乱暴にしないでください 息子の嫁と孫娘と絶倫義父

著者: 輪堂昌也

本販売日:2025/02/21

電子版配信日:2025/03/07

本定価:825円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-4788-2

「お義父さんのたくましいモノで智恵を抱いてっ」
男の腰に白い脚を絡め、首にすがりつく息子の嫁。
亡夫の故郷に赴いた未亡人を待っていたのは、
おぞましい性的な因習に支配された村だった!
悪魔義父の絶倫セックスに弄ばれ、孫娘たちも餌食に。
座敷牢で嬲られ、ついには母娘は種付けをねだり……

目次

第一章 お義父様、許して

     因習にとらわれた村と美母娘

第二章 娘には手を出さないで

     悪魔義父に手籠めにされた未亡人

第三章 おじいちゃん、やめて

     孫娘に迫るおぞましい罠

第四章 お願い、痛くしないで

     無惨に散らされる処女花

第五章 たくさんご奉仕しますから

     座敷牢で調教される息子の嫁

第六章 皆さんで穢してください

     姦淫の祭儀に捧げられた贄

エピローグ 奴隷の幸福

本編の一部を立読み

第一章 お義父様、許して
     因習にとらわれた村と美母娘

「ここがお父さんの生まれた所?」
「そのはずよ。私も来るのは初めてだけど」
 うら寂れた駅のホームに、三人の女性が電車から降り立った。山間の中にぽつんと建てられた過疎駅で、彼女達の他は誰も見当たらない。駅舎もボロ小屋で、駅員もいない。自動改札機もないので、その気になれば切符を買わずとも通れてしまいそうだ。
 たった一両の電車がけたたましい音を立てて走り去ると、急に外界から隔絶されたようで三人は一様に心細くなった。
「そっか、お母さんも来たことないんだっけ。お父さん、家出同然に実家を出たって言ってたもんね」
 長女の優香がしみじみと呟いた。気丈な性格の優香だが、その声音には翳りが見え隠れする。それも無理はない。彼女は交通事故により突然父を亡くしたばかりだった。そう簡単に消化できるものではない。
 優香はまだいい方で、次女の沙奈など道中ほとんど口をきかなかった。お父さん子だった彼女は、普段の明るさがすっかり影を潜めてしまっている。
 二人の母親である智恵にしても同じこと。最愛の夫を喪って、内心はとても平静ではいられない。
 だが、自分はこの娘達の母なのだ。夫がいない今、自分がしっかりしなくてはいけないと言い聞かせる。
 優香はもう大人だし、支えてくれる婚約者もいる。だが沙奈はまだまだ母の支えが必要だ。できる限り平静に振る舞おうと、智恵は心に決めた。
「それにしても、すごい田舎だね」
「そうねえ」
 優香の言葉には、智恵も首肯せざるを得ない。駅前だというのに、家も店も一軒も見当たらない。本当に山の中に駅と線路だけがあるといった風情で、道路もアスファルトではなく土でできている。
 それなりに生きてきた智恵でも、ここまでの田舎に来た記憶はない。若い優香と沙奈は尚更だ。
「おじいちゃんが迎えに来るんだよね?」
「そうね、そろそろのはずだけど……」
 三人を迎えに来る予定の有村周作は智恵にとっては義父、娘二人にとっては祖父に当たるが、誰も顔を合わせたことがない。智恵の亡夫である健は実家との折り合いが悪く、結婚する際も智恵に親に会わせることはできないと断言していた。
 しかし、健が急な事故で死亡し、さすがに何も言わないわけにはと智恵が連絡先を探し出して報告をしたのだ。二十年も前に一方的に飛び出して行った息子の妻からの突然の連絡、しかもそれが息子の訃報とあって先方も驚いた様子だった。
 義父母の連絡先を探すのに時間が掛かって葬儀と告別式は済ませてしまっていたのだが、ならばこちらで初七日をやるから娘達と一緒に来るようにと言われた。
(子供達の前では言えないけど、正直憂鬱だわ……。一度も会ったことがない義父母とどう接すればいいのかしら)
 物思いに耽っていたところに、シルバーのセダンが駆けてきた。やかましいエンジン音が運転手の性格を表しているようだ。
 智恵達が見守る中、セダンは駅の真前に停まった。扉が開くと、胡麻塩頭の男性が中から現れた。歳の頃は六十過ぎの、老境に差し掛かるところだろうか。いかにも田舎の男らしい、頑固さを覗かせる顔つきだ。
「おお、あんたが智恵さんか」
 智恵の姿を認め、右手を挙げた。
「儂は健の父親の周作です。今は村の長もやっとります。どうぞよろしく」
 思った通り、これが健の父親らしい。亡き夫の父とこれが初対面なのだと思うと感慨深いものがあり、また不思議な感覚でもあった。
「こちらこそよろしくお願いします。この度はお世話になります」
 智恵は深々と頭を下げた。娘二人も母に倣う。
「そっちは娘さん達か。てことは儂の孫ってわけか、なんだか妙な気分だな」
 優香と沙奈が顔を見合わせる。その気持ちは二人も共通だろう。なにせ今まで一度も顔を合わせたことがないのだから、祖父と孫という実感が湧かないのも無理はない。
「とりあえず乗りなさい。智恵さんが助手席でいいかな」
 車のドアを開けて、中に乗るよう示す。智恵達は指示通りに乗り込んだ。
