修学旅行で一軍女子たちとハーレムを作りました4【南の海編】

著者: 原野イアン

電子版配信日:2025/03/14

電子版定価:880円(税込)

一軍女子と陰キャな陽太の楽園生活、今度の舞台は特別合宿の沖縄だ!
夏のビーチで教室ではお目にかかれない水着姿を堪能した後は、
夜の宿舎で一糸まとわぬ姿で絡み合う女子たちとの熱い夜が待っている!
ナイスバディの読者モデル・大倉美愛、スポーツ女子・姉川彩音、
ド迫力巨乳の委員長・一色理奈、陽太の「本命」・河合華蓮、
オトナの魅力あふれる引率の小山内若葉先生にまで求められ……
大人気ハーレムノベル、完全書き下ろしで待望の再始動!

目次

序 真夏の空の下で……



いざ沖縄!


1 一学期・期末テストを終えて

2 特別合宿一日目の開幕!

3 ハレンチすぎるナイトプール

4〝彼女〟たちとのいけない一夜



いざ沖縄! 二日目

1 海と水着と白昼夢

2 ときめき? の夜

本編の一部を立読み

序 真夏の空の下で……



 僕にとって、〝それ〟は夢でしかなかった。
 つい、一年ほど前までは……
 下手をすれば、つい最近までは…と言ってもいいくらいだ。
 まさか、現実に好きなだけ目にするとは思ってもみなかった。
 燦燦と照り付ける太陽、うだるような暑さ、そして、青々と澄んだ海原……
 僕の目の前には、夏の海と、それをバックにビーチで楽しくはしゃぐ水着姿の美少女たちがいる。
「ほら、行くよ!」
 暖色系の大きい花柄のビキニに紐パンという格好の、亜麻色の長い髪をした少女が、声を弾ませ、ビーチボールを飛ばす。
「えいっ!」
 肩にかかる程度のセミロングヘアーをした水玉模様の赤いビキニの少女が、こちらに飛んできたビーチボールを跳ね返す。ボールは、パープルのモノキニ水着を身にまとう、長身、長髪の若い女性のもとへ向かう。水着の下にあるたわわなふくらみを揺らしながら、ボールを弾き飛ばす。亜麻色の長い髪の少女が、こちらに飛んできたビーチボールを受けようとするも、運悪くかすってしまう。
 すぐ近くでは、海に足を踏み入れている、やはり水着を着ている二人の美少女が水を掛け合っている。
 片方は、競泳水着を身にまとう黒のショートヘアーの少女。
 もう一方は、シンプルなワンピース水着を着ている三つ編みにメガネの少女。
 メガネの少女は絶えず相手に向かって水をかけるも、そのたびに、水着の下にある左右のふくらみが揺れてしまう。
 僕の目の前には、クラスメートにして、クラス…否、学年、学校きっての一軍女子四人が、それぞれ、自慢の水着を披露しながら楽しいひと時を過ごしている。
 これは夢でも妄想でもない。まぎれもない現実だ。
 僕は今、晴れ渡る沖縄の空の下、青くきらめく沖縄の海を前にして、ずっと夢のままだと諦めていた光景を好きなだけ堪能している。
 ではここで、時計の針を一週間ほど前までさかのぼらせよう……

いざ沖縄!


