俺の担任で女教師が性癖合いすぎだったので、従順メス犬にして孕ませデキ婚した話。

著者: 孕間せん

電子版配信日:2024/01/26

電子版定価:880円(税込)

運命のメス犬/ご主人様がまさか同じ教室にいたなんて!
ドSな性癖を隠してごく普通の学生として生活していた染島景。
支配してくれるご主人様を求めていた女教師・野坂露葉。
性癖をマッチングさせる謎のキャンディが二人を結びつけた!
互いの性癖を満たし、秘めた願望をぶつけあう淫らで幸せな時間。
その先に待つ最高の結末とは──官能大賞eブックス賞受賞作!

目次

プロローグ:運命の飴玉

第1話:おもちゃ

第2話:ペットの証

第3話:正体

第4話:充足

第5話:種付け遊び

最終話:幸せと飴玉

番外編:孕みたがり

本編の一部を立読み

プロローグ:運命の飴玉



 ──自分が、女を責めることに異常な興奮を覚えるとわかったのは、いつだったか。
 おそらくは小さい頃、今はもう転校して会うこともなくなった近所の女の子と、〝犬ごっこ〟をした時だ。
 なんてことのない、普通の遊びだった。
 いつもの公園で、犬用の古びた首輪とリードを見つけたんだ。きっとどこかの馬鹿が、いらなくなったからと捨てたんだろう。
 俺達はそれを使って、遊ぼうってなったんだ。
 お互い犬なんて飼ったことなかったから、ごっこ遊びがしたかったんだ。首輪を着けて、かわりばんこに犬になって、お散歩をしてみたかったんだ。
 ただそれだけのはずだったのに、俺は彼女に首輪を着けてそのリードを手にした時、腰の辺りからぞわぞわとした感覚が湧き上がった。
 そして彼女をリードで散歩させながら、俺は精通していた。
 俺にリードを引っ張られ、従順に懐くその子を見て、俺はパンツを汚していたんだ。
 その日の夜は、興奮して眠れなかったのを覚えている。
 今では、漫画や動画、ASMRに至るまで、女を責めるものでなくては抜けなくなった。
 純愛では物足りない、しかし暴力ではない。
 女に首輪を着けてペットのように従わせ支配し、その身体を好きなように弄び、何度もイかせてぐちゃぐちゃにアヘらせる。
 そんな内容の物ばかりを、これでもかと買い漁る毎日だ。
 やがて本当に、従順な女を彼女にしたいと願うようになった──
「なっちー、私購買行くけど、飲み物買ってきたげよっかー?」
「マジ? 嬉しー。バナナオレお願い~」
「あ、ちょいちょい、さっきのプリント見せてー」
「だめー。帰りにアイス買ってくれたらいいよ」
「今日部活どうするー? コーチいないんだよね?」
「自主練やっとけってさ。あー、めんど」
「しーちゃん、彼氏ってどんな人? 社会人なんでしょ?」
「えー? かっこよくてー……、なんか凄い時計してるの。でっかい車持ってるよ~」
「罰ゲーム考えましたー。はい、ラップベロチュー。ラップも用意してござい」
「嘘でしょ。なんで用意してあんの」
 ──俺、染島景《そめじまけい》の耳に、昼休みで賑わうクラスの女子の声が入る。
 年頃の男子学生としては、そんな彼女らの話に興味を持ったり話しかけて仲良くなりにいったりするんだろうが、俺はそんなことをする気にはならなかった。
 同学年の女子が俺の性癖を理解してくれるなんて、とても思えなかったからだ。
 先輩と手を繋いだとか、キスがどうとかでキャッキャしている連中には、俺の性癖なんて理解の範疇外だろう。
 仮に誰かが彼女になっても、俺が本性を出してしまったら、変態などと罵られてすぐに別れてしまうのだろうな。
〝そういう類いの〟マッチングアプリに登録してみようとも思ったけど、そんな勇気は出なかった。
 やはりあれはリスクが大きい、学生ならなおさらだ。
 下手に使って、補導でもされたらシャレにもならない。
 いや、それだけならまだしも、うっかり理想の女とマッチングしたと思って会いに行ったら、そこには筋肉モリモリのマッチョマンでタトゥーマシマシの色黒金髪お兄さんが待ち受けていたなんて、笑い話にもならない事態が起こるかも。
 俺は弁当をもそもそと食べながら、深くため息をつく。
 いずれにしても、理想の相手と巡り会う可能性は低く、道のりは遠そうだ。童貞も早く捨てたいところだが、性癖も合わない女では勃起するかも怪しい。
 締め付けられるような窮屈さを感じながら、俺は毎日こんな調子で、悶々と日々を過ごしているのだ。
 その時、不意にクラスの男子がざわつき始めた──
「うお……、見ろよ。野坂《のさか》ちゃんだ」
「デッッッッッ」
「ばーかお前、声大きいって。いやでも、やっぱりおっぱいでっか……」
「尻もマジでけー……。女子とか、下半身デブとか言ってけど」
「わかってねーな、あれがいいんだよ。ケツでけーのなんて最高だろうが」
「おっぱい、あれ100センチくらいないか? メートルあんだろ、メートル」
「彼氏と別れたって聞いたぞ。女子が噂してた」
「マジかー! あんなむっちり美人と、何をどうやったら別れられるんだよ!」
「告白チャンスじゃね? マジで」
 うちのクラス担任、野坂露葉《のさかつゆは》が廊下を歩いているのが見えた。
 クラスの男子の視線はおろか、すれ違う男子の視線全てが、彼女の方を向く。
 さらさらのロングヘア、赤いアンダーリムの眼鏡、ベージュのノースリーブ縦セタ、白のタイトスカートに、黒ストッキング。
 俺よりも、ほんの少しだけ低い背丈。
 そして、頭に爆が付きそうなほどの巨乳と、むっちり大きな尻と太もも。加えて性格は穏やかで、笑顔が可愛いときてる。
 確かに思春期の男子学生にとっては、野坂先生の容姿はただの暴力でしかない。
「せんせー! この香水なに!? めっっちゃいいにおいする!」
「あ、もうちょっと、いきなり抱きつかないの。こら、秋山さんってば」
 遠慮しない系のギャルが先生に群がる。
 気さくな野坂先生は、女子の間でも人気がある。学園生活だけじゃなく、こっそり化粧のアドバイスなんかもしているのがその理由らしい。
「先生お願い~、香水の名前教えて~。彼氏とデートする時に付けたい~」
「じゃあ後で、内緒でね」
「やった! マジ嬉し!」
「学校に付けてきちゃだめよ? いい? あと、宿題ちゃんと提出してね」
「きゃいんっ!」
 女子がそんな風に楽しそうにしているのとは真逆に、男子はずっと欲望に満ちた視線を先生に向けている。
 ヤりたい、胸を揉みたい、犯したい、考えているのはそんなところだろう。
 そうだな、俺も野坂先生が自分の恋人だったらって思う。
 あんな人が俺の性癖とぴったりだったなら、きっと毎日のように抱きまくる。
 従順なメスになった先生とぐちゃぐちゃになるまでセックスして、安全日とか危険日なんて関係無しに、孕むまで犯し続けるだろうな。
 問題は、先生が先生だということだ。
 生徒、しかも担当クラスの教え子に先生が興味を持つとは思えないし、仮になっても性癖が合うかどうかもわからない。
 付き合うにも別れるにも、今の俺じゃリスクが高すぎる。
 その時、ふと友人が俺の机にやってきた。
 そいつは俺の耳に、こそっと囁くように言う。
「なあなあ染島、来月の学園祭さ、終わった後に打ち上げってことにして、野坂ちゃん誘ってカラオケ行こうかと思ってんだけど。お前もどうだよ?」
「……パース」
「なんだよ付き合い悪いな」
「担任とカラオケとか、めんどいだけだろ」
「いやいや、だって野坂ちゃんだぜ!?」
「遠慮しとくー……」
 性癖もわからない相手を、しかも先生を、俺の方から口説けるわけもない。
 ああ、どうしてこの世界は、付き合ってから性癖がわかる仕組みなんだ。性癖がわかってから告白出来る、付き合える世界になればいいのに。
 そうすれば、野坂先生と恋人になるような未来もあるのだろうか。

