完全敗北【剣道女子&文学女子】

著者: 舞条弦

本販売日:2022/08/09

電子版配信日:2022/08/19

本定価:1,477円(税込)

電子版定価:1,477円(税込)

ISBN:978-4-8296-7698-1

シチュエーション

お前の青春を穢したい
剣道部の女主将・朱美に忍び寄る不良たち。
美少女の三穴を冒す苛烈な輪姦調教。
白いサラシを剥かれ、プライドを引き裂かれ、
凛々しい剣道女子は従順な牝犬へ。
eブックスの名作2編&100P超の書き下ろし収録。
(本作は「剣道女子、完全敗北」「文学女子、理性剥奪」(ともにフランス書院eブックス)を再構成し、書き下ろし「聖純女子、絶望世界」を加えたものです)

●もくじ

剣道女子、完全敗北
第一章 絶望破瓜 狙われた剣道少女      
第二章 無限絶頂 悪魔の調教マシン
第三章 矜持破壊 白濁に穢された日常
第四章 射精奴隷 牝犬風紀委員のお仕事
第五章 輪姦地獄 五人の淫獣の玩具
第六章 完全敗北 不良専用肉便器

文学女子、理性剥奪
プロローグ
第一章 理性剥奪 肉便器性指導の始まり
第二章 日常崩壊 子宮で感じる悪魔の白濁
第三章 校内調教 強制された全穴開発
第四章 娼婦無惨 暗黒の多幸感に蝕まれて
第五章 無限輪姦 絶対服従の世界へ
第六章 淫牝奴隷 清純文学女子の運命
エピローグ