1 一学期・期末テストを終えて

「やっと期末テストが終わったな」
「あぁ。今回はマジでしんどかったよ。終わるまで、全然、生きた心地がしなかったよ」
 疲労をあらわにしたかのような面持ちで、ため息混じりにそう言い返す。
 暑さが増す中、僕はクラスメート男子たちと一緒に、お昼の弁当を食べながら雑談に興じている。
 今は昼休みの真っ最中。僕はクラスメートたちと一緒に昼食を食べている。さらに言えば、一時間ほど前に期末テストを終えたばかりである。
 そのせいかどうかわからないが、僕はいつも以上に箸を進ませている。
「しかし、期末テストだけでその調子なら、大学受験なんかやる前からアウトだろ?」
「そもそも、お前、本気で大学受験を目指すつもりか?」
「当たり前じゃないか。…と言っても、一回限りのチャンスだけどな。もし、一回チャレンジしてみて、ダメだったらすぐに仕事に就けって言われて。一度、受験に失敗して浪人生になる憂き目に遭うのは恥なだけだし、俺が一年間、浪人生活を続けるのを受け入れる余裕なんてうちにはないって言われたよ」
「そうだろうな」
 僕の今の言葉に、一緒にいた他の男子たちは声を揃えて言う。
「お前、去年の終わりごろから成績を上げてきているけど、ぶっちゃけ、大学に受かるより、落ちる確率の方が圧倒的に高いもんな」
「悪いことは言わないから、無理して受験勉強するのはやめて、何か適当な仕事を見つけた方が良くね?」
「何だよ、お前ら、揃いも揃ってバカにしやがって! 俺だって、やる時はやるんだよ!」
 半ばからかうかのように言ってくるクラスメートたちに、僕はたまらず不機嫌になってそう言い返す。しかし僕の怒りも、クラスメートたちによって呆気なくあしらわれてしまう。
 僕の名前は日高陽太。
 どこにでもいるごく普通の男子学生で、来年、受験を控えている。
 さらに言えば、去年の修学旅行まで、クラス…否、学年において三軍以下の落ちこぼれでしかなかった。しかし、去年の修学旅行以降、徐々に学力、体力をアップさせ、今、何とか中レベルの学力にまでアップしている。
 間もなくして、僕たちは昼食を食べ終えた。昼食を終えたものの、僕たちはそのまま解散することなく、雑談を続けている。
「でも、期末が終わったら……」
 クラスメート男子の一人がそこまで言うと、期待に胸を弾ませるような嬉々とした顔を見せる。
「沖縄が俺たちを待ってるぜ!」
「きれいな海、そして、水着!!」
 同席している他の男子が、続けてそう口走る。
 僕は彼らの戯れ言に同調する代わりに、呆れたかのようにため息をつく。そして、さりげなさを装いながら、教室内の一角に目を向ける。視線の先には、机を合わせながらお昼を食べ、楽しそうに談笑をしている女子生徒たちの姿がある。
「姉川さん、あなたも大変ね。期末が終わったと思ったら、インターハイですもの。しかも、その間に特別合宿があるから、練習したくてもままならないじゃない」
「でも、何とか機会を見つけて、少しでも練習をするから」
 メガネをかけた三つ編みの女子生徒と、黒のショートヘアーをしたボーイッシュな長身の女子生徒が、お弁当を食べながら話をしている。
 黒のショートヘアーをした女子生徒は、姉川彩音。
 クラスメートの一人にして、クラス…否、学年きっての一軍女子の一人だ。
 陸上部の女子エースで、後輩女子たちから〝お姉さま〟的存在として慕われている。
 基本的にクールな性格で運動神経抜群。特に百メートル走、マラソンではトップクラスといっていい。
 さらに言えば、無駄のない引き締まったスレンダーな体つきも特徴的だ。ぶっちゃけて言うと、胸が貧乳なのは玉に瑕だが、こればかりは仕方がない。
 もう一方の、三つ編みをしたメガネっ娘は、このクラスの級長を務める一色理奈。
 彼女もまた一軍女子の一人で、黙っていれば普通に美人だけど、見た目がかなりきつく、性格の方も見た目以上に厳しく、きつい。本人は真面目にやっているつもりだけど、僕や他のクラスメートからしてみれば、容易に近づきがたい雰囲気を否応なく醸し出してくれる。
「それに、今度のインターハイの結果次第では、大学の推薦入試に大きく影響するから」
「いずれにしても、うちの陸上部がインターハイに出場するなんて今回が初めてですものね」
「だから、せっかくの機会を無駄にしたくないの。できれば、後輩たちにも来年も続けて出てもらいたいし。そういう理奈はどうなの? 受験勉強の方、正直、余裕とは言い難いじゃない」
「もちろん、ちゃんと受験勉強は続けているつもりよ。でも、正直、心身共に疲れるし。ホントはあってはならないことだけど、今度の特別合宿では、少しくらいは羽を伸ばしたいわ」