「全くあの親不孝者が。家を勝手に出ていったと思ったら今度は事故で死んだなどと。息子の嫁ともこれが初対面なんだからな」
 車が走り出して早々、周作は愚痴っぽく呟いた。
 実家とは折り合いが悪いと聞いていたが、死んだばかりの息子の妻を前に随分な言いようだ。絶縁して二十年も経てば親子といえどこういうものなのだろうか。
「そう、ですね。私も結婚式には呼んだらと言ったんですけれど」
 なんと言っていいのか分からず、智恵は控えめに同調した。家出したきり連絡もなく、親より先に早逝したのでは愚痴を言いたくなるのも仕方のないことか。
 車内にどこか気まずい空気が立ち込めつつ、車は山間を走っていく。駅の時点でも十分過ぎるほど人のいない過疎地だったが、より山深く、人の気配が薄くなっていった。
「まあ、そんな馬鹿でも息子にゃ違いない。特に長男が死んだとなりゃあ村で法事をやるのが決まりなもんでな」
「……そうですね。夫もこんな形で亡くなるとは思っていなかったでしょうし。こういう形でも故郷に還れてよかったのではないかと思います」
 智恵は夫の入った骨壺をそっと撫でて、しみじみと呟いた。
 本当のところ、健がどう思っていたのかは分からない。だが、彼の実家には違いないし、嫌っていても生まれ故郷で弔われるのは悪くないのではないかと智恵は思った。
 三十分ほど車を走らせた後、開けた場所に出た。どうやらここが健の生まれ育った村らしい。
 村としては中規模程度だろうか、年季の入った家々が立ち並んでいる。周囲を山と森に囲まれた環境は自然豊かと言えば聞こえはいいが、どことなく陰鬱な雰囲気が村中に漂っていた。
「おう、着いたぞ。まあなんもないとこだが、法事までのんびりしていなさい」
 周作は村の奥まったところにある一軒家の前に車を停めた。どうやらここが周作の家らしい。つまり、健の実家でもある。昔ながらの木造建築で、どことなく風格を感じさせる造りだ。
(この家であの人が過ごしていた……)
 今は亡き夫が、少年時代に生活を送っていた情景を想像すると胸が詰まった。智恵と健は今時珍しいほどに仲睦まじい夫婦だったため、感傷もひとしおだった。
「さ、さっさと上がってくれ。荷物はこれで全部かね」
 周作はトランクから智恵達の荷物を取り出し、玄関へと運んでいく。智恵も慌てて残った荷物を手に、ついて行った。
 玄関の物音を聞きつけたのか、家の奥から年配の女性が顔を出した。
「おや、この方が」
「おう、健の嫁さんと娘達だ」
 どうやら、周作の妻、つまりは健の母親らしい。
「どうも初めまして……。この度は、どうも。周作の妻の幸子です」
「いえ、こちらこそ……。今まで顔も出さずに申し訳ありませんでした」
「いえ、いいんですよ。どうせあの子が嫌がったんでしょう」
 控え目な、感じのいい女性だった。健はどちらかと言えば大人しい印象の男だったが、母親の血を引いたのかもしれない。
「荷物を運んでしまうから話は後にしろ」
「ああ、そうですね。それじゃ私は夕ご飯の準備をしておきますから」
 智恵達に頭を下げ、幸子は台所の方へと引っ込んでいった。周作がまた荷物を持って廊下を歩くのを智恵達はついて行く。
「あんたらの部屋はここだ」
 襖が開かれた十二畳ほどの和室に案内された。事前に準備しておいてくれたのだろう、畳まれた布団が三つ部屋の隅に置かれていた。
「女房が飯を用意してるから、できるまでゆっくりしてくれればいい」
 それだけ言って、周作は部屋を出ていった。
「広いお家だね」
「そうね」
 母娘三人だけになって、ようやく一息をつく。田舎ということを差し引いても広い敷地だ。母屋の他に離れや倉庫らしき建物も見かけた。村長を務めるだけあって、村の中では有力者なのだろう。
「スマホの電波も入らないよ。今時そんなとこあるんだね」
 驚きを込めて優香が言う。
「あら、本当」
 智恵も自分のスマホを確認した。沙奈も無言だが同じようにしている。ここが山間にあるせいだとは思うが、改めて尋常ならざる僻地なのだと思い知らされる。
「さっそく今日の夜には法事をするそうだから。長旅で疲れてるでしょ、それまでは休んでいていいから」
「うん。でもゆっくりしてって言われても何もやることなくて困っちゃう」
「遊びに来たんじゃないし、それは仕方ないわよ。テレビを見るか、寝ているかくらいかしらね」
 ここで智恵は、ここまでろくに喋らず、座ったままの次女に目を向けた。
「沙奈は大丈夫? 知らない人ばかりだし、無理して参加しなくてもいいのよ」
「ううん、大丈夫。私もちゃんと行く」
 思いの外、はっきりとした返事をしてきた。
 智恵は彼女のちゃんとした言葉を久し振りに聞いた気がした。自分なりに整理をつけて、前を向こうとしているのだろう。ずっと子供だと思っていたが、親の気付かないところで成長しているのかもしれない。
 その成長を健と見守っていきたかったと思うと、また涙がこぼれそうになる。
(子供の前で泣いたりできないわ。もっとしっかりしないと……)
 娘達の前では気丈に振る舞おうと、改めて決意を固めた智恵だった。

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