クラスの女子の頭上に浮かぶ数字は、今まで絶頂した回数!?
高熱にうなされ夢から覚めると、麗央は不思議な力を得ていた。
数字の変化を毎日記録するうちに見えてきた、同級生女子の性生活。
『2238』幼馴染の清楚な優等生・斎藤優佳の意外な数に驚愕!
『59→93』クール系美女・涼風耀の回数が最近急上昇した理由は?
狙った相手を強制絶頂させる新能力も覚醒し、夢の童貞卒業へ!
Webで大人気、ノンストップ絶頂系ストーリー! 書き下ろし短編付き!
1 頭の上に見えるのは……絶頂回数!?
2 一日に十数回イク同級生、涼風耀
3 絶頂回数が見えるだけじゃない!?
4 強制絶頂にハマった同級生、千波夢芽
5 初めてイッた妹の友人、美蘭
6 一日一カウント増える委員長、斎藤優佳
7 パンツのお礼は……!?
8 イチャラブセックスがしたかっただけなのに
9 脳イキが知りたい漫画家
SS 穿いているのか!?
本編の一部を立読み
1 頭の上に見えるのは……絶頂回数!?
「おはよう、麗央《れお》君。元気になったみたいでよかった」
インフルエンザで四〇度の熱を出し、一週間ぶりの学園だった。
「ノート必要だったら声かけてね、いつでも貸すから」
駅から学園へ向かう一本道で俺に声をかけてきたのは義務教育が始まってから、俺とずっと同じところへ通っている斎藤優佳《さいとうゆうか》、委員長だ。
幼い頃から顔を知っているというだけでなく、委員長は分け隔てなく、こうして俺にも声をかけてくれるし、爽やかな笑顔を見せてくれる。
――あれ?
「ん? どうしたの。もしかして、寝癖残ってた?」
俺は委員長の頭の上を凝視してしまった。
凝視するせいで寝癖がないか鏡代わりにスマホを使うけど、寝癖なんてない。頭の上にあるのは数字だ。
『2238』という数字が委員長の頭の上に浮かんでいる。はっきりと。
「大丈夫、だよね」
「いや、その数字」
「数字?」
見えないのか。もちろん、寝込む前は俺だって頭の上に数字なんて見えなかった。でも、今は確かに頭の上に数字が浮かんでいる。
しかも、その数字は委員長の頭の上だけではない。学園へ向かう周りの男子も女子も頭の上に数字を浮かべている。
「三条、熱でおかしくなったんじゃねえの」
委員長と駅から一緒だったのだろう。横から笑いながらそう言ったのは同じクラスのギャル、喜多川さんだ。
喜多川さんの頭の上にも数字が浮かんでいる。『3』だ。
見えているのはやっぱり俺だけらしい。
「あ、ごめん。まだ寝ぼけてるのかも」
熱でうなされている時に見た夢を思い出した。
たしか、これまでに絶頂した回数が見える夢だった。その数字を見て俺はエロいことを考えて、それを利用して女子にあれこれと悪いことをする。そんな夢だった。
でも、絶頂の回数だったとして委員長が2238回!?
ギャルの喜多川さんが3回なのに。
周りも全員が頭の上に数字が浮かんでいるが、全員がバラバラ。基本的に男子は大きめの数字で、女子は少なめ。
委員長の『2238』だけが突出して大きい。
学園に着くと、俺は教室へは向かわずに真っ先にトイレに駆け込んで鏡を確認した。
確かに俺の頭にも数字が浮いていた。
『467』だ。
他の男子よりも100程度多い。
童貞の俺が絶頂するのはもちろんオナニーだけ。中二でオナニーを覚えたから、約三年間の回数だと考えるとおかしな数字ではない。
じゃあ、委員長は2238回もオナニーしたっていうのか。
一体何歳の時にオナニーを覚えたんだ、委員長は。いや、もしかして毎日5回も6回もオナニーしているのかもしれない。
もちろんセックスで絶頂している可能性だってある。だとすると、かなりやっている。
委員長、めちゃめちゃエロいやん。
それなのにギャルの3回は夢がない。3回だけならオナニーじゃないだろう。セックスってことだよな。
イキにくいけど、イッたことはある。イカされたってことか。使ったことのないおもちゃとか使われたんだろうな。
やっぱりギャルもエロいな。
いや、俺の妄想がエロいのか。あの委員長が2238回もイッているなんて、人は見かけによらない。
でも、イッた回数と判断するにはまだ早い。
頭の上に浮かぶ数字が本当に絶頂した回数なのか確信が持てない。勉強時間かもしれない。それなら委員長の突出した数字の説明がつく。