「そんな言い方しないで。別にやましいことをするわけじゃないんだから」
 僕はひそかに目を向けていることに気付かないまま、彩音と理奈は話を続ける。そして、
「ただし、海に入ったり、プールで泳いだりする時は、十分に気をつけないとダメよ。何せ、バカでスケベなケダモノどもがあちらこちらにいるんだから」
 彩音が顔色一つ変えず、理奈に向かって警戒を要する言葉をかける。
「もう、変なことを言わないで」
 今の彩音の言葉に、理奈は恥じらいと困惑の混ざった面持ちを赤らめながらそう言い返す彩音が言わんとしていることをすぐに理解し、羞恥の念をあらわにしてしまう。
 僕は、赤らむ理奈の美貌と真っ白なブラウスの下から自己主張する大きな左右のふくらみを認めると、すぐに目線をそらしてしまう。
 級長を務め、トップクラスの大学を目指して受験勉強に励んでいる優等生の理奈だが、そんな彼女のひそかなチャームポイント? が、服の下から否応なく目につく、Eカップはあろうその大きな胸だ。本人としては不本意だが、たわわな胸のふくらみは、放っておいても嫌でも目につき、気になって仕方がない。
 きつめの美貌とたわわな胸のふくらみというアンバランスな組み合わせに、少なからぬ男子たちはひそかに劣情を催すのだった。何度も妄想で〝オカズ〟にし、あるいは、頭の中で容赦なく犯しまくり……
 かく言う僕も、去年の修学旅行までは、他のヤツらと同じように、理奈を〝オカズ〟にしたものだ。
 理奈と彩音の会話から目をそらした僕は、偶然にも、弁当を食べながら談笑に興じている別の女子グループを目にしてしまう。
 ついそのことを思い返すと、咄嗟に別の方に目を向ける。たまたま目を向けた先には、別のクラスメート女子のグループが、やはり弁当を食べながら談笑に興じている光景があった。
「華蓮、残念だったわね。あともう少しで、インターハイに行けたのに」
「悔しくないと言うと嘘になるけど、私としては精一杯、やるだけのことをやったから。今回は、たまたま相手がメチャクチャ強かっただけだし」
 肩にかかる程度のセミロングを女子生徒をした女子生徒が、笑みを浮かべながら別の女子にそう言い返す。
 僕はまたも何気ない態度を装いつつも、セミロングの女子生徒を注視し続ける。
 彼女の名は河合華蓮。
 今、この教室にいる理奈や彩音と同じく、クラス…否、学年、学校きっての一軍女子の一人である。
 そして、僕にとっては大本命の女の子でもある。
 真面目で人当たりが良く何事にも一生懸命…と、すべての女子たちの模範的存在と言っていいくらいのとってもいい娘だ。
 テニス部のレギュラーとして頑張っていた華蓮だったが、ついこの前、インターハイ出場をかけた大会予選の準々決勝で惜しくも敗れ、インターハイ出場の夢を断たれてしまった。もちろん、僕もそのことを知っているが、彼女を傷つけまいと触れずにいる。
 一色理奈、姉川彩音、そして、河合華蓮……
 僕は彼女たち一軍女子たちとエッチをし、今もひそかに仲良くしている。
 きっかけは、去年秋の修学旅行だ。
 修学旅行初日に、華蓮たちの入浴を覗き見した罰代わりに、僕は彩音、理奈、そして、もう一人の一軍女子とセックスをした。あの時のセックスで僕は童貞を捨て、理奈の〝初めて〟を奪ってしまった。童貞を捨て、理奈の純潔を奪ったあの時のことは、今でも忘れることはできない。
 そして、修学旅行からだいぶ経った後、残る華蓮に告白し、しばらくの間、友達付き合いをした後、期末テストで成績アップしたことを気に、ついに彼女とも初エッチをした。しかも、〝初めて〟を奪って……
 それからというもの、僕は華蓮たちと事あるごとに体を重ね、仲良くし続ける。彼女たち自身、元々、互いに仲良しだったこともあってか、同じ男――それも、ついこの前まで三軍以下の落ちこぼれだったヤツ――と関係を持つことに対して、嫉妬やわだかまりのようなものを持たずに、今まで通り、互いに仲良くし合っている。僕もその辺を意識してか、なるべく分け隔てなく接するように心がけている。それでも、華蓮が僕の中で特別であることは今まで通りなのだが……
 もちろん、僕と華蓮たち一軍女子たちとの関係は、皆には絶対に秘密にしている。少しでも知れたら、間違いなく大事(おおごと)になってしまう。僕だけでなく、華蓮たちにとっても迷惑になりかねない。だからといって、僕も彼女たちの、せっかく結ばれたこの特別な関係をむざむざとご破算にする気などない。
 幸いと言うべきか否か、今、一緒にいる他のクラスメート男子たちは、僕の心ひそかな気持ちを知らずにいる。

