わざと薄着な義母さん

著者: 青橋由高

本販売日:2024/06/21

電子版配信日:2024/07/05

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4736-3

ノーブラでタンクトップのせいで露わになる乳首の突起。
むっちり太腿が露出したショートパンツ姿も悩ましい。
お風呂上がりの義母が見せる無防備な姿に優吾は驚愕。
高校卒業を境に、なぜか美母が施すスキンシップも過激に……
葉月が抱く淫らな想いに煽られるように義姉の凛まで!
ひとつ屋根の下、美母娘の密着挑発ハーレム開幕!

目次

第一章(恥ずかしいのを我慢して薄着してるのに)

    今日はなぜか隙が多いIカップの義母

第二章(二人きりでいちゃいちゃしたいのをわかって)

    裸エプロンで夜食を盛ってくる義母

第三章(ママがいない今しかチャンスがないから)

    セクシースリップでマッサージをねだる義姉

第四章(どちらかを選ぶなんてできるわけないのに)

    淫らに迫ってくる未亡人と女子大生の美母娘

本編の一部を立読み

第一章(恥ずかしいのを我慢して薄着してるのに)
    今日はなぜか隙が多いIカップの義母

「きゃあっ! 優ちゃん! 優ちゃん、来てぇ!」
 寒さも和らぎ、日に日に春の気配が強まる三月中旬、向江家三人の暮らすマンションに悲鳴が響いた。
「義母さん!?」
 優吾は慌てて部屋を飛び出し、声のしたリビングへと向かう。
「ああ、優ちゃんっ、助けて!」
 そこには、床に敷かれたマットの上で身悶える義母・葉月の姿があった。最近始めたヨガの最中だったのだろう、身体のラインがはっきりとわかるウェアを纏っている。
「義母さん、具合が悪いの!? 病院……いや、救急車呼ぶ!?」
「ち、違うの、足が……足が攣って……お願い、つま先、ぐぐってやって!」
「……うん。こう?」
 重篤な問題でなくてほっとした優吾は、葉月のつま先を伸ばしていく。
「いたたたたっ! 痛い痛い、優ちゃん、もっと優しく!」
「こういうときは一気にやったほうがいいんだよ。……どう?」
「うー……」
 葉月は答えず、涙ぐんだ目で恨めしげに優吾を睨んでくる。その表情はとても四十一歳とは思えないほどに愛らしく、一瞬、優吾はどきりとする。
「イヤだったら、自分で伸ばせばよかったでしょ?」
「無理よ。自分だと怖くてできないもの」
「もう、そんな子供みたいなこと言って」
 どうやら足はもう大丈夫らしいとわかり、優吾は苦笑しながら義母から離れる。が、葉月はそんな優吾のシャツを引っ張ってくる。
「ダメ。ちゃんとマッサージして。また攣ったら、困るのは優ちゃんよ? そうしたらママ、何度でもあなたを呼ぶもの」
「義姉さん呼べばいいのに。……あれ? 義姉さんは?」
「凛は大学行ったわよ、少し前に。……二人きりじゃなければ、こんな格好できないもの」
「え? 今、なんて?」
 セリフの後半が小声で聞き取れなかった優吾が尋ねるが、
「ううん、なんでもないわ。さ、しっかりママの身体、ほぐしてちょうだい」
 葉月は答えず、ヨガマットの上にごろんと俯せになった。
(うっ。義母さんのおっぱいが潰れて、横にむにゅって広がってる……!)
 葉月は十九歳の娘がいるとは思えないほど若々しく、かつ、肉感的な肢体の持ち主だ。向江家の洗濯担当である優吾は、葉月がIカップだと知っている。
「僕みたいな素人にやらせるより、専門のお店に行ったほうがよくない?」
「イヤ。面倒だもの」
「じゃあ、義姉さんに頼んだら?」
「あの子、めんどくさがってやってくれないわ」
「さすが母娘、そっくりだね」
