肉蝕の生贄(下)

淫霧にけぶる逃避行

著者: 綺羅光

本販売日:2005/07/10

電子版配信日:2007/08/01

本定価:933円(税込)

電子版定価:1,045円(税込)

ISBN:978-4-8296-3196-6

城戸美都子・23歳の悲劇に終わりはなかった。信頼していた使用人に、縄と性技、恥虐の言葉で玩弄される日々。でも美都子がすがれるのは他にいない。狂おしくも哀しい逃避行をつづける美都子の前に、地獄からの使者が立ちはだかる。連れこまれたのは、昼夜の区別なく、口唇と秘裂、女体すべてで獣欲への奉仕を強制される輪姦地下室。ここが美都子の辿り着いた安住の地だったのか? マゾの愉悦を覚えた女体は凌辱の運命から逃れることができないのか? 助けを呼ぶ声も届かぬ淫界で、この世で最も美しい女豹奴隷が誕生する! 綺羅光の超大作「生贄シリーズ」堂々のグランドフィナーレ。

登場人物

みつこ(23歳)令嬢

本編の一部を立読み

千野がインサートを開始した。快楽の入口めがけて、よく鍛えこんだ筋肉質の裸をズンズン、ズンズンとはずませてゆく。
縄尻をつかまれ引き起こされ、美都子のなよやかな裸身が揺れる。白い乳ぶさが重たげに波打つ。
「これだ。このマ×コだ。とろとろに練れてやがるぜ」
「うっ……うう、千野さん……あああ、すごい!」
貫かれるたび、美都子は腰までの美しい黒髪をうねり光らせ、悶えるのだ。
たくましい突きを送りこみながら、千野の口から獣めいた欲望剥きだしの唸り声がこぼれる。
今どれほどの快楽が千野の血肉をめぐっているのか、六郎には痛いほどよくわかった。入口周辺の美都子の粘膜はまるで処女のようにきつく閉ざしており、結合までには骨が折れる。しかしそれゆえに、通りすぎた時の感触の素晴らしさはまた格別なのだった。
淫らに交わり合う声、はじけ合う粘膜の音を聞きながら、六郎は目を閉じた。高熱でガンガンする頭のなかで、イメージを描こうと意識を集中させた。
(今俺は美都子とつながってるんだ。そうだ。これが可愛い美都子のオマ×コなんだ。ああ、いい気持ちだぞ。そら、そら。ふふふ。おいおい、そんなにはしたなくケツを振ったら、城戸家の面汚しになるぜ……)
がんじがらめの状態を逆手にとった六郎のその戦法は、しかしさほど長くはつづけられなかった。あまりにひどく肋骨が痛んだ。関西やくざの連発する卑猥な冗談が耳ざわりだった。
そして、美都子の官能の嗚咽が、聞き覚えのあるそれよりもはるかに激しく切羽つまった調子なのだった。
(俺に抱かれるよりも千野のほうがいいなんて、そんな馬鹿な……)
腫れあがった両目は、睫毛に血がこびりついているし、いったん閉じると今度は開けるのにひと苦労だった。
いつしか二人は立位に変わっていた。さっきバックから交わり、そのまま立ちあがったのだろう。やくざ二人が、その正面からまとわりつき、いきりたつ股間をこすりつけながら、雪肌へキスを浴びせかけている。
あまりに屈辱的な体位で責められ、美都子は、これまで六郎が聞いたこともないような深い深い嗚咽をしぶかせている。
「うへへ。立ちマンが好きかよ、淫売め」
「好きです。あ、うあっ、大好きです」
「相変わらず髪の毛が性感帯だな、おまえ。こうしてぐいぐいわしづかまれると、奴隷の気分になってオマ×コ疼くんだろ」
背後から千野は縄尻をつかみ、片手で黒髪をむごく引き絞ってはこれでもかこれでもかと、媚肉へズンズンと楔を打ちこむ。美都子は白い喉を突きだしたまま、頭を揺さぶられながら陶酔の極致をさまよう。

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