 昼休みが終わり、午後の授業を終え、放課後のホームルームに入っている。
 僕たちは整然と席に着きながら、正面に立つ若い女性を注視している。
 半袖の白のブラウスにベージュの薄手のロングスカートといういでたちをし、紺色の長い髪をしている。そして、ノンフレームのメガネをかけ、知的で端整な美貌に真剣に厳しくさせながら、向かい合う僕たちをまっすぐ見据えている。
「皆さん、今日で期末テストは終わりましたけど、来週には大事な特別合宿が控えています。今回の期末テストと同様、真剣な気持ちで特別合宿に臨み、きちんとした成果を出すように、各人、気を引き締めて臨むように。いいですね?」
「はい」
 担任である小山内若葉の呼びかけに、僕たちは声を揃えて応諾の一言を返す。
 去年に続いて、小山内先生は僕たちのクラス担任を受け持っている。先生は文句なしの美人で、授業等では常に厳しい態度で臨んでいるが、それ以上に、服の下から否が応でも自己主張する大きな左右のふくらみが、僕や他の男子生徒たちには気になって仕方がない。
 きつめの美貌とたわわな胸のふくらみというアンバランスな組み合わせは、級長である理奈と大して変わらない。さらに言えば、メガネをかけている点でも……
 ただ、胸の大きさは理奈を上回っており、しかも、〝女教師〟という属性? が、スケベな男子たちの劣情をいたずらに煽っているのだ。そして、数え切れないくらいに妄想等で〝オカズ〟にされている。
 実を言うと、僕は小山内先生…というか、若葉さんとも修学旅行の時にエッチをしてしまったのだ。それ以降、華蓮たちと同様、事あるごとにセックスをする間柄になった。正直、華蓮たちクラスの一軍女子以上に、ちょっとでもバレたら、僕も若葉さんも一発アウトになってしまうのは不可避だ。そういうわけで、僕も若葉さんもひそやかな関係を周りに隠し通そうとする。もっとも、若葉さんは、僕と一軍女子たちとの関係を知り、理解し、支えてくれる唯一の人だ。もちろん、僕たちの気持ちを慮って、そのことは周りには絶対に秘密にしてくれる。
 ただし、華蓮たちも、僕と先生の関係は百も承知だ。ただならぬ秘密を共有し合うことで、却って秘密を守れるのかもしれない。
 そうこうするうちに、ホームルームは終わり、僕たちは放課後に入る。