 葉月と凛は実の母娘だが、優吾は二人とは血の繋がりはない。優吾の実父である哲也と葉月が再婚したことで、二人と家族になったからだ。その哲也は十年前に病死し、現在は母子三人で暮らしている。
「悪いところ以外にも、色々似ちゃうのよねえ。……んんっ」
 まずは攣った側の足の裏を揉み始めると、義母が悩ましげな声を発した。
「あっ、痛かった?」
「ううん、大丈夫。気持ちよくって、つい。……んっ、んふン」
(僕が義母さんを気持ちよくさせてるのか……って、なに考えてんだ僕はっ)
 邪な気持ちを追い払うように頭を振った優吾は、改めて指先に意識を集中する。
「あっ、あっ、くうぅ……イイ……優ちゃんのマッサージ、ホントに気持ちイイわぁ……ンンッ」
 しかし、指を動かすたびに聞こえてくる義母の悩ましい声に、優吾の集中力は容易に削られていく。
(義母さんのこの格好、目の遣り場に困るよ……)
 葉月がヨガを始めたのはつい先日、優吾の卒業式の翌日だった。葉月は普段は運動とは無縁だから、優吾だけでなく姉の凛も驚いた。
(まあ、運動自体はいいことだと思うけども)
 問題は、葉月のヨガウェアだ。肩や胸元、背中の露出が多いトップスに加え、下半身のラインがよくわかるレギンスの組み合わせは、葉月の女体の魅力をより際立たせた。際立たせすぎていた。
「義母さん、このウェア、動きにくくない?」
 ふくらはぎを揉みながら、遠回しに服を替えて欲しいと訴える。
「ううん、平気よ。見た目は下半身全体をぴっちり包んでるから苦しそうに見えるかもだけど、伸縮性の高い生地のおかげで、凄く動きやすいの」
「でも、ほら、もっとゆったりしたデザインのもあるじゃない」
 膝から太腿にかけてじっくりとほぐしつつ、優吾も粘る。
「イヤ。これがいいの。……ほらほら優ちゃん、口だけじゃなくてお手々も動かして。もっと内側もほぐしてちょうだい……んっ……んふっ」
 請われるまま、内側まで指を這わせる。レギンス越しに感じる義母の柔らかさと温かさに、十八歳の股間は硬く、熱くなっていく。
(うう、義母さんの太腿、凄い……むっちりしてて、ずっと揉んでいたくなる)
 もっと触れていたいという欲望を振り払い、手を腰へと進める。
「お尻周りもしっかりほぐしてね。座り仕事してると、凝っちゃうのよ」
 懸命に理性を振り絞っている息子の苦労をよそに、葉月は豊かなヒップを左右に揺らして際どい場所へのマッサージを要求してくる。レギンス越しに、インナーがうっすらと透けて見えるのが優吾をより追い詰める。
「ン……遠慮しないで、もっとごりごりってやってちょうだい。お尻の凝りは、奥のほうにあるスジが原因らしいから。……あっ、そう、そう、そんな感じ……んっ、んっ、イイ……そこ、気持ちイイ……!」
 手のひら全体を使って尻肉を揉むと同時に、力を入れた親指で凝っているポイントをぐりぐりとほぐしていく。
(これはマッサージこれはマッサージこれはマッサージ……!)
 自分に言い聞かせながら、臀部に続き、腰、背中、肩、腕、首へのマッサージを終わらせた頃には、優吾は全身汗だくになっていた。
「これじゃあ、わたしと優ちゃん、どっちがヨガをやってたかわからないわね。シャワー、浴びてきたら?」
「うん、そうだね」
 興奮で膨らんだ股間をへっぴり腰で隠しつつ、優吾は浴室へと向かう。
「久しぶりに一緒に入っちゃおっか?」
「!?」
「うふふ、冗談よ。こんなおばさんと一緒じゃイヤだものね」
 背後から聞こえてきた初恋相手の声に、優吾は若干の苛立ちを覚える。
(義母さんはもっと自分の魅力を自覚して! 血の繋がらない息子を警戒して! このままじゃ僕、いつか暴走しちゃうかもしれないんだよ!?)
 浴室に飛び込んだ優吾は、滾った若竿を自らの手で鎮めなくてはならなかった。

