母さんが奴隷になった日

著者: 舞条弦

本販売日:2024/05/23

電子版配信日:2024/06/07

本定価:1,023円(税込)

電子版定価:1,100円(税込)

ISBN:978-4-8296-4733-2

「ああっ、あと何回、母親を犯せば気が済むのっ」
息子の穂先が膣奥に達し、快楽で明滅する梨香子の視界。
再婚すると息子に告げた日から犯され続けた熟母。
繰り返される母子交尾の果て、嵌まっていく相姦の泥沼。
28歳の美しき叔母も巻き込み、狂宴はさらに加速。
すべての穴を捧げる二匹の性処理奴隷、誕生!

目次

プロローグ 運命の日

第一章   堕ちていく母子

第二章   日常に忍び寄る息子の魔手

第三章   新たな標的

第四章   暴走する青い欲望

第五章   母と叔母、失神するまで貫かれ

第六章   奴隷としての振る舞い

エピローグ 宣誓の日

本編の一部を立読み

プロローグ 運命の日

 母が再婚すると言ったその日、僕は母を犯した。
 その日の記憶は鮮明に思いだせる。場所はリビング。時刻は午後九時。食卓を挟んで僕たちは向かいあっていた。
 母は薬指に指輪を光らせ、照れ臭そうに頬を赤らめていた。それは、齢四十になろうという母が見せる、女の表情でもあった。
『よかった。嬉しい。心から祝福するよ、母さん』
 母の言葉を受けて、僕は素直に喜んだ。
 母子家庭の息子としては当然の反応だと思う。父の死後、女手一つで僕を育ててくれた母に、人生の安寧が訪れるのだ。それは自分のことのように嬉しくて、その場でハグを交わしたほどだった。いい歳をした親子の抱擁だ。僕たちの仲がどれほど良好かなんて、誰だって判るだろう。
 実際、僕たち親子は固い絆で結ばれていたと思う。ただ、誓って言うが、それは親子間での情愛だ。男女の間に生じる恋慕とは違う。
 だから、未だに僕は判らないのだ。
 どうしてあの日の夜、僕は母の寝室に行き、眠る母を襲ったのだろう。
 両手を縛り、服を剥いで、孔へ乱暴に捻じ込んだのだろう。
 どうしたの、やめて、お願い──意味も判らず泣き喚き、身を捩る母を見下ろしながら、腰を振り続けたのだろう。
 母に欲情したことなど人生で一度もなかったのに。僕のモノは痛いくらい赤黒く腫れあがって、何度も母の一番深い場所で、黒い欲望を炸裂させた。
 何度も、何度も、何度も──だ。
 気づいたときには朝だった。八時間に及ぶ行為の末に残ったのは、頭痛と関節痛と、股間から汚液を垂れ流して震える、母の無惨な姿だった。
 瞼を腫らした母が、疲弊しきった目を僕に向ける。充血した瞳は複雑な感情で濁っていた。哀れみか嘆きか、憎悪か困惑か憤怒か。
 母自身にも、どんな感情を向ければいいのか、判らなかったのだろう。
『ごめんよ、母さん。僕は、おかしくなったみたいだ』
 ベッドに腰を掛けて、髪をそっと掻き分ける。母は眉間に深い皺を刻んで、ガムテープに塞がれた口で呻き、身体を捻る。大量に歯型と接吻の痕跡が刻まれた乳房が揺れる。獣のような匂いが、谷間から立ち昇っていた。
『……ッ!』
 母が目を見開く。僕は母につられるように、自分の股間を見下ろした。『ああ』と、感情の乾いた声が漏れる。肉幹がまた、滾っていた。
『また勃起しちゃった。悪いけど、ま×こ使うね』
『ンンーッ! んんんんッ! んぅううッ!』
 母は肢体を暴れさせた。体液塗れのシーツがぐちゃぐちゃに皺を奔らせる。僕は母の脚を拡げ、切っ先を熟れた孔に宛がう。
『……ツライよね。当然だよ。息子と生でセックスしてるんだ。そういう反応になるに決まってる。でも、大丈夫。怖いのは僕も一緒だから。親子二人で、この恐怖に打ち勝とう。一緒に頑張ろう。ね? 今までと一緒さ。僕たちなら、どんな困難だって、乗り越えられる』
 母は血の気の引いた顔で僕を見る。怪物を前にしたような表情を向けられて、僕の中にゾクッとした感情が奔る。
 ああ、これは本当に、一体なんなのだろう。
 どうして僕は母を犯して。
 こんなにも、たまらない気持ちになるのだ。
『安心して。僕が母さんを、幸せにしてやるから』
 蕩けた蜜壺の中へ肉の塊を挿入する。中に溜まっていた汁が結合部から噴きだして、じゅぶっと生温かい泡を噴く。獣の匂いが寝室に融けた。
 母は痛々しいほど首を反らした。鼻の穴が拡がり、瞼がピクピクと痙攣する。小刻みに波打つ身体は新しく汗を滲ませ、艶々とした官能の色気を強めて、それがまた、僕の中にいる淫欲の悪魔を煽った。
『んぐっ……んぶぐっ、んんゥッ!』
 黒い衝動に促されるがまま腰を遣る。母は足をばたつかせて抗議する。だけど夜通し犯された女の力では、僕の欲望を跳ね除けることはできない。
 ああ、僕は一体、何をしているのだろう。性悦で痺れる頭で、何度も考える。なぜ母を強姦しているのか。大好きな母を泣かせて、どうして愉しいのか。
 考えても判らない。判らないことは、知りたいと思う。だから僕は母を犯す。子宮に答えが眠っているわけでもないのに、財宝を求めて洞窟を掘るように、何度も肉孔を穿る。何度も。何度も。穢れた欲望を、注ぐ。

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