この水泳部は何かおかしい 僕が愛する幼馴染はセックス予約3か月待ち!?

著者: 涼しい

電子版配信日:2023/08/10

電子版定価:880円(税込)

僕の幼馴染が所属する女子水泳部にまつわる黒い噂──
「淫乱ビッチが多い」「男子運動部と乱交している」
「教師を手玉に取り学校を支配」「男子生徒の童貞を食っている」
真面目で清楚、大好きな幼馴染みの美香にマネージャーにスカウトされ、
クラスメイトの水泳部・山塚さん、1年生の白菊さんに強引に
室内プールへ連れられていく。そこで僕が目撃した光景は!?

目次

水泳部への誘い①

水泳部への誘い②

水泳部への誘い③

水泳部への入部

水泳部マネージャーの仕事①

水泳部マネージャーの仕事②

水泳部マネージャーの仕事③

水泳部セックス①

水泳部セックス②

水泳部セックス③

この水泳部は何かおかしい?

特別読み切り 山塚真菜の恋煩い

登場人物

みか 女子学生

まな 女子学生

くろは 女子学生

本編の一部を立読み

水泳部への誘い①



「ゆうや、どう? マネージャーする気になった?」
 この学園での生活も2年目に入り、先日誕生日だったばかりの僕、葛城ゆうやは幼馴染の立花美香に話しかけられていた。
 長いストレートの艶のある黒髪に前髪を切り揃えたいわゆる姫カット。誰もが美しいと思う整った顔立ちに切れ長のまつ毛、吸い込まれるような大きな瞳。誰かが「立花さんって人形みたいだね」と言っていたが、本当に『学園一の美人』は伊達ではない。慎ましやかで日本美人、それでいて凛としてはっきりとものを言う性格は女性にも人気があるそうだ。
 それでいてブラウスを押し上げる大きな胸、安産型の大きなヒップ、そしてスカートから見えるムッチリとした太ももは年齢不相応な色気に満ちていた。
「えっと……『女子』水泳部……のマネージャーだよね?」
 同じクラスだというのに最近はしゃべることもなくなってきた幼馴染との会話に僕は最初浮かれていた。
 僕が美香のことを好きになったのはいつの頃だろう。幼い頃から姉のように僕の手を引き、いつも傍にいてくれて、困っている時はいつでも助けてくれる美香に僕は幼い頃から恋心を抱いていた。しかし、僕を置いてどんどん大人びていく美香に対していつまでも『子供みたい』な見た目の僕では不釣り合いだと思うようになってしまったのもまた幼い頃であった。そうしてふたり揃ってこの学園に入学したにもかかわらず、更に魅力的な女性になっていく美香が眩しすぎて、僕は少し距離を置きつつあった。
「そうよ。そもそもこの学園に男子水泳部なんて無いじゃない」
 そう言って僕の顔を見つめる。
 季節は6月中旬。晴天が続き梅雨の雨がなく雨不足だと天気予報で言っていたが、今日も晴れ渡っていて……暑い。だからだろうか、美香は既に夏の半袖のブラウス姿だった。
 時刻は既に放課後。クラスの生徒たちも慌ただしく動き、ある者は部活に、ある者は帰路にと自分のすべき行動を取り始めている。
「なんで……僕なの?」
 そう言って美香を見上げる。ちなみに美香の方が背が高い。
「なんでって……私と同じ部は嫌なの?」
 少し怒るような口調だった。
「そんなことはない、そんなことはないよ」
 慌てて否定する。美香に怒られて、ごまかして、また怒られる。僕は何も成長していない。
 そもそも僕は帰宅部だし、大好きな美香と一緒にいられるならそんなうれしいことはない。それに正直なことを言うと美香の練習姿にも興味があった。つまり水着姿だ。女子水泳部の練習は非公開だし、練習中室内プールに入ることは許されない。まぁ、共学で男子も多いのだから当然だろう。しかし、それでもすぐにOKすることはためらわれた。
 女子水泳部には黒い噂が多い。

 曰く、女子水泳部は淫乱ビッチが多いだの。
 曰く、女子水泳部は男子運動部と乱交を繰り返しているだの。
 曰く、女子水泳部は教師たちを手玉に取り、この学園を支配しているだの。
 曰く、女子水泳部は全校生徒男子の童貞を食っているだの。

