、おとなしく裸になって……フフフ、私が念を入れてたっぷりと可愛がってあげますよ」
「言わないでッ、誰が、誰があなたなんかに……」
「ほう、いやと言うのですか、それでは仕方ありませんな、フフフ……奥さんに脱ぎたくないとおっしゃられると、よけい脱がしてみたくなる。これが男というもんでしてね」
 待ってましたとばかり、黒崎のゴツゴツした手が、友子の喉もとに巻きついた。
「ああ、なんということを……待って、待ってくださいッ」
 友子の首を絞めあげようとする黒崎の仕草に、由美子が悲痛な声をあげた。
(友子……)

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