初夜 母さんと姉さんのなかに…

著者: 桜庭春一郎

本販売日:2023/10/23

電子版配信日:2023/11/02

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4687-8

シチュエーション

「もう……お母さんに欲情するなんて悪いコね」
夫婦のベッドで互いの性器を愛撫し合う母と息子。
家の中、二人きりになると抑えられない淫らな衝動。
恋人同士のように対面騎乗位で腰を遣う母子は、
背徳の交尾を覗き見る姉の姿に気づかない……
初夜――血の繋がった肉親が結ばれる禁忌の闇!

目次

第一章 母とのふたり暮らし【抑えられない衝動】


第二章 夫婦の寝室で美母に導かれて童貞卒業


第三章 恋人母子のデートとイチャラブ交尾


第四章 風呂場で淫母が晒す女の生き恥


第五章 金髪ギャル姉、後ろの快感に目覚める


第六章 浣腸肛姦に病みつきになる姉


第七章 母さんとお姉ちゃんは僕の「嫁」


エピローグ 妊娠中でも抱いて

本編の一部を立読み

第一章 母とのふたり暮らし【抑えられない衝動】


 駅から三分。築十年木造二階建ての一軒家。それが、築山家だ。
「それじゃあ、行ってくるよ。家のことは頼む」
「行ってきまーす。急がないとー」
「ふたりとも行ってらっしゃい。気をつけてね」
 三十八歳の主婦、築山いづみは、夫と娘を送り出す。夫は海外に今日から長期出張。娘は部活の合宿だ。
(さてと……問題はもうひとりの方ね……)
 ダイニングに戻りながら苦笑いになる。
「zzz……」
 長男、旭は半分寝ている。箸と茶碗を持ったまま器用なことだ。
(この歳の男の子ってよく眠るけど……これじゃ遅刻しちゃう)
 息子にとって理解のある母親であろうとは思っている。が、学校に遅刻することを許すわけにはいかない。
「旭、起きなさい。さっさと食べて出かけないと遅刻するわよ」
 旭の肩を揺する。
「おっと……。いかんいかん……」
 時計を見た少年は、慌ててご飯と納豆をかき込み始める。朝食は一日の基本。食べないと午前中の授業を乗り切れない。
「じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい。車に気をつけて」
 愛用のマウンテンバイクに乗って出発する息子を、笑顔で送り出す。
(さてと……いよいよね……。なんとかしないと……これ……)
 スマホのカレンダーを確認し、万一にも予約時間の間違いがないようにする。次いで、玄関の壁にかけられた鏡を見る。見事におばさんになった自分が映っている。服、髪、眼の下、肌。全てがまるでおろそかになっている。
(お母さんの介護でおしゃれどころじゃなかったものねえ……)
 持病が悪化して、要介護になってしまった母。自宅で必死に介助した三年余りを思い出す。とてもじゃないが、自分のことを考えている余裕がなかった。いよいよ自宅で過ごすことも困難となり、施設に入った。
 不謹慎かも知れないが、肩の荷が下りた。久しぶりにエステと美容院に行くことに決めたのだ。
(その後は……旭に服を選ぶのを手伝ってもらって……)
 なんだかデートのようで、年甲斐もなくうきうきしてしまう。
 エステと美容院が終わるころには、旭も下校している。ショッピングモールで待ち合わせて、買物に付き合ってもらう予定だ。
 夫よりも息子と一緒に出かけられるのを、明らかに楽しみにしている自分がいる。反抗期もあったが、旭は大きくなっても甘えん坊だ。自分も甘えられるとつい応えたくなってしまう、いわゆるムスコン。
 いつかはお互い卒業するときがくる。息子はやがてかわいい彼女を作り、華やかな結婚式を挙げる。家庭を持ち子供をなす。それが道理だ。
(でも……今はそのときが一日でも遠ければいいと……)
 あまりに非建設的だと自分でも思う。だが、息子が好きな気持ちは否定できない。旭との買物に思いをはせながら、朝食の片付けにかかった。