 ──そんな、ある日。
 雨の日の帰り道、俺はなんとなく公園に立ち寄った。そこは十数年前のあの時、女の子と犬ごっこをしたあの公園だ。
 そこで俺は、謎のおっさんに出会った。
「学生さん、この飴を買ってくれよ」
 最初は、ヤバい薬かと思った。
 一見サラリーマン風の、五十代くらいの頭の禿げたおっさん。
 おっさんは傘を差して俺の前に立ち、透明な小袋に詰められた、三個の黄色い飴玉を差し出していた。
 それは普通の飴玉のように見えたが、袋には模様も文字も何も描かれていなかった。
 店で流通しているような物ではない、ということだ。
 俺は「いや、いらねっス」と立ち去ろうとしたが、おっさんの言葉が俺の足を止めた。
「性癖が知りたいんだろ?」
「……え?」
「相手の性癖を覗き見て、中身を知ることが出来れば、自分の性癖とぴったりの女を見つけられるかも……と思ってるだろう」
「っ……!?」
「わかるよ。学生さんは、女を従順に従わせ、ぐちゃぐちゃになるまで弄び、支配したい。そんな自分に懐く女を見つけたいんだ」
「待て、おっさん……どうして」
「この飴玉は、性癖そのものを覗き見れる物ではない。……しかし、自分の性癖とぴったりの相手と、〝運命をマッチングしてくれる〟飴だ」
「運命を……、マッチング……?」
「〝マッチングキャンディ〟とでも呼んでくれ。……三個セットで税込百円。どうだい、学生さん?」
 馬鹿らしい。
 アホらしい。
 そんなことを言って、実は妙な薬に決まってる。
 俺を罠に掛けて、薬漬けにしようとか、そういう話に決まってる。
 などと考えながらも、俺はポケットから百円玉を取り出していた。
「……買うよ」
「毎度あり」
 理由は簡単だ。
 このおっさんは、俺の心の中を見透かした。
 俺はそこに、何か超常的な物を感じていた。このおっさんは只者ではない、そしてだからこそ、おっさんの言っていることは嘘ではない。
「効果は一個で二十四時間、食べた人間は性癖がぴったりの相手と〝運命マッチング〟しやすくなる。……まあ、三個もあれば十分だろうが、追加が必要ならまたここに来てくれ。三個で百円だ」
「……おっさん、あんた何者だよ。宇宙人か? 異世界人か?」
「こういう者です」
 おっさんのくれた名刺を見ると、某有名お菓子企業の、営業部所属とあった。
 名刺からおっさんに視線を戻すと、既におっさんは消えていた。
 まるで、最初からそこには誰もいなかったかのように。

 帰宅して、俺はすぐにその飴を一個口にした。レモン味だった。
 効果は二十四時間と言ったが、それがどのような形になって現れるのか、そもそも〝運命マッチング〟とは何なのか、それはわからなかった。
 だがおっさんの言葉を信じて、気長に待ってみることにした。
 そして俺は、その効果を、その意味を、すぐに実感することになった──

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