 僕は一人、下校すべく教室の近くの廊下を歩いている。
「お――い、日高――」
 後ろから僕に呼びかける女子の声が聞こえてきた。後ろを振り返ると、亜麻色の長い髪をした一人の女子生徒が歩み寄ってきた。
 快活な笑みを絶やさぬ彼女と一緒に、僕は廊下を歩く。
「今回の期末、マジできつかったよね」
「あぁ、俺もぶっちゃけ、今回ばかりは自信が持てないよ。明らかに順位が下がりそうだよ」
 ひと気のない廊下に、僕たちの会話が響く。しかしすぐに、僕たちは階段手前で足を止め、向き合う。
「日高、やっぱり、アンタ、大学を受験するつもり?」
「あぁ。それより、大倉、君の方はどうなんだ?」
「もちろん、あたしも大学を受験するよ」
「でも、君、読モやグラビアの仕事、まだ続けているじゃないか。受験勉強に本腰を入れるんだったら、そんなことをしている場合じゃないだろ」
「そんなことはわかってるよ。でも、あたしも遊びやボランティアでやってるわけじゃないから。できる限り続けて、切れのいいところで仕事を一旦、休んで、それから受験勉強に集中するつもりだから」
「他人(ひと)のことを言えないけど、君も大学受験ではメチャクチャしんどい思いをしそうだけど」
「もう、ヨータったら、何様のつもりであたしのことを見くびるわけ?」
 目の前で向き合う大倉美愛は、僕の今の言葉にムッと不機嫌な顔を浮かべ、僕をじろっとにらむ。しかしすぐに、クスッと笑みをこぼす。僕もつられて、美愛に笑みを見せる。
 大倉美愛も、僕のクラスメートにして、華蓮や理奈、彩音たちと同様、一軍女子として評判を受けている。しかも、学業を続ける傍ら、読者モデルやグラビアアイドルの卵みたいな仕事もやっている。美愛のグラビアは男子たちの間でも評判で、僕ももちろん、何度も〝オカズ〟にしたものだ。
 しかも美愛は、修学旅行初日の夜、理奈、彩音と一緒に僕相手にエッチをしてくれた。さらに言えば、僕の初めてのセックスの相手――すなわち、僕に童貞を捨てさせたのも美愛である。
 美愛は一軍女子たちの中では、エッチやセックスに一番、抵抗がない…というか、エッチに積極的な方だ。ただし、相手が男なら誰でもいい〝ヤリマン〟の類いではなく、コイツなら…と認めた相手に限って、何度も体を許してくれる。幸いと言うか、僕は一軍女子の一人にして、グラビアの仕事もやっている美愛のお眼鏡にかない、他の一軍女子たちと同様、何度も僕とセックスしてくれる。しかし……
「でも、ホントにしんどかったわ、今回の期末。全然、ストレスが失せないんだけど」
 僕を前に疲れたような顔を見せると、大きくため息をつきながら、そう愚痴をこぼす。テスト勉強、テスト本番で心身共に疲弊しているのは僕も同じだから、嫌でも共感せずにいられない。
 すると、美愛が僕の方をジッとまっすぐ見つめていた。
「どうしたの?」
 と、僕が首を傾げながらたずねるかと思うと、
「ねぇ、ヨータ、ちょっと付き合って」
 美愛はそう言いながら、僕の右手首をつかみ、引っ張る。
「お、おい、美愛!」
 驚き、戸惑いの声を上げる僕に構わず、僕を引っ張りながら階段を駆け上がっていく。
 数分後、僕と美愛は、屋上手前の階段の踊り場で向き合っていた。
 僕は美愛に何度もキスをしながら、彼女のスカートの内側に片手を潜り込ませる。ショーツの内側に滑り込み、茂みに守られた裂け目に指を差し込ませる。
 一方の美愛も、僕とキスを繰り返しながら、僕の制服のスラックスの股の辺りを何度も撫でさする。
 すべすべした肌が撫でる感触を認めながらも、指先を通して、生温かい肉の感触を堪能する。