 もしかしたら過去にそんな部員もいたのかもしれない。でもあくまで噂は噂だ。だって……僕まだ童貞だもの。ただ、嘘だと言い切るのも何かひっかかるものがあるのだ。
「もう、美香ちゃん、ダメだよそんな言い方しちゃ~、もっと優しく誘わなきゃ♪」
 そう言って突然背中に柔らかなふたつの膨らみが押し当てられる。
「や、山塚さん!?」
「ねー、ゆうやも、こわ~いお姉さんに怒られているみたいだよねー」
 そう言いながら両手を椅子に座る僕の肩に置き、体重を乗せる。
 背中に感じるブラウス越しの胸の感触、そして甘い異性の匂い。美香の前だというのにドキッとしてしまう。
「ね、ゆうや」
 山塚さんはバスケ部であり、水泳部でもある。スポーツ万能でバスケ部を県大会優勝へと導いた立役者であることはこの学園の皆が知ることだ。
 しかもボーイッシュな見た目で、明るく社交的な性格であるため男女両方から人気がある。
 誰にでも分け隔てなく接し、僕にも気軽に話しかけてくれる。以前席が隣同士になってから接する機会が多くなり、いつの間にか僕は山塚さんのことを大切なクラスメイト、かけがえのない異性の友人だと思うようになっていた。ただ、もともとスキンシップ過多な山塚さんであったが、最近……特にここ1週間ぐらいは妙に距離感が近かった。
「怒ってないわよ。だって水泳部に入ってってお願いしてもう1週間にもなるのよ? 別に嫌ってわけでもないんでしょ? 何に迷っているのよ」
「それは……」
 噂の真偽が気になるなんて、とてもじゃないけど美香には言えない。
「ゆうや、そんな難しく考えなくていいと思うよ、美香ちゃんの水着姿を見るために入部ってことでいいんじゃない?」
「いや、それはさすがに……」
(もちろん見たいけど……そんなこと言ったら美香になんて言われるか……)
 しかし、そんな僕の反応を見て美香は呆れたように言葉を続けた。
「ゆうや、まさか私の水着姿を見るのが恥ずかしいとか、後ろめたいとか、そんな理由で迷ってるの? 水泳部のマネージャーになるのよ? 毎日嫌というほど私の水着姿なんて見ることになるし、多少いやらしい視線で見ても別にかまわないわよ。慣れているもの」
(美香はちょっとぐらいならいやらしい目で見られても嫌じゃないんだ……)
 それは意外な答えだった。真面目で清純、悪く言えば堅物である美香がそんなことを言うとは思ってもみなかった。
「聞いた聞いた? ゆうや、エッチな目で水着姿の美香ちゃん見てもいいって! スタイル抜群の美香ちゃんの水着姿を上から下まで一緒に堪能しようよ!」
 そう言って嬉しそうに笑うと更に僕に密着し、抱き着くように少し日に焼けた腕を僕の胸に回す。それはもう『距離が近い』というレベルではなかった。
「なんで、山塚さんにまでそんな目で見られないといけないのよ……。ところで……山塚さん、ちょっとゆうやにくっつきすぎじゃない? ゆうやに誤解されるわよ」
「えー、なんの誤解されちゃうのかなー、何なのかなー」
 そう言いながら山塚さんは自身のスベスベの頬を僕の頬にくっつける。
「や、山塚さん!?」
「もちろんだけど、ボクの水着姿も見れるよ。バスケ部にも顔を出してるから毎日は見せてあげられないけど、その分じっくり見せてあげる」
 そう言いながら前に回していた手を下へ動かし、僕の太ももを撫でる。そうして耳元で小さな声で信じられないことを囁いた。
「おっぱいもアソコも、好きなだけ見せてあげる」
 そう言って太ももを撫でていた手でズボン越しの僕の股間を撫でた。
「や、山塚さん!?」
 今まで見たこともないような妖艶な仕草で更に僕に密着する。そうして山塚さんは頬を離すとまるでいたずらっ子が秘密を隠すように笑ってごまかした。
(か、からかわれてるのかな……)
 美香がちょっとならエッチな視線で見られてもいいと言うのも信じられないが、いつも明るく活発で卑猥なこととは無縁そうな山塚さんが僕に卑猥なことをしてくるのはもっと信じられないことだった。そんなことを思っていると、山塚さんはクスクスと笑いながら何かをスカートのポケットから取り出した。まるでその表情は驚かせることに成功した子供のような笑顔だった。
「ほら、ゆうや、これあげるから、水泳部に入って?」
 そう言うと僕の口に何かを押し付ける。マシュマロだった。
「ボクのおっぱいとどっちが柔らかい?」
 僕がマシュマロを食べるのに満足するとそんなことをいたずらっぽく言った。
「山塚さんの勧誘方法もそれはそれで怖いわよ。ゆうやが驚いているじゃない。あとお菓子の持ち込みは禁止よ」
 美香は風紀委員でもあるのだ。ただ、美香はそれ以上何も言わず、事の展開を見守っているようでもあった。
 そうして、まるで餌付けをされるかのようにふたつ目のマシュマロを口に押し付けられた時だった。
「あんっ」
