(この私が、たかが平社員の命令に従わなきゃいけないなんて……!)
社長室、全裸で土下座しながら目の前の男を睨み付ける女CEO。
Jカップ美女の秘密のオフィスオナニーは、部下の男に盗撮されていた。
知的な風貌に鋭い眼光。独立自尊のエリートで高圧的な西流朱葉。
パンストをひん剥かれ、三十路の渇いた肉壺は侵略されたが、
抵抗の声と裏腹に、彼女は強いオスに求められ悦ぶマゾメスだった──
〈第33回フランス書院官能大賞・eブックス賞受賞作〉
プロローグ
1章 西流朱葉、転落の日
2章 萌芽
3章 終わる私生活
4章 眼差し
5章 そして女は真実を認める
エピローグ
本編の一部を立読み
プロローグ
(全裸で土下座……、この私が、こんな頭の悪い命令に従わなきゃいけないなんて……!)
顔だけは前をにらみつけたまま、肉感に満ちた脚を折りたたみ、両手を床につける。
女盛りの極致。完全に熟した裸体が、毛足の長い絨毯を押しつぶす。
怒気に満ちた目で見上げる先にいたのは、執務机の上に足を組んで座る男。女に向かって嘲るような視線を向けていた。
男と女だけの部屋。しかし、言うまでもなく恋人同士のような甘い雰囲気ではない。
「こ、神原《こうばる》……! この下衆め……たかが平社員の分際で、CEOである私にこんな辱めを与えるなど、は、恥を知りなさい……!」
憤怒と屈辱に満ちた言葉を聞けば、この有り様が彼女の意志ではなく命じられたものなのだと誰でもわかるだろう。
そしてその命を下した者こそ彼女の目の前の男──神原忠雪《こうばるただゆき》であった。
細身ながら引き締まった筋肉質のボディ。スーツのズボンからは股間の巨大シンボルが突出し、女を犯す側の性なのだと強く主張している。
「恥を知れ? その言葉は自分自身に向けるべきだと思いますけどねぇ、CEOサマ。ここで何してたかもう忘れたんですか?」
神原はねっとりとした口調で嘲笑う。
侮蔑の眼差しを受ける女の名は、西流朱葉《せいりゅうあけは》。新興IT企業のトップであるのだが、いまの姿はその肩書きに全く見合わない。洗練されたデザインの眼鏡だけが、かろうじてその威厳を保たせていた。
「ぐっ………………」
屈辱に体を震わせる朱葉。胸からはグラビアモデルが嫉妬するレベルの爆乳がぶら下がり、いやらしく揺れていた。羞恥のせいなのか、健康的な白い肌にうっすらと赤みが差している。
「さあ、命令の続きだ。土下座してこいつを乞え。こんなところでエグいオナニーしてたなんてバラされたくないでしょ?」
あくどい笑みを浮かべ、自らの一物を指さす神原。亀頭から溢れ輝く汁が、女を犯す準備が万端であることを物語る。
(まさか見られていたなんて……、いつからカメラを仕込んでいたというの……?)
いま二人がいるのはCEOルーム、いわゆる社長室だ。壁際の写真額にはCEOの、つまり朱葉のポートレートが収められていた。
そこに写るのは、余裕に満ちた口元と、気の強さを感じさせる目が印象的な凜々しい美女の顔。CEOたるにふさわしい表情だ。
「くっ……覚えていなさい……!」
いまやそれは恥辱に歪んでいた。男に頭を下げるだけでも業腹であるのに、ましてや男根を乞わせられるなどというのは彼女の積み上げてきた半生を否定するに等しい。
「ど……どうか、この卑しい雌犬めに、そのご立派な……おっ、お、オチ×ポ様、を……お恵みください……っ」
この場の支配者に対して平伏する朱葉。豊かな長い黒髪が地を這いずる。そして、震える肉厚な唇から、自身を貶める言葉を絞り出す。
(よくも私にこんな真似を……! 絶対に許さないわ……!)
耳まで真っ赤に染め、羞恥に耐える。あまりの怒りにか、その目は潤んでいた。
神原はその姿に合格点を出したらしい。ゆったりと拍手をすると、執務机から降りて朱葉の後ろへと回る。その目が捉えるのは、両脚の間にある秘所。
「ククッ、よく言えました。じゃあ、お望み通りコイツをぶち込んでやらなきゃね」
「あなたが言わせたのでしょう……あっ!」
脂肪のたっぷりとまとわりついた肉尻が両手で掴まれる。神原は指に返ってくる感触を楽しみながら、双臀を自らの股間近くまで引き上げていく。その先に待つのはいきり立った陰茎。軽く腰を落とせば尻の谷間にちょうどよく嵌まる。
「はあぁっ、あ、熱いのが……、私のお尻に……!」
原始の本能を揺さぶる雄肉を押し当てられ、朱葉が女の体をぶるりと震わせる。胸の奥からは妖しい感情が湧き立ってきていた。
(カラダが、待ち望んでしまってる……、こんなやつのモノを……!)