 僕が美愛のナカで指先をうごめかせていると、美愛が僕のスラックスのジッパーを下ろす。美愛の細い手が、充血したモノをしっかりとつかんで外へと引っ張り出す。スラックス越しに撫でさすっていた手が、今は、肉の棒を直にしごいている。
 ここに来て、僕たちはようやくキスをやめる。
「お、おい……」
 美愛の動きに、僕は恥じらいの極みに言葉を詰まらせ、顔を赤らめる。美愛は僕の恥じらいを認めると、不敵な笑みを浮かべる。
「…ったく、ヨータだって、メッチャ溜まってんじゃん」
「君にこんなことをサれたら、嫌でも…」
 たまらず言い返そうとする僕の口を、美愛のキスが一瞬だけふさぐ。
「こうして気持ちいい思いをして発散させないと、あたしもアンタも体が持たないじゃん。……って言うか、何、手を止めてんの?」
 美愛に言われて、僕は彼女の大事なところを荒らす動きを止めていたことに気付く。美愛が肉棒をしごく中、負けじとナカを二本指でかき回す。
「あぁ、いい……もっと…もっと強くして……」
 美愛はビクッと反応し、感じ入ったかのように呼びかける。美愛にしてはやけにあっさりしているが、本当に期末テストの勉強に集中していたせいで、いわゆる〝禁欲〟状態に陥っていたのだろう。だからこそ、ほんのささいな動きにも体が反応してしまうのだ。かく言う僕も、テスト勉強に集中していて、しばらくの間、ずっと女の子とのエッチどころではなかったのだ。
 久々のエッチに、僕も美愛もすっかり気持ちが奮い立っている。
 美愛のスカートの内側から、かすかな水音が聞こえ、ぬめりのようなものが指に絡みつくのを痛感する。…が、それ以上に、肉棒をしごく動きがさっきよりも強まり、僕のナカで欲望がすぐにくすぶり、煮えたぎっていく。しばらく〝禁欲〟してた分、ささいな刺激ですぐにでも暴発してしまいそうだ。
「や、やめて…美愛……。このままじゃ…出ちまう……!」
「ダ――メ、ヨータを思いっきりイかすまでやめないから」
 抑えようのない欲望に苦悶する僕に、美愛は平然と突き放すような言葉を返す。…が、彼女の表情は平然とは程遠い状態にある。苦悶、そして、内から沸き上がる衝動を必死にこらえようとする気持ちが混ざった複雑な表情で赤らめている。
 僕は美愛の裂け目に中指、人差し指を小刻みに行き来させ、ナカでの蜜の分泌を加速させている。ショーツから染み出て漏れる蜜が、スカートの内側から太ももを伝ってこぼれていくのが認められる。
「ちょ、ちょっと、ヨータ……あぁっ、はぅっ!」
 たまらず戸惑いの声を上げたかと思うと、すぐに痙攣を起こしたかのようにビクッとのけ反る。そして、スカートの内側から漏れ出る蜜の流れが、倍以上に増していく。
 美愛を果てさせた僕だったが、僕のモノは、なおも美愛の手に握られたままだ。そして、一矢報いるかのように手コキを止めようとしない。
「あぁ、ダメだ! 出る!」
 我慢しきれずに僕が叫ぶと、握られたままの肉棒の先っぽから、熱いほとばしりが噴き出てしまった。
 ビュッ、ビュゥ――ッ!!
 僕のほとばしりは、美愛のブラウスや頬に容赦なく飛び散り、こびり付いてしまう。
「ヤダ、もう、信じらんない」
 男の欲望で汚され、美愛はたまらず不満げに声を荒げる。
「そんなのお互い様じゃないか」
 そう言い返す僕のモノは、欲望を吐き出したのに、まったく萎える気配を見せない。
「あぁんっ、ハァッ、あぅっ、んうぅっ!」
 屋上手前の階段の踊り場に、艶やかなあえぎが響く。
 美愛は壁際に両手をつき、しっかりと足を踏み締めながら、背後から犯されている。美愛の右太ももには、股の辺りが濡れているショーツが引っかかっている。