 急に山塚さんが僕の耳のすぐ傍で色っぽい声を出す。
「あ、あはは、なんでもないよ、なんでも、んんっ」
 そうごまかすと同時に山塚さんの後ろから現れた男子4人が僕たちに声をかけた。
「まーたゆうやが立花に怒られてるのか?」
「ゆうやっていっつも立花に怒られてるよな」
 口々に僕が美香に怒られているという体で話しかける。
「怒られているわけじゃない……と思うよ、裕太」
 僕はその中でも一番背が高く、体格がガッチリとした裕太に言葉を返す。気さくで明るく、意外と話が合う裕太は僕の一番の友人である。裕太は僕とは違い1年生の時からサッカー部に所属していることもあり、体が大きくガッチリとしている。面倒見が良い性格で2年生となった今ではサッカー部を率いる立場になり、次期部長となることが決定しているのだとか。とにかくいい奴であり、楽しい奴であり、頼もしい奴だ。裕太の後ろにいる3人も僕の友人であり、同じくサッカー部の主力メンバーだ。
「それだったらいいんだけどな。立花、あんまりゆうやをいじめてやるな。幼馴染なんだろ?」
「ゆうやも言ってるけど、怒ってるわけじゃないわ。水泳部に勧誘してるのよ」
「水泳部に勧誘? は?」
「まぁ、それが普通の反応だよね……」
 しかし、美香はゾクリとするような声で裕太に言うのだった。
「私たちには、心と体を深く交わえる、マネージャーが必要なのよ」
「た、立花、お、おまえら……」
 裕太は見てはいけないものを見てしまったかのように、とっさに手で顔を覆う。
「裕太?」
「安心して、ゆうやは私の大切な幼馴染よ。悪いようにはしないわ」
「そうそう、ボクもいっぱいゆうやにはいい思いさせてあげるつもり……あふんっ」
「山塚さん?」
 クチュリ
 何か水音がした気がした。
「な、なんでもないよ、なんでもないけど、でも4人ともちょっとタイム、タイムゥーーーッ、んんんんっ!!」
 そう言うと山塚さんは僕に抱き着きながら体を震わせる。
「ゆうや、入部するのはお前の自由だ。残念ながらお前をサッカー部に誘ってやることはできないからな。でも友人としてこれだけは覚えとけ。何か困ったことがあったら相談しろ、いいな?」
「う、うん、ありがとう裕太」
 山塚さんが話に割り込む。
「はぁ、はぁ、裕太、いいこと言いながら、そんなことするなんてびっくりだよ! いつも通りだけど!」
「や、山塚さんどうしたの? 息が荒いみたいだけど、体調悪い?」
 僕がなぜか息を荒げる山塚さんに声をかけた、そんな時だった。
「山塚、山塚はいるか?」
 教室の入口から大きな声が響く。誰もが知るこの大きな声は生活指導で女子バスケ部顧問の寺田先生だった。
「あ、寺田っち~」
「寺田先生と呼べ、次の練習試合のスタメンのことで相談したいんだが、って……お前なぁ……」
 寺田先生は僕に抱き着き、そして手に持つマシュマロに視線を送る。
「立花、お前も同じクラスなんだから風紀委員としての仕事をしてくれ」
「すみません、私からも注意しているところでした」
「あ、あ、お菓子? お菓子のこと? 次、次から持ってきませーん」
 あの怖い寺田先生に向かってこの返し。全然反省している気配がない。
「先生、私からもきつく言っておきます」
「いや、お菓子もそうだが……」
「あー、わかってます、わかってますって! 先生、明日の予約、いっぱいサービスしてあげるから怒らないで怒らないで」
 そう言うと山塚さんは僕から離れ、身だしなみを整える。
(え……今……水色の下着を上げていたような……)
 何か太ももあたりまでずれ下がった水色の布がチラリと見えた気がした。そんな疑念もお構いなしに山塚さんは僕の元を離れ寺田先生の元へと向かう。しかしUターンして僕の元へ戻ってくると耳元で囁いた。
「水泳部には絶対に入部してね。ボクの水着姿をじっくり見せてあげるし他にもサービスいっぱいしてあげるから!」
 そう言って寺田先生の元に駆けていく。
「寺田先生にも明日サービスするって言ってたけどなんのことだろう……」
 僕はぼそりとそんなことを呟く。
「ゆうや、俺たちも部活に行くからな、また明日な。立花、ゆうやをいじめるなよ?」
 そう言って裕太たちも去ろうとするが、美香が裕太に一言だけ声をかけた。
「裕太君たち……明日よね? いっぱい貯めてくれてるのよね?」
(美香……?)
 その表情は獲物を狩る雌豹のようでもあった。
「お、おう」
「ふふ、期待してるから」
 僕は結局その日は入部の判断はせず、美香には明日答えを出すとだけ答えた。その日美香はそれ以上僕を勧誘することはなかった。
「ゆうや、私からも水泳部に入ってくれたらご褒美をあげるわ。だからゆうや、いい返事を期待してる」

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