この学園が催眠にかけられていると俺だけが知っている

消えた術師と残されたハーレム大学

著者: セラ

電子版配信日:2024/06/28

電子版定価:880円(税込)

──いまだにこの学園はエロハーレム催眠にかけられている。
淫らな常識に支配される大学で、俺だけが正気を取り戻した。
美女集団に押し倒されて騎乗位エッチ、大学行事の無限パイズリ、
セックスで成績を評価され、女子大生に構内で搾精される日常。
催眠を解こうともがく俺の前から、妹の美香が失踪し……
常識改変×催眠ハーレム譚、狂騒キャンパス編! 特別書き下ろし付き!

目次

1.東雲さんの別荘

2.無知でピュアな女の子にエッチなことを教える

3.人気アイドルグループ、アクア

4.ハーレムの増やし方

5.ヤンキー風の美女たちに突然逆レイプされる

6.妹はオナティッシュ

7.トイレで

8.清楚な女性がめっちゃドエロに

9.セックスしないと貰えない単位

10.爆乳エロ女子校生二人組に突然逆ナンされる

11.美香の友達

12.渡辺一郎、ショタになる

13.欲求不満な男装の麗人襲来

14.先輩と後輩

15.催眠術が一ミリも効いていないただのドエロい痴女現る

16.鈴宮姉妹

17.淫魔誕生

18.おっぱい無限搾精の日

19.消えた美香の捜索

20.私のためのハーレム島建設

21.酒癖

22.アイドルオーディション

23.インターンシップ

24.教育実習

25.ハーレム島作りは順調

26.卒業

書き下ろしSS 鈴宮妹の入学秘話

本編の一部を立読み

1.東雲さんの別荘



 催眠術にどう対処すればいいのかわからないまま時間だけが過ぎ、気が付けば花見大学は間もなく長い長い夏休みに入る。
 それにしても大学の夏休みは長い。二か月近くある。どう過ごそうか。そう思っていたとき、美香と東雲さんに別荘に遊びに来ないかと誘われた。東雲さんといえば、超お金持ちのお嬢様だ。きっと別荘も相当すごいものだろう。
 俺たちは、夏休みに彼女の別荘に遊びに行くことになった。
 彼女たちは色々な人に声をかけたらしく、結構な大所帯になった。仲の良い女子たちがたくさん参加するらしい。しかし男は俺だけだ。他は全員美女である。なんだかちょっと気まずい。で、どうやってこの大所帯で別荘まで移動するかだが、東雲さんのところのメイドが車で連れて行ってくれるようだ。
 その東雲さんのメイドが俺たちを迎えに来てくれた車なのだが、それがおかしかった。普通とは明らかに違う車なのだ。高級車とか、そういうのではない。車の後ろの席が、全面マジックミラーで覆われているのだ。そこに座席代わりにソファーだけ置いたみたいな車である。大変見晴らしはいいのだが、なんか落ち着かない。これ、エッチな映像作品で使われていたやつでは……?
 なんでこんな車使ってるんだ?
 そんな俺の疑問に気が付いたのか、メイドがその理由を教えてくれた。
 俺と東雲さんのエッチがそのうちマンネリ化して、飽きたりするかもしれない。そうなったときに、新たな刺激が必要になるだろうと先に用意しておいた車なのだそうだ。
 ……どんな心配してるんだよ! そんな心配いらんわ! だいたい、そんな車で迎えに来るなよな!
 そんな少し? 奇妙な車で三時間ほど移動したところ、目的地に着いた。海沿いに建つ大きな家だ。あれが東雲さんの別荘だという。ちなみにこの近くの海岸も全部東雲さんのプライベートビーチだそうだ。
 どんだけ金持ちなんだ?
 別荘に荷物を置いたら、早速皆で海で遊ぶことになった。で、海に入る前に水着に着替えなければならないわけだが、プライベートビーチは普通の海水浴場と違って更衣室などない。そうなるとどこで着替えればいいのか。
