女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界

著者: 琴弾南中

電子版配信日:2024/06/14

電子版定価:880円(税込)

目が覚めたらパラレルワールドに来ていたらしい。
通学中の道端では半裸のお姉さんが客引きしていたり、
教室の女子からは「はやく奴隷堕ちしたい」なんて聞こえてくる始末。
どうなってるんだって気持ちもあるけど俺としては、
ヤれるっぽいからヤり尽くしたいって気持ちしかないよな?
まずはクラスで一番可愛い美少女・朝山蜜柑ちゃんと!
投稿サイトナンバー1ノベル、大幅加筆でついに電子書籍化!

目次

一話 クラスで一番可愛い子を買えてしまった

二話 クラスで一番可愛い子の部屋に招かれて

三話 似ているようで似ていない、でも知っている世界

四話 三笠 圭くんのイメージとギャップ

五話 クラスで一番可愛い子がグイグイくる

六話 娘が家に男の子を連れ込んでいて

七話 ご飯、お風呂、そして蜜柑を抱き潰す

八話 娘とあの子のセックスを覗く悪い母親(わたし)

九話 三笠くんに抱かれて目覚める朝

十話 クラスで一番可愛い子とエッチした次の日の朝

十一話 いつもと変わらない木曜日

十二話 滞りなく授業は進むが不意打ちがあって

十三話 俺の好きな人、朝山 蜜柑【圭視点】

十四話 私の好きな人、三笠 圭【蜜柑視点】

本編の一部を立読み



一話 クラスで一番可愛い子を買えてしまった



「お買い上げありがとうございます」
 俺は内心焦っていた。
 だって、俺の手から数枚のお札をひったくるように奪い取った彼女はこのクラスで一番可愛い女の子だからだ。
 切り出したのは俺だけど、それでも半分以上は駄目元だったのだ。
 だから、その食い気味な反応にもしかすると酷い目に合うのではという不安すら覚えるのは仕方ないと思う。
「三千円だったら今から夜の九時までコースでいいかな?」
「朝山さん?」
 俺の不安を払しょくするように明るい口調でニコニコとそれはもうドキリとするほどの笑顔で予定の確認をしてくる彼女の名前を呼んだ。
 名前を呼んでそれでどうしたいかという具体的な目的は無かった。
 それでもここはクラスで、それに帰りのホームルームが終わって間もない。
 周りには当然のようにクラスメイトがいて、男子はというと物珍しげに俺を見ていて、女子の方はかなり盛り上がっている。
 女子たちの反応は隠せてないので聞こえてくる。
「三笠くんが!?」や「クラスメイトの男子に買ってもらえるなんて、羨ましい!」などなどどれも反応に困るというか、かなり好意的ではあるが、盛り上がっている。
 このクラスで自分は目立っていないわけではない方の人間であるのは自覚していた。
 ただ、ここまで悪目立ちするのには慣れていない。
 気持ちとしては逃げ出したい方も強い。
 そのくせ、彼女は内容の確認をしてきているわけで交渉は成立しているということでドキドキと胸が高鳴る。
「蜜柑です」
「えぇっと?」
「名前は蜜柑です。私を買ってくれたのは三笠くんなんだから、苗字じゃなくて名前で呼んで欲しいなって」
 俺が周りの反応に気を取られていることが不満だったのか、彼女は一歩俺の方に歩み寄る。
 大きな一歩だ。
 俺は彼女の接近に反応できなかったので、自ずと距離は近くなる。
 触れようと思えば簡単に触れられる距離。
 彼女の背は低いから、こちらを見上げてくる格好になっている。
 正面から向き合う形なのだが、ここまで異性に接近したことは少ない。
 彼女の瞳に自分の姿が映りこんでいるのが見えるのではないかと思うほどの距離感というか、あと一歩踏み込んだら身体同士がぶつかってしまうだろう。
「買ったって言うか、徴収したっていうのが正しくない?」
 ここで身を引いて距離を取ることも出来たが、そうしたくないと思って、話を振る。
「むぅ。そうは言うけど、最初に打診してきたのは三笠くんからだよ?」
「まぁ、そうだけど」
 そうなのだ。
 俺は朝山 蜜柑(あさやま みかん)というクラスメイトの中でも一番可愛くて胸も大きい女子に今日の予定を聞いたのだ。
 昨日までの俺ならそんなことは聞かなかったはずだが、今日は聞かねばならなかった。
「いきなり、今日はどうするのって? そんなこと聞かなくても分かるって話ですよ。授業が終わったら、すぐに駅前で立ちんぼが基本なのに」
「うん、そうなんだけどさ」
 立ちんぼっていうのは売春を目的とした客待ち行為のことである。
 俺が知っている普通の女子であれば、そんなことはしないはずだ。
 だが、この世界の女子校生はそれをする。
「というか、契約成立してるんだから移動しませんか」
「そうだね」
「私の部屋でいいですか?」
「いいの?」
「いいか、な。うん。ラブホとかだと高くつくし、それに、その……」
「その?」
「クラスメイトとするなら、少しくらい夢見たいかなって……」
 朝山さんはそう言って恥ずかしそうに顔を赤く染めた。
 その表情はビジネスライクというかお金のやり取りで成立する関係だとは自覚していても、隠しきれない期待に満ちている。
 俺が一週間前まで生きてきた世界とこの世界は違う。
 大体が同じだけど、一つだけ違う大きなことがある。
 それは女子のなりたい職業の第一位が性奴隷であるということだ。