 先日高校を卒業した優吾が、約十八年の人生で好きになった異性は二人。一人は義母である葉月、そしてもう一つが義姉である凛だ。当然、告白も交際もできるわけがなく、結果、優吾はこれまで恋人がいなかった。
(大学で、誰か好きな人ができたりするのかなぁ。でも、無理な気がするなぁ。だって、義母さんや義姉さんより素敵な女性がいるとは思えないし)
 中学生の頃にはもう母と姉への恋心に気づいていた優吾は、高校入学時にも似たようなことを考えた。高校生になればきっと、新たに好きな人が見つかると。叶うわけのない想いに悶々とする日々から解放されるのだと。
 しかし、その願いは届かなかった。
(結局、義母さんと義姉さんの魅力を再確認しただけの三年間だったなぁ)
 葉月は美術大学在学中に手がけたキャラクターが現在まで続く大ヒットとなり、一躍人気デザイナーとなった。自らのデザイン事務所の社長でもある。
(義母さんだけじゃなく、義姉さんも凄い人なんだよね。凄すぎて、劣等感すら持てないくらい)
 天才肌、芸術家肌、もしくは天然気質の母とは異なり、凛は理知的で万能型の秀才だった。運動も人並み以上だったが、特に学業に才覚を示し、現在は日本トップクラスの国立大学に通っている。
(才能あって優しくて綺麗な母と姉とずっと一緒に暮らしてたら、そりゃ、目も肥えちゃうし。僕、この先、普通の恋愛なんてできるのかな?)
 そんな、ぼんやりとした将来への不安を抱きつつ、優吾は慣れた手つきで夕食の支度を進めていた。才能溢れる母と姉の貴重な時間を邪魔しては申し訳ないと、優吾が小学生のときから、家事を自主的に担当しているのだ。
「今日も美味しそうね。ふふ、ママ、優ちゃんの作るご飯が一番好きよ」
「ありがと。……義姉さん、あっちでもちゃんと食べてるかな?」
 普段は親子三人で食べることが多いダイニングキッチンだが、今は優吾と葉月の二人しかいない。凛が、大学の春休みを利用して海外に行っているためだ。ただの旅行ではなく、母の代理人として、会社の商談も兼ねている。
「凛は偉いわねえ。さっさと跡を継いで社長になってくれないかしら」
 創作活動に専念したい葉月に対し、
「義姉さんもそのつもりみたいだけどね」
 凛も早い段階から母の会社を継ぐと公言していた。資質と意欲に加え周囲の期待と同意もある、まさに理想的な後継者だ。
「ちなみに優ちゃんは、進路、どうするの?」
「大学進学決まったばかりで、そこまで考える余裕ないよ」
 苦笑しつつそう答えたが、半分は嘘だ。父が設立した会社に入り、母と、母の跡を継いだ姉の手伝いができれば理想だが、凡人である自分は逆に足手まといになるのでは、という懸念も持っている。
(大学でも真面目に勉強して、なんとかちゃんとした会社に入れたらいいなぁ。できれば、この家から通える職場で)
 四年後の己を想像していると、じっとこちらを見つめる葉月の視線に気づいた。
「え、どうしたの義母さん。なにかついてた?」
「ううん、可愛い息子の将来がどうなってるかなってあれこれ妄想してただけ。ふふ、親としては幸せな時間よね」
「う……」
 その親や姉と同居できる時間を少しでも引き延ばしたいなどと考えていた己の身勝手さに、優吾は頬と耳を赤くする。
(あっ。もしかして義母さん、僕と義姉さんが無事に社会人になるまでは再婚しないつもりなのかも)
 父が亡くなる直前、葉月に「俺の死後二年間だけは再婚しないで欲しい」と頼んだことは、優吾も知っていた。それが妻を気遣った、父の優しさであることも。
(二年どころかもう十年も経った。さらに綺麗に、魅力的になった義母さんを好きな男は、僕以外にもたくさんいるはず。そして、僕と姉さんを育て終えた義母さんが、自分の幸せを求めたって全然おかしくない)
 今のところ葉月に男の影は感じないが、不安で箸が止まる。
「優ちゃん? 具合でも悪いの?」
「ううん、なんでもな……あっ!」
 突然、葉月の整った顔が文字どおりの目と鼻の先に現れた。
「少し熱っぽいかしら?」
 額を合わせてきた未亡人は、息子の目をじっと見つめてくる。少し垂れた瞳、長いまつげ、そしてぷっくりとした唇、そのどれもが蠱惑的で、優吾は呼吸も忘れて葉月の美しさに見惚れた。
(ち、近いよ、近すぎるよ義母さんっ。まずい、どこ見ていいかわかんない……ああっ! か、義母さんのおっぱいが!)
 遣り場に困った視線を下に落とした瞬間、今度は胸の谷間が目に飛び込んできた。襟ぐりの深いVネックカットソーから覗く、白くて深い義母の渓谷に、瞬きもできなくなってしまう。
(義母さん、またこんなだぼだぼの服を着て! ああっ、ブラまで見えちゃってるのにぃ!)
 最近の葉月はなぜか、サイズの合わない服を着ることが増えた。外出時は以前と変わらないのに、家にいるときだけ、だぼだぼであったり、あるいはやたらとキツそうな格好をするのだ。先日のヨガウェアもまさにそれである。
「季節の変わり目だし、風邪気味なのかも。今夜は早めに寝なさいね?」
 息子の体温を上げたのが自分だとは気づかず、葉月が心配そうに告げる。
「う、うん、わかったよ」
 葉月の顔がすっと離れると、優吾はほっとすると同時に、残念にも感じる。
(義母さんとのスキンシップは嬉しい。でもそれって、僕が息子としてしか見られてない証拠だ。わかってはいるけど、やっぱり……つらいなぁ)
 自分が許されない、そして叶わない恋をしている事実を改めて突きつけられた優吾は、そっと、けれど深くため息を吐くのだった。