聖純女子、絶望世界

登場人物

朱美 女子学生

亜実 女子学生

結花 女子学生

香蓮 女子学生

本編の一部を立読み

「へへ、良いねえ。お前の呻き声がち×ぽに響いて気持ちいいぜ。唾塗れで、舌がうねうね絡みついてたまらねえよ。こりゃ、極上の口ま×こだな。どれ、もっと奥に挿れてやる」
「んぅっ、んぎゅっ、おご、ォッ……」
 二十センチ近い剛直がずぶずぶと奥深くへ差しこまれていく。喉を抉られる苦痛に涙が浮かび、陰毛が鼻先を撫でる心地に吐き気を催して、少女は苦悶に脚をばたつかせる。外からの苦痛ならまだしも内側──それも男性器による喉の突き刺しともなれば、流石の朱美も眉間に皺を刻んで悶えるしかなかった。
「へへ、麻比奈のフェラ顔たまんねー! 涙と鼻水と涎でぐしょぐしょだぜ!」
「おーい朱美ちゃーん。ほらほら、カメラ回ってるよー。こっち見てこっち!」
「いやいや、朱美ちゃんはこっちだよなあ。ほらほら、俺のち×ぽにも目配せちょうだーい」
(こいつら好き勝手に言って……絶対に許さない……絶対に殺してやるッ!)
 下品な言葉を掛けてくる男たちを睥睨するも、すぐに朱美の瞳は驚愕に見開かれる。男たちは皆下半身を露出し、各々の男性器を扱いていたのだ。
「はは、ち×ぽ突っこまれながら睨んできやがるぞ。怖ぇ怖ぇ」
「おいおい麻比奈、睨んじゃだめだろう。こいつらもお前のご主人様なんだからな。やっぱり、俺が責任を持って躾けてやる必要がありそうだなぁ」
「んぐっ、んむぅう、んぅううッ!」
 権藤は頭を掴み、ゆっくりと腰を遣り始める。太く硬く長い肉杭が口内を蹂躙し、朱美の口から下品な水音が響く。異物感に涎が溢れ、懸命に酸素を吸おうとした鼻がヒクついて、男の股間から漂う悪臭を全て吸いこんでしまう。
 縄がギシギシと軋む音の中に、ぐっびゅぐっびゅと淫靡な音が混じる。男の先走り汁と朱美の唾液が混交し、泡立った液体が唇から溢れて止まらない。
「んぎゅっ、おぎゅッ……おぐっ、んぶぅ……ッ!」
「はは、汚ぇ音。こっちはもう少し綺麗な音が出るんじゃねえのか──なっと!」
「んぐうぅっ!」
 バチィンッと尻を叩かれ、朱美はくぐもった悲鳴をあげた。大きな掌が容赦なく尻臀を打擲すると、白い柔肌が紅葉の赤に染まっていく。衝撃は肺から酸素を奪って、より朱美の状況を悪化させていった。
「へへっ、そこらの女相手ならもう少し容赦するけどよ……何人ものダチを竹刀で叩いたお前に遠慮はいらねえよなッ! 帰る頃には、お前の下品な尻が倍くらいに膨れてるかもなァ!」
「ふーっ……ふぐぅッ!」
「お、なんだ? また反抗的な目つきをしやがって。なら、こうしてやる──よっと!」
 権藤は肉茎を根元まで挿入した後、朱美の鼻を抓む。目を見開いた少女は言葉にならぬ悲鳴をあげ、縛められた全身をじたばたと暴れさせた。
(ご、のぉッ……なんてことを、するんだッ……う、ぐ……ぐる、じっ……)
 息を吸おうと懸命に喉を動かす。すると空気が抜けた喉粘膜が肉棒への吸着を強めた。喉の形が陰茎の凹凸に沿って変わるようだ。屈辱と息苦しさで顔が真っ赤に染まる。
「んぐぅっ、んぶッ……んびゅっ、んぐうううッ……」
 呻く朱美の口から、泡の浮いた唾液がぶびゅっと噴きだす。酷く情けない顔を晒しているが、こらえることなどできなかった。
「ははは、情けねえ顔してら。おい麻比奈、今からお前の口に出してやる。早く出して欲しかったら舌を絡ませてくるんだな。判ったか? ええ?」
(誰が……お前の命令に従うくらいなら、窒息死する方がマシだ……!)
「その表情はノーって返事だな? この期に及んで強情なやつだ。だが、そういう女を堕とすのが最高なんだ。そういう生意気な女の口を性処理に使うのが、最高に興奮すんのさ」
 権藤は朱美の鼻から指を離し、悠々と腰を前後させる。律動は激しさを増して、唾液のプールを作った少女の口腔を容赦なく嬲っていく。ぐじゅぐじゅと粘液の音が響いて、男の股間と唇から泡立った糸が伸びていた。
「よおし、そろそろ出そうだ……お前の口ま×こに、ご主人様のザーメンを注いでやる」
 肉棒が膨張を始めるのが判って戦慄が奔る。何が起きるのか──経験のない朱美にも流石に理解できる。
 射精するのだ。その予兆を感じ取るも、もはや何もできることはなかった。