二話 クラスで一番可愛い子の部屋に招かれて



 案内されるままに二人で歩いた。
 学校からの道すがら会話が弾むということはなく、ただ無言で歩いていたわけでもない。
 クラスメイトとしてというか気さくに最近の数学がどうのとか、英語の宿題がどうのとかという話をするだけだった。
 こういう話は過去にした記憶が残っていて、無難に話をすることが出来た。
 これからすることについてはお互いに言及は避けていた。
 俺の方は口にすると期待しまくっていることがバレそうで恥ずかしいからで、彼女の方もどういうわけか切り出してこなかった。
「どうぞどうぞ」
「お邪魔します」
 学校から移動して、俺は朝山さんの家に上がり込んで彼女の部屋に入る。
 整理整頓されている部屋。
 もちろん、年相応に漫画が棚に並んでいたり、メイク道具やセンスの良い小物があるし、それとは別のところにファイルなどがまとまった棚には各授業の教科書などもある。
 まさしく女子の私室という雰囲気に俺はドキドキしてしまう。
 部屋に入ると彼女がするりと俺の手から鞄を取って、自分の鞄と一緒に部屋の隅に置いた。
 そしてそそくさと準備に取り掛かる。
 部屋にあるクローゼットを開けて、ガサゴソと荷物を取り出して、それをベッドの方に運ぶ。
「手伝おうか?」
「お客さんに手伝ってもらうのはちょっと……」
 そう言われてしまえば、それ以上に踏み込むことは出来ない。
 俺は仕方なく準備をしている彼女を眺めることにした。
 ここは教室ではなく彼女の自室だ。
 勝手知ったる自室。
 だからなのか、彼女の無防備さは一気に高まる。
 よいしょっとベッドのシーツをはぎ取って、マットレスの上に吸水マットを敷いているのだが、彼女は前かがみになっている。
 何が言いたいかというとスカートの中が見える。
 それはもうバッチリとショーツが見えている。
 クラスの女子のスカート丈はかなり短い。
 世間一般の女子のスカート丈はかなり際どいラインで統一されていて、絶対領域が常に発動している。
 だから、気にしてみれば割とパンチラは出来たりしてしまう。
 だけど、今はそんな覗きではなく、無防備に見えている。
 ジッと見つめていたら、視線でバレそうだと思いつつも、男の性としてチラチラと視線を向けてしまう。
 健康的な太ももと濃紺のショーツ。
 否が応でも興奮してしまう。
 しかも、そのこれからする女の子のパンチラである。
 健全な男子なら反応するに決まっていると思うし、案の定、徐々に血が下半身に溜まっていくのを感じていく。
「それで、えぇっと、まずはシャワーでも浴びる?」
「別にいいかな」
 俺としてはまだまだ彼女の魅惑の状況を楽しみたい。
「……そっか」
「嫌だった?」
 ただ、欲望に正直に断ったが汗臭いのが苦手だと申し訳ないと思い直して、聞き返す。
 彼女は俺の視線に気付いていないのか、気にしていないのか、準備を続けている。
「嫌じゃなくて、むしろ嬉しい、かも? でも、あの、三笠くんって、今までこういうことに興味なさそうだったよね」
 嬉しいんだと思いつつ、意を決したように朝山さんが問いかけてくる。
「売りに?」
「そうそう。なのに、いきなり、買ってくれようとしたことに何かあったのかなって」
「気になるもの?」
 逆の立場なら間違いなく気になるとは思いつつも、じゃあ、何があったのかという説明をする気は起きない。
 それを口にすれば彼女が引くと思う気持ちが強いからだ。
「割と売春に乗り気な男子って、最初からそういうことに抵抗感がないというか、遊びの延長線上でって感じだけど三笠くんってば、そういうのとは違う感じがするし、そのね。私が言い出したことだけど三千円ってかなりぼったくりなのに値切ることもしないから」
「……」
 鋭い指摘だ。
 クラスの女子と関係を持つ奴もいる。
 ただ、それは友達だから気軽に頼むとか、そういう関係性があってのことで、いきなり親しくもない相手を買うことは少ない。
 それに買うにしてもクラスメイトとして相手をするというのならご飯一回分とかが相場というか、平均値である。これは友達とじゃれあうというか遊びの延長であるから、それくらいのお値段でするのが普通になっているだけで、別に価格設定というか女の子からしたらしてくれるだけでもありがたいと思われているので最低ラインがそこに設定されているのだ。
 とはいえ、交渉すること自体はおかしなことではない。
 この世界、色々な歴史があって、男女間の性交渉にはいくつものルールがある。