(神様って残酷すぎない? 人間を一番絶望させるのは僅かな希望だってなにかで読んだ記憶あるけど、今ならわかる気がする……)
 義姉が海外に行き、義母と二人きりの生活を始めて今日で四日が過ぎた。修学旅行などでこうしたケースは何度かあったものの、今回は過去とは明らかに異なる点があった。葉月の行動である。
「優ちゃん、ストレッチしたいんだけど、補助、頼める? デスクワーク続きで、身体がばっきばきなのよ」
 葉月は社長ではあるが、実務は哲也の代からの信頼できるスタッフにほぼ丸投げ状態だ。そのため葉月は、自宅内の作業部屋で仕事をすることが多い。
「そんなに忙しいの? ちゃんと休まないとダメだよ?」
「うん、わかってる。……んっ、優ちゃん、それちょっと強いっ」
「義母さん、相変わらず身体硬いよね」
 リビングに呼び出された優吾は葉月に言われるまま、ストレッチを手伝う。
(義母さん、またこんな薄着で。そりゃストレッチするんだから、厚着してると邪魔だろうけどさぁ)
 葉月は先日のヨガウェアよりさらに肌の露出が増えた、カップ付きキャミソールとハーフパンツという格好だった。真夏にこういった格好をするときはたまにあったが、この時期に見ると、どきりとさせられる。
(うう、刺激が強すぎる)
 夏場に葉月が着ているキャミソールは、あくまでも上着だ。だが今、優吾の目の前にあるそれは、下着のように感じられる。肌に近いベージュ色や薄い生地に加え、身体にぴったりフィットしたサイズの影響だ。
「あ、ちょっと痛い痛い、もっと優しくして! ダメ、優ちゃんの意地悪ッ」
「ええっ? そんなに強く押してないよ? じゃあ、これは?」
「あっ、うん……ああ、このくらいが好き……気持ちイイ……んん……!」
 肌も露わな服装に加え、美熟女の艶めかしい声もが優吾の理性を揺さぶる。
(義母さん、父さんとのときもこんな声を出してたのかな……って、なに考えてんだ、僕は!)
 息子として最低な想像をしてしまったことに激しく自己嫌悪に陥っていると、葉月が新たなストレッチを提案してきた。
「股関節にいいみたいなの。この動画のとおりにやってみてくれる?」
「……!」
 手渡されたタブレットを見た優吾は、息を呑む。そこで紹介されていた二人一組のストレッチが、どこか性行為を連想させる動きだったせいだ。
(こ、これ、なんかエッチじゃない? いや、でも義母さんに他意はないんだし、下手に意識するほうがまずいよね)
 努めて平静さを装いつつ、動画のとおりにストレッチを開始する。
「んっ、これ凄い……ああ、伸びてるのがわかるかもぉ」
 まずは仰向けになった義母の両脚を持ち、体重をかけて様々な方向に折り曲げたり伸ばしていく。純粋なストレッチ行為だと頭ではわかっているのだが、正常位や屈曲位を連想させるものもあり、優吾の呼吸が知らず、乱れていく。
「ふっ……あっ、あっ、それダメ……ンンン、優ちゃん、そんなに強くしたらやだ……ああっ、ママのお股、おかしくなっちゃうわよぉ」
 そんな優吾の懊悩を知ってか知らずか、葉月は義理の息子をさらに勘違いさせるような言葉を口にする。ストレッチで血流が良くなったのだろう、うっすら汗ばみ、赤くなった肌が葉月の美しさと艶めかしさを高めていた。
(落ち着け、これはストレッチなんだ……妙なことを考えるな僕……!)
 小一時間ほど続いたストレッチは、優吾にとって天国であり、地獄でもあった。

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