「うくっ……出るぞ麻比奈……喉の奥に出すからなッ……おお、おおおッ!」
「んむッ、むぐぅんッ……んぐっ、んんぅうう──ッ!」
 男の唸り声と少女の呻きが重なる。ビクッと跳ねあがる肉棒から逃れようと、咄嗟に首を引いた。だが権藤は朱美の後頭部をぐっと股間に寄せる。そして亀頭が再び喉奥を貫いた瞬間──肉矛は、朱美の中へと汚液を吐きだしていた。
(う、あッ……で、出て、る……私の中に、コイツの精液が……!)
 脈動する肉棒から何度も濁汁が放出され、少女の口腔に溜まっていく。熱く、ねっとりとした体液が、食道から胃の粘膜まで一瞬で犯し尽くした。
「んぐっ、んんッ……んぎゅっ、んぅうッ……!」
 凄まじい凌辱の衝撃に、朱美は赤く染まった下半身をぷるぷると揺らす。少しでも精液を拒絶しようと腰をくねらせるのだが、汗ばんだ桃尻が左右に躍る様子は、周囲にいる男の情欲を不用意に煽るだけだった。
「ふぅーッ……ふふ、良い口ま×この使い心地だったぜ。全部飲め──って言っても、お前はどうせ飲まないだろうからな。コイツを噛ませてやるよ」
 権藤は肉棒を抜き、朱美が精液を吐きだす前に、すぐに口へ下着を突っこんだ。鋏で裁断された布が男根の代わりに口へ栓をする。
 当然口から出そうとはしたが、顎の筋肉は痙攣して満足に動かせない。否応なしに粘っこい精液を嚥下するほかなかった。
「あの麻比奈朱美が、涎をだらだら垂らして俺の精液を飲んでやがる……ふふ、この光景は一生忘れないぜ」
「んぐっ……んぅ……ふーっ、ふっ……んうッ……」
 喉に引っ掛かりを覚えながら、青臭い液体をなんとか胃に流す。機を見計らっていたかのように、権藤が下着と開口器を朱美の口から引き抜いた。
(く、そッ……ほとんど、飲んでしまった……いくら出しても、精液が残っていない……)
 だらだらと唾液を垂らすも、白濁液は大半を飲んでしまったらしい。意識すると胃の辺りがムカムカしてくる。だが朱美を襲う苦痛はまだ始まったばかりだ。その事実を示すように、権藤の肉棒は再び勃起を果たしていた。
(なんで……男は一度射精したら……当分は勃起しないんじゃ……)
 萎えるどころではない。唾液と精液を纏った肉棒はより凶悪さを増していた。ビクッ……ビクッ……と上下に跳ねる生殖器に朱美は唖然とした。権藤は見せつけるようにペニスを揺らして朱美の背後へと回る。
「……も、もう、いいだろう。これ以上私を辱めても……な、何にもならないぞ。女の口を犯したんだ……しゃ、射精もした。それで充分じゃないか……」
「ふふ、可愛いことを言うな。これで充分だと本当にそう思うのか?」
 権藤は肉棒を尻に擦りつける。汁塗れのペニスが汗濡れの肌を滑ると身震いが止まらない。全身の毛が逆立ち、怖気で背筋がビクリと跳ねた。
「震えているな、麻比奈。さっきまでの威勢はどうした? 犯すなら犯せと言ったのはお前だろう。俺が今からお前の願望を叶えてやる。麻比奈が欲しがっているち×ぽ様で、お前の牝犬ま×こを穿ってやるぞ。光栄に思うんだな」
「だ、誰が……お前のち──ペニスなんぞ欲しくない! 卑怯な真似はやめて堂々と戦え! お前たち全員と同時に戦ってやる! だから縄を解──ひッ、お、おい、そんなところに擦りつけるな! は、話を聞いているのか! やめっ、あぁっ、あ……ッ!」
 権藤は聞く耳など持たず、熱棒を恥裂へと擦りつけてくる。湿り気を帯びた花弁はねっとりと蜜を垂らし、男根の前後運動に合わせてくちくちと粘ついた水音を鳴らす。
「素直になれよ麻比奈。お前のま×こはぐしょ濡れだぞ? フェラで興奮したのか? それとも尻を叩かれるのが良かったのか? まあ、何にしたって構わないさ。お前が変態のマゾ牝であるのは好都合だからな」
「だ、誰がマゾだ……わ、私はっ、あっ、う、動かさないで……」
(ああ、なんで……なんで私は、こんな惚けた声を出して……)
 秘唇を亀頭で掻き分けられると、どうにも甘い痺れが股座に広がって、恍惚とした感情が滲む。それは浮遊感や酩酊感という表現が適切だろう。
 そのくせ少しでも肉棒が膣穴や陰核に触れると、今度は目の覚めるような鋭い歓悦が込みあげる。自分でも触ったことはあるが、これほどの快感を抱いたことはなかった。
「ま×この入り口を突いてやるだけで、奥からマン汁が溢れてきやがる。縛られ叩かれ口を犯されて悦ぶなんざ、筋金入りの変態だなあ、お前は」