 多くの国では買うのは男性の方からで、そして、女性は過剰に安売りをすることを禁じられていたりする。
 逆に女性側は自分の価値を高めに吹っ掛ける方が求められてもいる。
 だからこそ、最初に三千円と割高な料金を吹っ掛けられたわけだ。
 普通なら、そこから値切りが始まって、無難なところで交渉は成立することになるが、今回、俺は値切ることなく受け入れている。
 そこにはもちろん思惑があるが、きっと彼女はその思惑には気付いてはいない。
 値段についてはいくつもの面倒くさい決まりがあるが、別にそれを破ったところで捕まるとか、罰金になるということは少ない。
 ただし詐欺などをしたらとんでもなく重い罪を課されることになるので、女性側はかなりしっかりとルールを守る傾向にある。それを敢えて破るという場合は大体が男性側から求められて、応える形でということになる。その場合は、まぁ、お咎めは無かったりする。
 だから、今回の場合も俺がそれで良いと思っているし、不満を口にしていない以上、彼女はそれを受け入れるしかないというわけで、お金のことについて何か言いたそうだが、口を噤んでくれている。
 それともしも関係性が無いのならクラスメイトの女子なんかよりも身体を売るのに慣れた女性がこの世の中にはたくさんいるのだ。
 技術も高く、変な噂になることもなければ、終わった後ははい、さようならで他人に戻る相手の方が安全である。
 それなのにリスクを侵して肉体関係を結ぼうとしているのだから、彼女にしてみても俺の動機を確認したいのだろう。
 そんな風に思えた。
「そこで黙るのが怪しい」
「嫌ってこと?」
「じゃなくて、なんていうか本気っぽくて、ドキドキするといいますか」
「本気っぽい?」
「そうそう。まるで遊びでっていうか、ストレス発散目的でっていうのかな。そのために売春している私たちとは違くて、好きだから買おうとしてるって言うのかな」
「あぁ、確かにそんな気分だったかも」
「ひゃわぁ!」
 朝山さんは慣れた手つきでベッドを整えていく。
 マットを敷いたりしているのを俺は見守りつつ世間話のようにそんな会話をしていたのだが、俺の言葉に飛び上がるほどに奇声を上げて、顔を真っ赤にしてこちらを見つめてくる彼女。
「それは本気?」
「何が?」
「私をす、好きだから買いたいみたいな?」
「出来るならできるだけ気持ち良くなりたいから、誰かに相手して欲しいって思う中で気になっている相手を選ぶのは当然では?」
「うっ、まぁ、そういう目的で買うのは普通だけど、違うからね! 世間一般の売りを買う目的は遊びなの! 分かる? 買われた相手に対応の時間だけ恋をするのが売春なの! しかも、クラスメイトだよ! 好きだからって相手を選んじゃダメなの!」
「どう駄目なの?」
「……ひぅ」
 朝山さんが固まる。
 ゆでだこみたいに顔を真っ赤にして、口をパクパクさせて、
「だ、駄目だよ。それじゃあ、ほとんど性奴隷と同じで、そんな……そんなのって……」
 彼女は顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。
「性奴隷?」
「そ、そうだよ。男性ってほとんど女性に興味ないわけで、だから、女性も男性に期待しないのが普通で、でも、男性は女性を愛玩する対象として愛でることはあって、それが性奴隷なわけで……」
「まぁ、世間的にはそうだよね」
「……うぅ、でも、なんていうか三笠くんはそういう愛玩するって感じがしないというか」
「……別に俺も愛玩したいっていうのと変わらないかもしれないよ?」
「違う、と思う。言葉にうまく出来ないけど、きっと違う気がする」
「じゃあ、蜜柑は俺がどうしたいって感じてるのかな?」
 ここまでしなくてもいいのかもしれない。
 もっと、この世界の雰囲気に合わせて淡白に彼女がいう遊びの売春でもよかったのかもしれない。
 でも、それでは嫌な自分がいる。
「……分からない」
「うん?」
「でも、その、興奮してくれていて私としたいって思ってくれてることは分かる、かな」
 彼女の視線は俺の下半身に向けられている。
 期待と魅惑の光景で膨らんだそれを見て、彼女は分からないことは分からないままに自分がすべきことだけはしっかりと見つけたらしい。
「だから、三笠、くん。いっぱい、気持ち良くしてあげるね?」

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