 しかし皆そんなことは気にもせず、海でいきなり服を脱ぎ始める。下に水着を着ているのかとも思ったが、服を脱ぐと現れたのは明らかに水着とは思えないような生地の薄い素材。どう見ても下着だ。そしてその下着も、俺の目の前だというのに皆ためらいなく脱いでいく。
 下着が外れ、大きな胸が上下に揺れ……。
 と、そこで視界が何かに塞がれた。
「こらー! アンタなに人の着替え覗いてるの!? ダメでしょ! ……見るならその、私だけにしなさいよ。ほら、私なら好きなだけ見せてあげるから」
 聞こえるのは鈴宮遙《すずみやはるか》の声だ。どうやら、彼女が俺の目を手で塞いだらしい。彼女はゆっくりと俺の目に当てた手をどかすと、俺の顔を掴む。そして、俺の頭を軽くひねり、自分の体をちょっと恥ずかしそうに見せつけてくる。彼女はすでに服を脱いでおり、全裸である。
 鈴宮の裸体は実に美しかった。白い肌に引き締まった体。痩せているにもかかわらず、大きな胸。彼女が恥ずかしそうに体をひねるたび、胸が波打つ。
「そ、そんなにじっと見られると恥ずかしいわよ、バカ♡」
「ご、ごめん」
 俺は謝り、反射的に視線を逸らそうとした。しかし、鈴宮は俺の頭を掴んで自分の体に向けなおさせてくる。
「ダメっ、よそ見しないで。……恥ずかしいけど、私のこと見て?」
「ちょっと、二人だけでイチャイチャしてるんじゃないわよ」
「い、イチャイチャなんてしてないわよ!」
 今回の別荘行きについてきていた国生さんが俺たちをからかう。俺たちがこんなやりとりをしている間に、他のみんなは着替えが終わったらしい。
 俺は着替えた彼女たちの方を見る。そこには絶景が広がっていた。
 白い砂浜、青い空に青い海、そして色とりどりの水着に身を包み、肌を晒す美女たち。
 ここは天国か?
 着替えが終わった皆は、ボール遊びを始めたり、海に飛び込んではしゃぎ始める。鈴宮も水着に着替え、そこに交ざっていった。
「一郎様、お嬢様に日焼け止めを塗ってくださいませんか?」
 近くには二人のメイドがいた。そのうち片方のメイドの葵が、日焼け止めを持ってやってきた。彼女は淡いグリーンのビキニを着ている。
「いや、日焼け止めなら女性同士、葵が塗った方がいいのでは?」
「私はこちらのメイドにサンオイルを塗る必要がございますので。ささ、お嬢様、日焼けしては肌が荒れてしまいます。一郎様に早く塗っていただきましょう」
 メイドの葵に背中を押され、東雲お嬢様が俺の前にやってきた。白いビキニタイプの水着姿だ。とてもよく似合っている。
「お願いするわ」
 東雲さんはそう言うと、うつ伏せで砂浜に敷いてあるシートの上に寝そべった。他に誰もやってくれそうにないし、お嬢様が日焼けで皮膚が荒れてしまっては困る。なので日焼け止めクリームを手に取り、優しく背中に塗る。
「ひゃあ♡」
 俺の手が彼女の肌に触れるたび、東雲さんがいやらしい嬌声を上げる。
「あふぅん♡」
「だ、大丈夫ですか?」
「っ♡ だ、大丈夫。だからもっとしっかり塗ってください。あちらのように」
 俺は手を止め、東雲さんが指をさす方に視線を上げる。するとそこでは、葵さんともう一人のメイドがサンオイルを塗り合っていた。
 彼女たちは激しいキスをしていた。そして、キスしながら手にたっぷりとオイルを取り、その手をお互いの水着の中に突っ込んで弄り合っている。彼女たちの体はもう全身オイルでヌルヌルだ。
 え、えっろ。あれはサンオイルを塗るというレベルではない。もはやエッチだ。
「早く続きを♡」
 そう言って、東雲さんはビキニのホックを外す。これで彼女の上半身は裸だ。塗りやすくなったその背中に、俺は日焼け止めを塗っていく。
「はうん♡ あっあっあっ♡」
 彼女は口を手で押さえて声を我慢しようとするが、全くこらえられずに喘ぐ。
「だいたい背中は塗り終わりましたので、あとはご自分で――」
「いえ、まだです。あちらを見なかったのですか? あの二人のように、お尻も前もしっかりとお願いします♡」