「ち、違うっ、こ、こんなの、生理現象で……ひゃんッ!」
 亀頭が数ミリほど奥に沈み、膣穴が大きく拡張される。恐怖と焦燥が押し迫ると同時、脊髄をゾクゾクとした愉悦が駆けた。女の花弁は蜜液を垂らして、凌辱者の怒張をねっとりと包む。
(私の身体は、どうなってるんだ……これではまるで、本当に……!)
 どれほど反論しようとも、肉穴は明らかに嬉々とした反応を示している。これでは男の言う通り、嬲られて悦ぶマゾではないか。
 自分に被虐の性癖があると想像するだけで恐ろしい。もしそれが事実なら、今から起きる事態は最悪の結末を生むからだ。
「くくっ、もう少しま×こを解してやろうと思ったが、ここまでぐしょ濡れなら大丈夫だな」
「き、貴様、本気で挿れる気じゃないだろうな……も、もう、充分だろう……」
「充分? それはつまり、お前がペットになるってことか? 麻比奈朱美が不良に飼われる牝犬ちゃんになって初めて、俺たちは充分だって思えるんだよ。挿れられるのが嫌なら言えよ。私は牝犬として、皆様のペットになります──ってな」
「誰が、そんなッ……やッ、嫌っ、は、入って……ひぐッ……!」
 肉茎が更に進み、肉の圧迫で息が詰まる。浮いた汗が裸身を滑り、ポタポタと滴り落ちた。
(ぐ、う……だ、だめだ! これ以上、奥に進んだら……!)
 今、亀頭は明らかに、護り抜いてきた処女の膜へと接している。鋭い目つきで男たちを睥睨し、縛られようが毅然と振る舞っていた少女も──己の純潔が散らされるとなれば、その焦燥は極限にまで達していた。
「──ま、待て! い、言うから! 言う! だから待ってくれ、頼む!」
 それがどれほど情けなく、信念に反する行為だと判っていても、朱美はたまらず叫んでいた。拳を震わせ、奥歯をギリギリと噛みしめる。
「へぇ? 何を言うんだ? ほれほれ、早くしないとち×ぽが入るぞ?」
「わ、私は……貴様らの……貴様らの、犬……牝の……犬に、な、な……」
 喉がヒクつく。唇が震える。声が上擦って言葉が途切れる。
 頭に浮かんだのは、祖父との厳しい稽古の毎日だった。思いだすのだ。あの頃の辛く苦しい毎日を。女扱いなど一切受けることなく、身体中に竹刀の痛みを叩きこまれ、心身を鍛えあげられた。あの日々に比べれば、こんなもの──。
(どうってこと、ない……こいつらに私が服従することなど、ありえないッ!)
「……なんて、私が貴様らに従うとでも思ったか……さっさと犯せ、このクズが! 私の処女でもなんでもくれてやる! だが覚悟しろ! それ以上、その薄汚いブツを奥に進めるならば、私は貴様を二度と許すことはない! 閻魔に代わって私が貴様を裁──」
「はいはい。長ぇよばーか」
 権藤がケタケタと笑いながら、何の前触れも遠慮もなく、腰を一気に押しこんだ。肉の矛が朱美の花芯を貫き、一瞬で最奥にまで到達する。何かがブチブチッと裂ける音がした。それが気のせいかどうかは判らない。
 だが確かなのは──朱美の純潔は今、呆気なく散ったということだ。
「く、ひ……ッ」
 朱美は首を仰け反らせて目を見開く。身体が縦に裂かれるような衝撃に、毛穴からぶわっと汗が噴きだした。
(ば、馬鹿なっ……なんだ、この痛みは……)
 痛みには慣れているはずなのに、男根が処女膜を破った苦痛は今までに感じた覚えのない強烈なものだった。接合部からは生温い血液が滴り、白い太腿の上をどろりと伝う。
「く、そぉ……はぁっ、はーっ……あぐッ……うう……」
 窮屈な割れ目は無理矢理に押し拡げられ、弓なりに反ったペニスが膣の中で脈動を繰り返していた。朱美は今日ほど、己が女体であることを恨んだためしがない。男の欲望を受け入れるこの構造が何とも腹立たしい。
「へへ……こいつはすげぇな……今まで抱いたどの女よりも締まりやがるぜ。お前、こうやってち×ぽを締めるために、今まで剣道してきたんだなァ」
「だ、黙れっ……だまぁっ、ぁっ、動くなぁっ、あぐッ!」
「無理に決まってんだろうが。お前のま×こが、ザーメンくださいませってウネウネとねだってくるんだっての」
 少しずつ権藤は抽送を始める。周囲の男たちは、もはや囃したてることも忘れ、息を荒くして肉の交わりを見つめていた。
(う、ううっ、痛い……まるで、香辛料を擦りつけられているみたいだ……)