神原が腰をゆっくりと前後させる。双丘の間を剛棒が我が物顔で往復する。犯すぞ、というメッセージを朱葉の下半身にすり込んでいく。
「前戯もいらないみたいですねぇ。触ってもないのに割れ目から淫らな汁がこぼれていて……たった数回ハメただけでもう僕の味を覚えちゃったんですかぁ? この好き者め」
最初に犯してから、すでに幾度も交合を重ねている。男日照りで黒々とした茂みに覆われていた女穴は、本来の目的を完全に思い出し、ねっとりとした蜜で内部を潤わせていた。
それは外界へと溢れ出して、淫靡なる糸を引きながら絨毯へと吸い込まれていく。彼女の城に、また一つ淫臭が加わる。
「ああ、違うの……! これは体が勝手に……、私はあなたの穢らわしいモノを望んでなどおひいぃ!」
上の口がついた嘘など聞く耳持たず。本音を雄弁に物語る下の口へと神原は剛直をぶち込んだ。朱葉は無様な悲鳴を上げて首をのけぞらせてしまう。
「そう言われてもねぇ。アンタのマ×コはばっちり僕を歓迎してくれてるよ。相変わらず三十七とは思えない穴だ。みっちりと詰まった膣肉がチ×ポをねぶってくる」
「んおぉ、太いぃ……! ナカが削れちゃうぅ……! 抜きなさいっ、抜いてっ……デカすぎるのぉ!」
「クックックッ、その心配は杞憂だよ。すでにアンタの穴は僕の形に馴染んでいるんだから。このほどよい締め付け。奥から天然ローションもたっぷりと湧き出してきて、入れるのを献身的にサポートしてくれている」
神原の肉棒はAV男優並みのサイズを誇る。処女であれば穴が悲鳴を上げるであろう巨根。にもかかわらずスムーズに出し入れが行われることが、朱葉の耕され具合を物語っていた。
ゆったりとしたストロークで繰り返される挿入。淫らな水音が結合部で鳴る。朱葉の口からも熱を帯びた嬌声が漏れてしまっていた。
「あっ、はぁ、んっ、ふ、うぅ……っ! やめなさっ、これ以上やったら許さないぃ、あぁんっ、んおっ、くうぅっ!」
顔を床に突っ伏して耐えしのごうとする朱葉。
(嫌よ、こんな格下の下卑た男なんかに……絶対イかされてやるものですか……!)
しかしそれは神原の嗜虐心を煽るだけだった。尻をつかんでいた手が、やや肉のついた腰回りへと移る。ここまでは前座。がっちりと食い込んだ指は、本格的にセックスを始める意志の表れだ。
「この程度で音を上げないでくださいよ、我が社のCEOサマともあろう御方が。僕のチ×ポはまだイくには遠いんだ。その淫売穴を余すことなく使って奉仕しな」
そう言うが早いか、神原は腰を激しく打ち付け始めた。むっちりした尻肉が波打ち、肉の弾ける音が狭い室内に響き渡る。
岩石さながらに張った亀頭が子宮口を荒々しくノックしていく。いままでは浅瀬を掘っていたに過ぎない。ここからが種付けの時間。オスがメスを孕ませようと躍動するのだ。
「っほぉ! ああぁ、ひぃっ! これ、すごっ、激しっ……ふあぁあん! ふぅっ、んぅ、深いところにクるっ! おっ、ほっ、だめぇ、イかされるぅ……! こんなのウソ、ウソなのよぉ……っ!」
熱く滾る剛棒によって深部から灼かれ、朱葉の肌が鮮やかな赤みをもっていく。全身を淫らな熱が巡り、美しく湾曲する背筋にじわりと汗が浮く。
抑えきれない快感が、淫らな声となって朱葉の口からこぼれる。最初の憤怒はどこへやらだ。いや、そもそも──。
「ククッ、社会人の基礎がなってませんねぇ。報告は嘘偽りなく正確にしないと。西流朱葉は無理やり犯されて悦ぶド変態の淫乱女だって」
絶頂へ追い込まんとする高速ピストン。すでに射精寸前まで張り詰め一際大きく膨らんだペニスが、膣襞を余すところなく刮いでいく。
(反則よ、反則……こんなおっきなモノでえぐられたら…………ああ、オマ×コ負けちゃうぅ……)
下半身から止めどなく湧き上がる肉の悦びに朱葉の目は潤み、苦悶とも歓喜ともつかぬ涙が頬を伝っていく。唾液を垂らす唇からは甘い悲鳴が止まらない。
「あひいぃーっ! イくっ、イかされちゃうぅ! へっ、へえぇ、許してぇ……っ! わっ、わたしっ、ひぃ、いっ、イきたくないのよぉ! おおぉん、ほっ、ほひいぃん!」
上下に跳ねたせいで、眼鏡が半分外れてしまっている。その様が、緩んだ眼と相まって朱葉の順調な堕ちぶりを示していた。