「遅くなっちまったな……。母さんはどこだ……?」
 旭は待ち合わせ場所に向けて急いでいた。すでに遅刻確定だ。いつものことだが、到着時間の見通しが甘かった。
「旭ー。ここよー」
 やや低めのきれいな声がした。聞き慣れた声だ。間違いようもない。母であるいづみ。が、そちらを見やって、少年は息を呑む。
(え……母さん……。なにがあったの……こんなに……きれいに……)
 母を思わず二度見してしまう。そこに女神がいたからだ。
 今朝自分を送り出してくれた母は、いかにもくたびれたおばさんという風体だった。髪はバサバサ、肌も手入れが行き届かない。化粧っ気など忘れてしまったよう。服は、着られればなんでもいいという有様。
 祖母の介護がそれだけ大変だったということだ。
(ちょっとおしゃれしたら……こんなに化けるもんなの……?)
 すっかり美しくなった母から、目が離せなくなってしまう。
 エステで肌を手入れしたのだろう。三十八歳という実年齢を疑いたくなるほど瑞々しくなっている。ポニーテールにした長い黒髪は絹のよう。美容院に行った後とすぐわかる。化粧品も新しくしたようだ。元々たまご型で整った顔立ちが薄く彩られ、見違えるほど美人になった。
「どうかしら? ちょっと気合い入れてみたのよ」
 いづみが妖艶に微笑む。少年は不覚にもドキリとしてしまう。あまりにも素敵で色っぽい笑顔だったのだ。もともと美人で自慢の母だった。笑った顔がすごく好きだった。が、今までこんな気持ちになったことはない。
(落ち着け……相手は母さんだぞ……)
 深呼吸して自分を落ち着かせる。
 最近どうも童貞を拗らせ気味だ。周りの友人知人たちが『彼女できた』『デートした』『セックスした』と自慢し合うのに触発されている。彼女が欲しい。セックスがしたい。そんな思いに悶々としている。
 が、実の母親にときめくようではいくらなんでも問題だ。美人で優しく大好きな母でも、女として意識するわけにはいかない。
「い……いいんじゃないかな……? 母さんおしゃれすればまだまだイケるんだから。ばあちゃんの介護お疲れ様だったし……これからは……」
 つい旭はしどろもどろになってしまう。実の母だというのに、魅力的すぎてまともに見ることができない。
「あら、うれしいこと言ってくれるじゃない。じゃあ、服を選ぶの手伝ってね。早速行きましょ」
 またにっこりと微笑んで、いづみは息子を伴って婦人服売り場に向かう。
「うーん……。いい感じだけどやっぱり高いわねえ……」
「そら、女ものだからしょうがないでしょ。たまには奮発してもいいんじゃないかな」
 主婦らしく、おしゃれと財布の中身を両天秤にかけるいづみ。そんな母に、少年は苦笑する。素直に、今まで家のことで苦労した自分へのご褒美と考えればいいのに、と。
「どうかしら、旭」
 試着室のカーテンが開く。ウイングスリーブのシャツに、丈の長いマーメイドスカート。華やかさと落ち着いた感じが見事に両立している。
(うーん……。よく似合ってるけど……もうちょい露出度があってもいいんじゃないかな……)
 少年はそんなことを思う。母はスタイルがいい。もともと身体を動かすことが好きなのに加えて、祖母の介護のために筋トレを欠かさなかった。三十八歳という年齢を疑いたくなるほどのボンキュッボン体型なのだ。
「それも似合うけど……。短いスカートとかホットパンツとかもどうかな?」
 ストレートに伝えてみる。見たいのだ。母が生足をさらすのを。
「えー……? さすがにこの歳でミニスカートはちょっと……」
 いづみが及び腰になる。が、興味はあるらしい。
「大丈夫だって。母さんスタイルいいんだし。きっと似合うから」
 旭はまだ食い下がる。母には女として自信を持ってもらいたい。もうおばさんなのだからと諦めて欲しくないのだ。
「うーん……ええと……。旭がそう言うなら……」
 美母は戸惑いながらも、服を選び直す。しばらく後、また試着室のカーテンが開く。
(おおおおっ……! これは……!)
 旭は思わず息を呑む。気合いの入った美母の姿に。先ほどまでの落ち着いたコーデから一転。露出の多い組み合わせを選んだ。
 トップスはニットのノースリーブ。肩が出て、雄大な胸の膨らみが強調されているのが素晴らしい。ボトムスは凶悪に短いタイトスカートだ。恐らくエステで無駄毛処理と保湿をしたのだろう。白く形のいい脚がまぶしい。
「あはは……。さすがにちょっと痛いわよねえ……」
 いづみはほおを朱に染める。勢いで若作りしすぎたと。
「そんなことない。すげえ似合ってる。きれいだよ母さん!」
 真剣な顔で力説する。これで終わりではもったいない。この姿の母と一緒に街を歩きたい。少年は本気でそう思った。

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