 砂粒が付着した太い鉄棒で削がれるような苦痛に、朱美の顔は歪みきっていた。汗が止まらず、どうしても鈍い声が漏れてしまう。恍惚と腰を振る権藤と悲鳴をあげる朱美──あまりにも理不尽な男女の差に涙が零れそうだった。
「うぐっ、ぁあっ……ぁっ……ああああッ!」
「ふふふっ、あの麻比奈も、処女を喪失した痛みには敵わないらしいな。一生で一度きりの痛みだ。しっかりと味わえ」
「い、いらなひっ、そんなの、いらなぁっ……あぁっ、ぐっ、抜けっ、早く、抜けぇ……」
 朱美は抗議するように声を漏らすが、その声音は掠れていた。エラの部分が擦れて苦しい。下腹部から突きあがる痛みに歪んだ眉間が戻らない。
 男は少しも容赦せず、豊かな尻房に打ちつけるように股間を往復させる。朱美の長い黒髪は汗で毛束を作り、激しく揺れ乱れていた。暴力的な律動の痛みに喘ぐさまは意図せずして艶めかしく映る。男たちは我慢できなくなったのか、少女を囲むようにして並び、自らの性器を扱き始めていた。
(痛みには、慣れてきたが……さ、最悪だ……ここは、地獄だ……)
 微妙に形や長さが違うモノがずらりと自分を取り囲んでいる。漂う匂いが部屋の熱気で濃くなり、鼻の粘膜を犯してくるようだ。自分の口腔から漂う精臭も奇妙な気分に拍車を掛ける。腹の底がむずむずするような──何か、下腹部が痺れるような──。
(ま、待て……だ、だめだ、そんなのッ……こんな状況で、わ、私……!)
 自分の身体が発する反応に朱美は狼狽する。粘液によって肉棒の動きは緩やかになり、泡立った桃色の液体が股間から飛沫をあげていた。最初の真っ赤な色合いは失われている。それは男の先走り汁が混じった影響か、あるいは──。
「少しずつ馴染んできただろう。明らかにま×この感触が変わってきたぜ?」
 権藤の声が鼓膜を震わせ、朱美はビクリと肩を跳ねさせた。間違いなく、朱美の膣肉は痛みの段階を過ぎて、次のステージに進みつつあったのだ。
「隠しても無駄だぜ。気持ちよくなってきたんだろう。全く、処女で生ハメセックスで感じられるなんざ、どこまでも淫乱だなお前は。普通、最初は快感なんて得られないぞ?」
「そ、そんな馬鹿なことあるか! 気持ちが悪いだけだ! 貴様の薄汚いち×ぽぉひッ」
 逞しい肉エラで膣襞を掻かれた瞬間、朱美の語尾は惚けた声とともに弾んだ。自分が馬鹿みたいな声を漏らした事実に、朱美自身が驚き、唖然とする。
「俺の汚いち×ぽがなんだって? そのち×ぽに処女膜破られて感じてるのはどこのどいつだよ。にしても……今の声、中々股間にきたな。ほら、もう一回啼いてくれよ。ん?」
 朱美は汗ばんだ首を横に振り、懸命に奥歯を噛みしめた。この男の予定通りに事を進めてたまるものか。最後まで口を閉ざし続けてやる。
 そう覚悟を決めた直後、権藤が長いストロークで朱美の肉筒を擦りあげる。すると粘膜から信じがたい快美感が広がって、少女の朱唇は呆気なく開いていた。
「あひぃっ、はっ……あっ、んんッ……ああんッ!」
 明らかな嬌声にハッとするも、再び唇を閉ざすことは叶わない。さっきまでの痛みは嘘のように薄れ、快楽が次々と少女に迫ってくる。
(く、くそっ、我慢、したいのに……張った部分が擦れると、声がっ……)
 複雑に入り組んだ牝祠に亀頭冠が引っ掛かるたび、腰が蕩けるような快感が滲む。亀頭が子宮口を叩くと、牝肉はぎゅっと収縮して、男根の凹凸を感じ取れるほど密着してしまう。
 タチが悪いのは、どちらも違う類の快感があることだ。差しこまれても引かれても性悦が迸ってしまう。そして内側から広がる快楽は跳ね除けようがないから厄介だ。
「あっ、あんっ、あッ……ち、違うっ、今のは喘ぎ声じゃ、あんッ、はぅん!」
「別に気にするなって。気持ちよくなっちゃいけねえルールもないんだしよ。ただお前がスケベだって事実が判るだけさ。ふふ、もう少し本格的に動いてやる。前後だけじゃなくて、左右にも動きをつけてやろう」
 宣言通り、男は捏ね回すように腰を遣い始める。ただの前後運動でさえ朱美には刺激が強すぎるのだ。そこに権藤の巧みな性技が加わると、純潔を散らしたばかりの女体には抗いようもない。
(む……無理矢理されてるのに、こんな……か、感じて、しまうなんて)