しかし確認するのは簡単だ。俺が射精すればいい。
そして、その準備は整っている。
委員長が2238回もの絶頂を迎えているという妄想だけでマイ・サンははち切れそうだから。
そして俺は今トイレにいる。
もちろん学園でするのは初めてだったけれど、あっという間に俺は絶頂を迎えた。スマホの中には委員長の写真があったことも幸いだった。
そして鏡で確認すると、『468』に増えている。
これで確定した。
委員長はこれまでに2238回の絶頂を楽しんでいる。
これだけ回数が多いのだ、間違いなく楽しんでいるといえる。
俺はクラスの女子全員、担任のみやちゃん、その他よく見かける女性の頭に浮かんでいる数字を片っ端からスマホに記録していった。
インフルエンザの発熱で得られた能力、絶頂回数を見ることができる力を使い、目につく女子の絶頂回数を片っ端から記録していくことで様々なことがわかってきた。
まず委員長。
突出して絶頂している委員長は毎日一度絶頂している。
間違いなくオナニーだろう。
コツコツと回数を重ねるのは委員長らしい。ただ、毎日一度だけオナニーをしているとすると、六年以上前からオナニーをしていることになる。
女子は早くからオナニーを覚えるらしいけど、どうやら本当らしい。
俺がリーリエに若干の興奮を覚えた頃、俺はそれを性的興奮だと気がついていない頃から委員長はオナニーを楽しんでいたと思うと、あの時から委員長をもっとエロい目で見ておけばよかったと今になって後悔する。
いや、今からでも遅くない。
委員長が毎日オナニーをしていることを知っているのは委員長と俺だけの秘密だ。それだけで十分に興奮してくる。
委員長と同じように、見た目からはわからないものだと思わせる女子は他にもいる。
女子の中には頭の上に『0』を掲げているのがクラスに数人いて、その一人は彼氏が絶えないせいで、男子からはビッチ扱いされている成海がいた。
俺もすっかり騙されていた。
成海のスカートが短いおかげで、俺も何度か見ている。黒パンではなく、本物のパンツを。
しかも派手なものばかりで、昨日見えた時は黒と赤だった。大切なところを覆う部分が赤で、他が黒。
派手なパンツを穿いて男子からはビッチだと思われているのに、まだ絶頂を知らない、これから女の喜びを覚えるというのだから興奮しないわけがない。
もしかしたら、最初に絶頂を教えるのは俺かもしれない。
いや、ないだろうな。
それより、事あるごとに二十代を強調する担任の宮森先生、みやちゃんの絶頂回数が興味深い。
まだ二十代であることを強調しなくても、笑顔を絶やさないみやちゃんの小さな顔は幼く可愛らしい。
声が少し甲高く背も低いせいか、ジャージ姿で女子にまじっていると遠目では女子高生に見えなくもない。
男子からの支持はもちろん、女子からの人気もある。
幼く見えるみやちゃんだってアラサーだ。年相応にセックスを楽しんでいることが、頭の上の数字から確認できた。
みやちゃんの頭の上の数字は『83』で全く変化がなかったが、ある月曜日に『109』まで一気に増えた。それ以降は変化がない。再びピタリと止まったままだ。
三十に近い、ほぼ三十歳のみやちゃんはまだ二桁で、委員長みたいに1ずつ増えることもないからオナニーはしていないのだろう。
ということは、週末にセックスで26回もイッたってことになる。
そして、週明けには俺たちの前に立っていた。何事もなかったように。
ただ、少し声が枯れていた。カラオケで歌いすぎたなんて言っていたけど、俺は知っている。
あの少し甲高い声をさらに高くした喘ぎ声で絶頂する度に叫んだんだ。
声は少しガラガラだったけど、教壇に立つみやちゃんの笑顔は、いつもよりさらに透明感を感じさせる爽やかなものだったのだからエロい。
心が潤うくらい、セックスに満足したと見える。
だって、26回だもんな。
でも、セックスだけでイッたと考えると多すぎじゃないか。
男と違って、女は複数回、むしろ一度イクと何度もイクらしいけど、ただそれはエロ漫画から得た知識。本当なんだろうか。
でも、金曜の夜から土日を使えば、大人はそれくらいイクのかもしれない。
例えば長距離恋愛で、普段は会えないから金土日とやりまくるとか。
みやちゃんの週末に26回絶頂の謎は後に知ることになるが、しばらくは謎のままだ。