 一緒に来た女の子たちはボールに空気を入れ、ネットを張ってビーチバレーを楽しみ始めたり、海に飛び込んだりして、プライベートビーチを満喫している。
 しかし俺はというと、そこから少し離れた場所で東雲お嬢様に日焼け止めを塗ることになってしまった。東雲さんの肌は手入れが行き届いており、すべすべのつるつるである。こんな肌を日に焼けさせたらもったいないので、日焼け止めを塗らなきゃいけないのはわかる。
 塗るのは俺じゃなくてもいい気がするが、俺が塗ってもまあいいだろう。そこまではいい。そこまではいいんだが、なぜ俺は東雲さんの水着の中まで日焼け止めを塗っている?
 東雲さんは、水着姿でうつ伏せになっている。なぜか俺はその東雲さんの上に跨り、彼女の水着の中に手を突っ込んで日焼け止めをお尻に塗っていた。
 水着の中は日焼けしないんじゃないかなあという疑問が頭をよぎる。しかし、東雲さんのお尻はハリと弾力に優れており、ずっと触っていたくなる魅惑の感触だ。ここは余計なことは言わず、黙って彼女のお尻を触っておこう。
「あん♡ んんんっ♡ 割れ目の奥まで、しっかりと塗ってくだ、さい♡ あん♡」
「こ、こうですか?」
「ひゃあっ♡ そうです♡ つ、次は前もお願い♡」
 俺が無駄にお尻ばかり念入りに日焼け止めを塗ったあと、東雲さんが仰向けになった。
 彼女の大きな胸が目に入る。普通は仰向けだと、胸が重力に負けてしまい、潰れてしまう。そうなると、本来のサイズより胸のサイズが小さく見えるものだ。しかし、彼女の胸は仰向けでも大きく見える。東雲さんの胸は、大きくて張りがあるということだろうか。体も引き締まっており、まさにモデルのようなスタイルだ。
 前は自分で塗れるんじゃないかなあという疑問がないわけでもないが、そんなことは気にしない。
 とりあえず、当たり障りのない腕から塗っていく。そして、肩、お腹……そして最後は胸を残すだけとなる。
 なぜ男は女性の胸が好きなのか? そこに胸があるからだ。俺は覚悟を決めて、彼女の胸に手を伸ばす。も、もちろん日焼け止めを塗るためだ。他意はない。しかし手を伸ばしたところでふと、東雲さんと目が合う。彼女はちょっと恥ずかしそうに目を逸らす。
 か、かわいい。しかしそんな反応をされると、ちょっとやりにくい。だが、そんなことでは止まらない。
 胸の少し下あたりに手を置いて、そこからゆっくりと手を上に進軍させていく。手がゆっくりとビキニの中に入り込んでいく。柔らかい胸の感触が手に伝わってくる。そうして進軍していくと、こりっとした少し硬さのある突起にぶつかる。その上をゆっくりと乗り越えていく。
「んっ♡ ああっ♡」
 東雲さんが悩ましげな吐息を漏らす。え、えっろすぎる。
 そんな感じで入念に胸にも日焼け止めを塗り込んでいった。かなり入念に塗ったので、東雲さんが日焼けに悩まされることはないだろう。ようやくこれで終わりかと思ったのだが、そこで東雲さんが言う。
「まだ塗り足りないところがあるので、ちゃんと最後まで塗ってください」
「塗り足りない? もう全身に塗りたくったと思うが」
「まだここが塗れていません」
 そう言うと、東雲さんは水着をずらし、女性器を見せつけてくる。そこには愛液がしたたっている。全身に日焼け止めを塗っただけなのに、彼女は興奮して発情してしまったようだ。
「一郎様のおち×ぽで、ここの中までしっかり塗って♡」
 正直俺もしたい。したいが、今はちょっと抵抗がある。まだ昼間である。太陽は真上だ。それに、ここは外。いくらプライベートビーチといえど、外でヤるのはなかなかハードルが高い。
 そしてなにより――
 俺たちを見つめる、複数の女性の目。
 そう、俺たちがこんなところでイチャイチャしながら日焼け止めを塗っている間に、皆遊びの手を止めてこっちにやってきてしまったのだ。

「ヤってあげないの? 可哀そうじゃない。まさか、女の子をその気にさせておきながら放置なんてしないでしょうね?」
 いつの間にかそばにいた鈴宮が言う。なんとなく言葉に棘を感じる気がする。
「ん、ヤってあげるべき。可哀そう」
 同じくそばにきていた長崎有紀《ながさきゆき》も言う。
「ちなみに、俺たちがヤってる間は皆様は……?」
「ん、もちろん交ざる。イチャイチャを見せつけられて、もう体が疼いてる」
 長崎さんの意見に同意する他の面々。もしやこれ、全員とセックスする流れか……? さ、さすがに全員は厳しいぞ。
 しかし発情した彼女たちを止めるすべが俺にはない。
 結局俺は、彼女たち全員と日焼け止めやサンオイルを塗ったり塗られたりしながらセックスし続けることになった。

 そんなこんなで夕暮れ時。俺は体力の限り彼女たちのお相手をしたので指一本動かせず、ただただ海を眺めていた。
 俺以外の女性たちはその後もみんな元気に海を満喫していた。海辺ではしゃいでいる。しかしそれもそろそろお開きだろう。オレンジ色の太陽が、海にゆっくりと沈んでいく。
 とても楽しい一日だった。とても楽しい一日だったが、こんな日は一日だけでいい。何日もこんな日ばかりであったら、俺の体がもたない。しかし、今日はまだ初日。長い夏休みを使って、まだまだ東雲さんの別荘でみんなとたっぷり遊ぶ予定である。
 俺の体、もつかなぁ?

続きを読む

電子版の購入

定価:880円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

電子版の購入

定価:880円(税込)

以下の書店でもお買い求めいただけます

本の購入

以下の書店でもお買い求めいただけます