 肉悦の電流が総身を痺れさせる。筋肉が勝手に引き攣りを起こし、突きこみに合わせて喉奥から喘ぎが散る。脳が快楽物質に侵され、思考が桃色に塗り潰されていくのを実感する。
「あっ、あんッ……うぅっ、んぐッ、んッ……ああんっ、あッ、あんッ」
「随分と可愛らしい声になってきたじゃねえか。感謝しろよ? 本当はもっと激しく犯しても良いところを、丁寧に馴染ませてやってんだ。ほら、言ってみろ。権藤様ぁ、優しくおちん×んズボズボしてくださって、ありがとうございますぅ! ってなぁ! はははっ!」
「誰がぁっ、ぁっ、誰が言うかッ、貴様ぁあんっ、あ、待て激ひっ、ひんッ!」
 反論しようと口を開き、声を発するたび、割れ目を強烈な摩擦が襲う。そして快感は腰から脳天まで一気に駆けあがり、喘ぎが艶を増す。
(感度があがるのが、自分でも判る……あああ、悪夢だ……中から解されて、融けていくみたいに……うう、くそォ……き、気持ちいい……ッ)
 痛みには強い朱美も快楽にはどう対処して良いか判らない。少女が戸惑い、苦しむ間にも行為は延々と続いていった。
 肉の打ち合う小気味好い音と姫鳴りが、夜の体育倉庫で奏でられる。薄桃色になった淫液は泡立ち、朱美の張り詰めた太腿をぬめぬめと伝う。
「はぁっ、はぁっ、あんっ、あっ、ンッ! ぁんっ、あっ、あん」
 むっとする臭気が立ちこめる中、朱美は声を抑えこむ気力も萎えつつあった。開いたままの口から精液混じりの唾液がだらだらと滴る。蕩けた表情には普段の面影などない。
「えらく口数が減ったじゃねえか。そんなに俺のち×ぽが気に入ったか? お前、牝犬の才能があるぜ。最初からこんなに感じられるなんざ、どれほどの淫乱でも普通はあり得ないからな。媚薬すら使ってねぇのに、ま×こが大洪水だ」
「はぁ、ああ……ん、ぁっ……はぁ、ひぃ……」
「罵っても無反応とは、キャンキャン噛みつく犬が形無しだな。だが……ふふ、喋らなくてもお前の状況は判るぞ。このマン肉の痙攣っぷり……くくっ、イクときはイクって言えよ? それがセックスのマナーってもんだからな。……おい──おいッ! 何か喋れよ、牝犬!」
「あああんっ!」
 権藤が尻をペチィンッと叩く。赤く腫れた臀部が痛み、朱美の背筋がぐねりと曲がった。衝撃で括約筋が締まり、じゅくじゅくと蕩けきった媚粘膜が怒張をぎゅっと握りこむ。
「やっぱりマゾだな、お前は。今、尻を叩かれて感じただろ」
「感じてなんてッ……あぁっ、ひぅッ……た、叩くなっ、やめ、あっ、あん」
「ほらな。叩くたびにま×この締まりが良くなるぜ。だが、こいつぁ困ったな。ケツを叩かれて悦ぶようじゃ、躾にならねぇよ。マゾ相手じゃ、おしおきまでご褒美になっちまう」
「うっ、うぅ……違う……違うっ……私はマゾじゃ、あっ、んぁッ!」
 どれほど否定しても、尻臀を叩かれるたびに感度は鋭敏になる。密着感は否応なく強まって、射精を請うように膣肉が蠕動してしまう。頭の裏が白くなる間隔は短くなって、視界の端々に鮮やかな火花が咲いては散っていく。
(まずい、だめだ……あ、あれがくるっ……下衆どもの前で、私……ッ)
 絶頂の予感を覚えるも、朱美に許された可動域は全くない。爪先立ちになっているために強張った筋肉は快感を逃すことはできず、剣道で鍛えられた太腿の付け根は痙攣を始めていた。悦楽の波が、朱美の理性を攫おうと押し迫ってくる。
 こんな男との性行為で昇り詰めるなどあってはならない。しかし、そんな朱美の気持ちを裏切るように、狂気の愉悦が女体を染めあげていく。
「あっ、ぐぅっ、あんッ、ああっ、や、やめ、やめッ、ぁあんッ!」
「へへ、判ったよ。今すぐやめてやるぜ麻比奈……お前の中にたっぷりと精液を吐きだして、終わりにしてやるよ……!」
「なっ──き、貴様、正気なのかッ……な、中はだめだっ、中はやッ、あんっ、あっ、お、お願いだっ、待って、嫌、嫌だッ、嫌ぁああッ!」
 黒髪を振り乱して懇願するも、権藤は嘲笑うように抽送を激しくする。肉の管は明らかに膨張し、射精の気配を見せていた。
 男は今や性技など用いない。だが単純な往復運動で充分なのだ。膨らみきった男根が粘膜を掘削し、朱美は首を悶えさせて喘いでしまう。
「ひぅうんッ、やあっ、赤ちゃんできちゃうっ、嫌、嫌だッ、あああッ!」
「赤ちゃんできちゃう、だってよ。可愛いこと言うじゃねえか! ほら、逃げてみせろよ!」