「うぅ、やっぱ真性のチ×ポ乞食なんですねぇ。無数の指に優しく撫でられているような気持ちよさ! 早漏みたいで嫌だけど、もう余裕なくなってきちゃったよ」
精液を搾り取るためだろう。絶頂寸前のマ×コは一気に収縮してきており、熟した肉壺特有のねっとりと絡みつく愛撫が神原を攻め立ててくる。いまにも射精してしまいそうだったが、征服する側としての矜持が打ち勝った。
「こんなやつにぃ……っ! はぁ、はへっ、んおぉおっ!? あっ、ダメぇ……っ、も、もう、耐えられなっ……ひ、イく、マン穴イく……っ! うぅ、く、あっ! ああぁああああああぁーーーーっっ!!」
甘美なる刹那が始まる。絨毯の毛足を握りしめ、首をのけぞらせる朱葉。絶頂の叫びが、防音の部屋に反響する。
そこへ叩き込まれる第二波。神原の解き放った精が濁流となって、多幸のただ中にある朱葉を襲う。
「んおおぉ熱いいいぃーっ! ナカに、ナカに出されてるぅ……っ! ひいぃん、ほおぉっ、ああぁ! おっ、奥に、子宮に、入って……ふあああぁんっ! アタマおかしくなっちゃうぅ!」
若さのエナジーに満ちた白濁流は膣内では収まりきらず、子宮口をこじ開けて女の最奥へと突入。朱葉の卵子を数億の精虫が蹂躙する。
それを感じ取ったかのごとく、神原の心中を極上の征服感が満たしていく。口角が上がるのを止められない。お高くとまった女を自らの肉棒で打ちのめすこの瞬間がたまらなく好きだった。
「あー気分いい。やっぱ当たりだよこいつ。くぅ……っ、上り詰めた後の痙攣する膣内がマラを抱きしめてきて……、またすぐに射精してしまいそうだ」
無論、肉から伝わる快感も神原はしっかりと味わっていた。腰を緩やかに動かし、敏感になった性器を柔らかな肉壺内に擦りつければ、下腹部を震わすような淫悦が湧き上がってくる。
「おっ、ん! ふ、うぅ……っ! ま、待ってぇ、いまイってるところなのぉ……っ」
敏感なのは朱葉も同様だ。膨れ上がった剛直に膣襞を擦られるたび、びくりと体を跳ねさせる。小さな汗の雫が弾け、照明の光にきらめいた。脱力して顔を突っ伏しているが、その口元が緩みきっていることは隠せない。
「ずいぶんと甘い声を出しますねぇ。普段の偉そうな姿はどこへ行ったんですかぁ?」
射精の余韻の中にあって上機嫌らしい。愉快そうに言いながら、朱葉の尻を軽く引っぱたく神原。ぺちん、という無様な音が滑稽さを強調する。
その一発で夢から覚めたのか、朱葉は首を後ろに向け、キッとにらみつけてきた。しかし涙とヨダレにまみれたその顔にはまるで迫力がない。すでに眼鏡も外れてしまっていた。
「ふっ、ふん……! 私が、そんな粗末なもので……んっ、ぅ……、屈するわけないでしょう…………ほひぃっ」
そんな強がりの表情も、自らの中に居座っていた肉塊が引き抜かれた途端、間抜けな声とともに溶け崩れた。甘くしびれた意識の中を思考の断片が浮遊する。
(悔しいっ……、こんなあっさりとイかされて……! なのに、ああ……どうして満たされてしまっているの…………)
無様に敗北したメスの淫液をまとい、ぎらつく陰茎。いまだ萎えることなく威容を誇っていた。そのまま二戦目に行くことも可能であっただろうが、神原はあっさりと引き上げる。
「今日はこれぐらいにしときますか。明日も仕事なんでねぇ。いやぁ平社員は大変だ」
神原は皮肉を投げつつ、脇に畳んで置いてあった朱葉のスーツから上質そうなハンカチを取り出すと、ティッシュでも使うかのように躊躇なく己の股間を拭う。拭いた後のドロドロになったそれを持って朱葉の後ろへ戻る神原。
巨根で風穴を開けられた膣穴からは、子宮に入りきらなかった分の精液が溢れて小さな滝を作っている。ねっとりと落ちる白濁の滝だ。陰部を伝うそれは黒の毛すら白に染め上げていた。
神原は締まりのないその穴へ、ハンカチを雑に丸めて押し込んでやった。
「おへぇっ!? おっ、おぉ……! オマ×コぉ……ん、きゅうぅ……」
体を大きく震わせ、切なそうな声を漏らす朱葉。軽くイってしまったのだろう。その穴から元気よく噴いた潮がその証明だ。ぐったりと身を投げ出して性の悦びに沈む姿は、この部屋の主たる資格があるようには見えなかった。
おぼろげな意識の中で彼女は思う。
(ああ……どうして、こんなことに…………)