勝ち気な母が女になるとき

著者: 艶満

本販売日:2025/02/21

電子版配信日:2025/03/07

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4784-4

(これが母ちゃんのま×こ……すごい締まりだ……)
甘美すぎる柔肉の締め付けに必死に耐える拓実。
妻として母として、普段は絶対に見せない牝の貌。
息子と一線を越えた日から、豪快な肝っ玉母ちゃんは
肌を手入れし、美容院に行き、化粧や服に気を遣うように。
恋人となった我が子に綺麗な姿を見てもらいたくて……

目次

第一章 美人で豪快なウチの肝っ玉母ちゃん

第二章 嫉妬を爆発させた母ちゃんと禁忌の交わりを

第三章 カラオケボックスでの交尾に溺れる母子

第四章 女に目覚めていく母ちゃんと恋人デート

第五章 母ちゃんが「後ろの処女」を捧げてくれた日

第六章 母ちゃんと友達の母、どっちが気持ちいい?

エピローグ ふたりの妊婦との結婚式

本編の一部を立読み

第一章 美人で豪快なウチの肝っ玉母ちゃん

 都内のとある下町にある魚屋『天漁丸』。百年以上の歴史を持つ店で、地域に密着している。いい魚介類を扱うことで、テレビやネットでも評判は広く知られている。が……。
「ほら拓実! さっさと起きて準備しな! 土曜日だからっていつまでも寝てたらダメだろ!」
 大きくきれいな声が、裏にある母屋から店まで響いてくる。店の女将さんである、潮見湊だ。長身でボーイッシュ、そして男勝りで豪放な気質を持つ。近所でも、やり手の女将であり肝っ玉母ちゃんで通っている。
「大声出さなくても聞こえてるからよお……。もう少し寝かせてくれてもいいじゃんか……」
 まだ半分夢の中にいる少年は、湊の息子である潮見拓実。十代後半の、ごくごくありふれた学生だ。
 まあ、家庭環境は一般とはかなり変わっているが。土曜日で学校は休みだ。できれば昼までゆっくり寝ていたい。が、哀れにも家を手伝わされる予定だ。卸もやっている魚屋の息子という都合上、また、家族経営という事情から。
「早く! 歯を磨いて顔洗ってきな。お客さんにみっともない顔見せられないの。あんたはこの店の息子なんだからね!」
 少年の抗弁はあっさり却下される。叩き起こされて、洗面所へと追い立てられる。無駄に抵抗することはしない。母の商売にかける情熱は本物だ。商売人のスイッチが入った湊は、誰にも止められない。
 父と母とパートの従業員まで総動員して、氷詰めにした魚介類を軽トラに積み込む。重い。とにかく重い。氷と魚が満載された発泡スチロールの箱は。
「よし、シートベルト」「へいへい」
 湊が運転席に収まり、エンジンをかける。拓実は無性に眠かったが、うるさい軽トラの助手席では、ろくに寝ることもできはしない。
「しかしまあ……。披露宴で鮮魚のおつくりや塩焼きたあ……今どき剛毅なことで。いくらするやら……」
「そりゃ、大企業の社長のお嬢様と、大物俳優のご結婚だもの。そのお陰で、アタシらも大口にありつける」
 ハンドルを握る母は上機嫌だった。
 魚屋『天漁丸』は、小売りの他に、旅館やホテル、料亭などへの卸も手がけている。本日は運良く、鮮魚の真鯛と伊勢エビの注文があった。しかもかなりの量で。資産家同士の結婚式で、豪勢にやる予定だからと。
 今月は大口の卸が少なかったから、これはありがたいことだった。赤字も覚悟していた収支が、一気に上向いたのだ。
 もっとも、そのお陰で拓実が割を食うことにはなっているが。土曜の朝から叩き起こされ、力仕事をやらされるはめに。
(横顔……いい女なんだよな……。ちょっと男っぽくて……化粧っ気もないけど……シュッとして……。うちの母ちゃん美人だ……)
 軽トラを走らせる母の横顔に、少年は不覚にも見とれてしまう。
 実の母でありながら、女として意識せずにはいられない。豪放で仕事と家庭優先、お世辞にもおしゃれとは言えない。が、それでも湊は美しい。横から見ると、スッと通った鼻筋と凜とした雰囲気がとても素敵だ。
(おっぱいデカいし……。目の毒なんだよなあ……)
 次いで少年の目線は、美母の胸元に釘付けになる。九十センチを軽く越え、下手をすればメートルに届くかも知れないふたつの丘。薄手のポロシャツと業務用の前掛け程度では、まったく隠し切れていない。
 母は、女として魅力的すぎた。童貞を拗らせた少年には、いろいろな意味で困るくらいに。こうして車を走らせる姿を眺めて、つい裸を想像してしまうほどに。実の母があまりにいい女であるのも考えものだ。
 そう、拓実は思わずにはいられない。お陰で、同級生の女の子を見ても、どうにも色気を感じない。このままでは、本物のマザコンになってしまう。どうしたものか。目的地に着くまでの間、少年は悶々とし続けた。

 潮見湊は、三十八歳の兼業主婦。一児の母。家事をこなしながら、魚屋を切り盛りする豪放な女将。そして、家庭の切り盛りと息子の教育に余念がない肝っ玉母ちゃんだ。
 百七十センチの長身。やや福々しいが、服の上からもわかる豊かでスケベな身体。ショート黒髪は、シュッとした男顔によく似合っている。
 化粧っ気がなく、仕事柄あまり服もおしゃれにはならない。いつも作業服に長靴か、ジーンズにTシャツかポロシャツという出で立ち。
 が、それを差し引いても充分な美人。いい女と言えた。地元の下町でも、知らない者はいないほどに。
 だからこそ、息子である拓実にはいろいろ目の毒だった。母はよく言って大胆、悪く言ってがさつなところがある。部屋の中では平気で薄着で歩き回る。風呂上がりなど、裸にバスタオルだけということもざらだ。
 母をオカズにマスターベーションをしたことも何度もある。いけないとは思いつつも。こんなのは普通ではないとわかりながらも。
 が、それは、男子ならよくあるマザコン。一過性の母への強すぎる憧れ。実の母とセックスをしたいとか、結婚したいとかは本気で思わない。いずれ卒業するもの。はしかのようなもの。
 そう思っていた。そのときはまだ。

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