 権藤は朱美の乳房を背後から鷲掴みにし、貪るように腰を振りたくった。胸がぐにゃりと形を変える。先端の蕾を転がされ、蜜壺が吸着したまま激しく引き攣る。少女の視界は激しい明滅を繰り返した。
(だ、だめだっ、我慢できないッ……私ッ……わた、しぃっ……)
「ピルが効かないくらい濃いやつを注いでやる……出すぞ、麻比奈ッ!」
 膣口まで引き抜いた肉茎が一気に最奥まで打ちこまれる。亀頭が子宮口を叩き、鈴口から濁液が噴出した瞬間──白い光の嵐が、朱美の意識を呑み攫った。
「ひくぅううう──ッ!」
 雷に撃たれたような肉悦が脳天までを一瞬で焼き貫く。男根の脈動に呼応するように、鍛え抜かれた裸身が痙攣を起こした。
(う、嘘、だ……中に、出されて……イ、イッている、なんて……)
 どぷどぷと注がれる情欲のとろみが子宮を埋め尽くしていく。最悪の結末を迎えたというのに、絶頂とともに味わう膣内射精に黒い多幸感が湧きあがる。それは思わず溜息を零すような、あまりにも恍惚とした女の悦びだった。
「ああっ、はあっ……はあっ、はーっ……あ、ン……」
 権藤は腰を揺すり、管に残った汚汁を一滴残らず吐きだしていく。まだ勃起を維持する肉棒が、赤く咲いた花弁をべろんっと捲って引き抜かれる。
 ペニスが抜けた膣穴は透明な棒でも挿入されているように開ききって、桃色に濁った精液をとろりとろりと垂らしていた。
「ふー。最高だったぜ麻比奈。二回目だっつうのにすぐ出しちまった。──おっと、危ない危ない。お喋りに夢中で、メモを残すのを忘れるところだった」
 権藤は下卑た笑みを浮かべ、朱美の太腿に油性ペンを奔らせる。男は一本の線を引いただけであり、それが何を意味するのか朱美には判らなかった。
 漢数字の「一」なのか、記号の「ダッシュ」なのか、朦朧とした意識では到底意図を理解できない。
「さて、どうだ? これで少しは番犬ちゃんも大人しくなったんじゃねぇのか?」
 ペチペチと尻を叩かれ、絶頂の余韻を引き摺る身体がぶるりと震える。収縮した膣肉の隙間から精液が溢れ、ぶぴゅっ……と品のない音が鳴った。男たちが一斉に撮影し、ゲラゲラと笑って朱美の恥辱を煽る。今やその嘲りさえも敏感な媚肉を痺れさせていた。
「ゆっ……許さない、からな……絶対に……許さないぞ……貴様ら……」
「おー、怖い怖い。犯されてもそんな目ができるとは恐れ入ったぜ。だがお前、これで終わりとは思わないよな。まだ一人目の一回目が終わっただけだってこと、判ってるよな?」
「なッ──ま、まさか、まだ……お、おいやめろッ、近づくな! む、無理に決まっているだろう! わ、私は今、処女を失ったばかりで……ッ!」
 権藤が離れ、別の不良どもがにじり寄ってくる。既に準備を整えた三本の肉凶器が、少女の顔に突きつけられる。噛みついてやるなどと、今更もう思えない。
「ひッ……」
 身体のあちこちに熱い感触を覚え、朱美は引き攣った悲鳴をあげる。尻臀に肉棒を宛がう男。乳房に手を伸ばす男。長い黒髪を肉棒に巻きつけ始める者もいた。そして当然──肉穴に、陰茎を添える者も。
(だ、めだ……犯される……お、犯し尽くされて、しまう……あ、ああ、誰か……助け──)
「んひぃッ! ひぐっ、んあっ……むぐぅ、んむっ、んんーッ!」
 何の前触れもなかった。男の一人が無遠慮に膣穴へ挿入し、開いた口に向かって眼前の男が腰を突きだす。開口器などつけてはいないが、顎が外れるような圧迫感を与えられては、口の筋肉などうまく動かせはしなかった。
「ああ、最高の口ま×こじゃん! 涎塗れでたまんねー!」
「ま×この方も最ッ高! ち×ぽ挿れた瞬間に食いついてきやがった!」
「んぎゅっ、おぎゅっ……待、まへっ……待っ、んぐっ、おごっ、んぶッ」
 朱美の意思などお構いなしに、男たちは腰を前後させ始める。拘束され、まだ絶頂の余韻から抜けだせない朱美にできることはない。噎せ返るような熱気と淫臭が充満した倉庫の中で、ひたすらに上下の二穴を嬲られるのだった。
 体育倉庫は酷い有様だった。元よりあまり心地好い匂いではないが、今は想像を絶する悪臭が漂っている。汗。埃。湿気。熱気。精液。愛液。その全てがぐちゃぐちゃに混じり合い、恐ろしく淫らな──動物じみた臭気が充満していた。
「ぁあ……っ、ぁっ、ひぅっ……ぁあ……」
