肉蝕の生贄(上)

被虐花・美都子

著者: 綺羅光

本販売日:2005/07/10

電子版配信日:2007/08/01

本定価:1,026円(税込)

電子版定価:1,210円(税込)

ISBN:978-4-8296-3195-9

まばゆい輝きの黒髪、艶めかしい雪白の肌、凛とした美貌のみならず、あふれる気品で町の誰からも憧憬と尊敬のまなざしを浴びる城戸美都子。あの垂涎の美女が、卑劣すぎる肉取引の罠に堕ち、淫鬼に饗せられる生贄になっていたなんて。城戸家の財産を奪うため、凌辱者たちが仕掛けた奸計の果てに、縄がけされた肌理細かな柔肌をいたぶられ、悩ましく美しい処女のような恥部を晒され、菊蕾までも嬲られる被虐の運命が待っていた。使用人の裏切り、絶望、身をも引き裂くマゾヒズムの快楽が、23歳の美肉を地獄へと呑みこんでいく。綺羅光が渾身の力を注いだ凌辱巨篇、世紀を超えここに復活。

登場人物

みつこ(23歳)令嬢

ゆり(18歳)その他

じゅんこ(28歳)人妻

本編の一部を立読み

「口を開けて……ほら、咥えるんだ」
「う……い、いや……う……うぐ」
「ちょっとの間、辛抱するんだよ、お嬢。すぐ馴れるからね」
真上から相手の頭をコントロールし、規則正しくボールをバウンドさせるように上下動を強いる。
不意を衝かれ、美都子はされるがままだ。心理的に追いつめられているせいもあるのだろう、苦しげなうめきをもらしつつも、狂二の特製の剛棒を受け入れてゆく。
「いいよ、いいよ。へへへ。その調子だ」
「ぐ……ムググ……」
嫌悪する男に無理やりピストン運動を強要されるつらさは、いかばかりであろう。あまりの屈辱に顔面はさらに激しくカアッと火照っている。
「できるじゃないか、美都子お嬢……それそれ。ようし、半分近くまで来たよ。あ、ああ、たまんないぜ」
狂二は、太鼓腹を波打たせて、美女の横顔をのぞきこんだ。美都子は、それに応えるかのように「アン、アアン」とやるせない吐息をもらした。
そうやって狂二は、いつしか泣く子も黙る空手二段の美人オーナーを自分のペースに引きずりこんでゆく。
濃いルージュに彩られた悩ましい唇がぎりぎりいっぱいまで押し開かれ、ズンズン巨根が埋めこまれる。そのたびに美都子のくっきり美しい眉がぴくぴく痙攣し、たわわな双乳が勢いよくはずむのだ。
周囲のギャラリー全員が、ぐぐっと身を乗りだしてそれを凝視し、喉奥がヒリつく高ぶりを覚えている。
狂二は、巨砲をいきなり根元まで咥えさせるような無茶はしない。棹の半分ぐらいのところで(といっても優に十二、三センチに達するのだが)美都子の甘い朱唇から、ヌンチャ、ヌンチャと規則正しく出し入れさせている。
「あー、夢みたいだよ。ねえ美都子お嬢」
素晴らしい快美感に、狂二は下半身全体をじーんと熱く痺れさせている。あれほどまでに恋焦がれた憧れの美女の、その口腔を使って、自由自在におのれの勃起をしごかせているのだから興奮ぶりも当然だった。
その豊富な唾液は、まるで極上の性感ローションのように、猛り狂うペニスをしっとりと包んでくれるではないか。
ヌンチャッ、ヌンチャッ……。頭をつかまれながら、卑猥きわまる抽送を強制される美都子。そのあまりにエロチックな眺めに、前に陣取るやくざ連中が、しきりに自分の股ぐらをいじりはじめた。
「やるじゃねえか、狂二の奴。美都子にあそこまでサービスさせるとは」
「ひひひ。ええ眺めや。珍棒たまらんわ」
デブで色白の、背中一面に男女の交合の刺青を彫りこんだ、一風変わったこの色事師の評判は今やうなぎ昇りである。

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