 美愛の背後では、僕が彼女のスカートをめくり上げ、蜜で濡れた美尻の真ん中に自分自身を抜き差しされている。美愛の美尻をわしづかみにし、肉棒を行き来させているが、ゴムで自らを覆うのは決して忘れない。
「おい、あんまり声を出すな。バレちゃうだろ」
「だって、ヨータったら、メッチャ激しくヤるんだもん」
 注意する僕に、美愛は余裕のない口ぶりでそう言い返す。既に美愛のナカは、蜜に潤われながらも締め付けを強めている。
 生温かい感触とそれに相反する締め付けを合わせて味わい、僕のナカでまたも欲望が煮えたぎる。
 僕たちは声を殺して事に及んでいるが、水音混じりの衝突音をかき消すことはどうしてもできないようだ。
「あぁっ、ハァッ、あぅ、ハァ、んぅあぁ……」
 声を殺しながらあえぐ美愛だが、そのあえぎも切なさと艶やかさを増していく。歳と性格に似合わぬ色っぽさに、僕はついのぼせ上がってしまう。それに反応してか、美愛のナカで暴れる僕自身が、これ以上は無理なくらいに痛くいきり立ってしまう。
「あぐぅっ、ヤダ、もう……すごく大きく…硬い……!」
 苦痛とも恍惚とも取れるうめき声が、美愛の口から漏れる。僕は言い返す代わりに、律動を小刻みにペースアップさせる。
「あぁっ、ハァッ、あぁ、あぅ……」
 息が詰まるようなあえぎを発しながら、美愛が何度ものけ反り、口をパクパクと動かす。
「おい、美愛、痛いか? 苦しいか?」
 僕が腰を振り続けながらたずねると、すぐに首を横に振る。
「ううん、メッチャすごくて…激しくて……気持ちいい……!」
「実を言うと、俺もメッチャ気持ちいい……!
 ずっとテスト勉強に集中しててご無沙汰だったから、いつも以上に、美愛のナカが温かく締まってて…たまんない……!」
「ヨータ……そのままもっと強く突いて……さっき以上にあたしを…イかせて……!」
 艶を帯びた声で懇願する美愛に、僕は叩き付けるように腰を美尻にぶつける。腰をぶつけるたびに、美愛が押されたかのようにのけ反る。そして、彼女のナカで潤いと締め付けが強まっていく。
「あぁっ、やべぇ……!」
 美愛を犯すことに集中していた僕だったが、ナカで欲望が我慢しきれない状況にあるのを認め、たまらず苦悶の声を上げる。
 しかし次の瞬間、美愛は痙攣を起こしたかのように、何度もビクンと身をのけ反らす。
「んうぅっ、あ、ハァッ……ダメ……もう、イく…イっちゃうよぉ――……」
 泣くような声で迫りくる限界を痛切に訴える。
 その瞬間、僕は背後から強い一突きを食らわせ、自分自身を美愛のナカ、最奥へと深くめり込ませる。そして、万力のように締め付ける肉圧に、僕の欲望は抗しきれずに暴発された。
 ドブッ、ビュゥッ、ドブゥッ!!
「あぁっ、ハァッ……!!」
 僕が欲望を吐き出すと同時に、美愛が限界のうめき声を艶やかに発した。
 久しぶりの思い切った暴発に、僕は頭がくらむような感覚を覚える。そして、自分自身にべっとりと生温かい液がまとわりつくのを認める。
 蒸せる暑さを忘れて、僕と美愛は静寂に包まれながらつながったままでいる。
 しばらく経った後、僕と美愛は共に階段を下り、生徒玄関へと向かう。
「来週、沖縄だよね」
「あぁ、そうだな」
「水着、期待していいから」
「おい、僕たちは遊びに行くんじゃないんだぞ」
「もう、そんな顔をしないでよ。でも、ホテルのプールや近くのビーチで楽しむのも、ちゃんと予定にあるんだから。一番、上等な水着を用意してくるから楽しみにしてね」

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