 その匂いの中心である少女は、天井から吊り下げられたまま呻きを漏らしていた。解かれたポニーテールは精液を纏ってずしりと重くなり、典麗な曲線を描く背中にべったりと貼りついている。
 身体中に付着した体液の量は一人や二人のモノではない。白い臀部は何度も叩かれて赤くなったうえに、黄ばんだ精液でコーティングされている。開いた毛穴にもたっぷりと牡汁が染みていることだろう。
 筋のように慎ましかった陰裂は、度重なる凌辱で開花したまま戻らなくなっていた。貝口は呼吸に合わせて蠢き、どろどろの精液を吐き続けている。濁汁塗れの太腿には油性ペンで『正』の字が書かれていた。その数を見れば、朱美が十三回もの射精を膣中で浴びたことは瞭然である。
「ふふ、派手にやったもんだ。ここまでくると壮観だな」
 権藤が勝ち誇った表情で朱美に笑いかける。未だ勃起したペニスが鼻先で脈打ち、刺激臭を鼻奥に届けてくる。その臭気だけで朱美の尻はピクリと躍り、陰裂から精液が漏れだした。
「うぅ、うる、さい……黙れ……ヤることしか能のない、猿ども、が……」
「へぇ……まだ、そんな口が利けるのか。だが凄みはないぜ。何せ、鼻から顎まで精液塗れだ。お前の前に立つと臭くてかなわねぇよ。帰ったらちゃんと歯磨きしろよ? 男子便所と同じ匂いがするぞ」
「へへっ、本当だ。こいつは臭ぇや。誰か小便でも出したのかよ?」
「あー、俺ちょっとだけ出ちまったかも。まあいいよな。牝犬も便器も変わらねぇだろ」
「ふふ、犬じゃなくて便器ってのもありだなあ。性欲処理用の便女だ」
「だま、れぇ……下衆、どもぉ……はぁっ……はぁ……」
「ひゅぅ。やっぱりすげぇな、お前は。その意気に免じて縄を解いてやろう。俺たちもち×ぽが痛くなってきたところだ。少し休憩が欲しいからな。お前も身体が痺れたろう?」
 呆気なく解放を宣言する権藤に、朱美も取り巻きも一瞬唖然とする。
(……何かの、罠か……? だが、拘束さえ脱すれば……)
 睫毛からぼたぼたと精液が垂れる中で、双眸を室内に這わせ、得物を探す。テニスのラケット。バスケットボール。バドミントンコート用のネット。……。
 何を使ってでもコイツらを血祭にあげてやる。そんな物騒な考えさえ抱きながら、少女は萎えかけていた闘志をメラメラと燃やしていた。
「ほ、本当に良いんですか? 今の麻比奈、めっちゃ怒ってますよ」
「ぜ、絶対やばいっすよ。こんな状態で解放したら、俺たち」
「ビビッてんじゃねぇよ。いいから、さっさと解放してやれ」
 権藤が促し、男たちが縄を解き始めた。最初に足首が自由になる。次に腕を縛っていた縄が解かれる。
(よ、し……馬鹿どもめ……拘束さえなければ、こちらのものだッ)
 完全な自由を取り戻した朱美は、すぐに目の前の権藤に掴みかかろうとした。だが直後、踏みだそうとした脚から身体が崩れ落ちる。
「……あ、れ……」
 膝が折れ、床の精液溜まりに身体を転がしてしまう。受け身一つ取ることはできなかった。なんとか手をついて身体を起こそうとするも、痺れた腕に力は入らない。膝はカクカクと震え、文字通り腰が抜けたように動けなかった。
「な、なんで……」
「おいおい、当たり前だろうが。お前、何回イッたと思ってやがる。吊るされて血の巡りも悪いだろう。当分、その痺れは取れねぇよ。血流が悪すぎて考えることもできねえのか?」
 権藤は朱美の髪を掴み、ぐいっと引っ張った。朱美はせめてもの抵抗にと、精液塗れの唾液を男に向かって吐きつける。
 権藤は頬に付着した唾を拭い、不良たちに向かって肩を竦めた。男らはただ下品な笑い声を響かせるだけだ。少しも動揺を見せはしない。
「良いねえ。ここまで抵抗する女は初めてだよ。ある意味で予定通りではあるがな。──おい、アレをやるぞ。準備しろ」
 権藤が言った瞬間、男たちは下半身を丸出しにしたまま何やら行動を始める。朱美は身体を引っ張りあげられ、ロクな抵抗もできぬまま跳び箱へ仰向けに寝かせられた。
「や、やめろッ……次は何をする気なんだ……!」
「縄を解いてやったのに、いつまで経っても精液の上に座ってるお前が悪いんだ。チャンスは与えてやっただろ?」
 嗜虐的な笑みを浮かべ、彼らは朱美の身体を麻縄で縛り始めていく。朱美は両手足を跳び箱に括りつけられ、胸も股間も大きく晒した状態で、台の上に拘束されてしまった。もはや腰を数ミリ程度浮かすぐらいしかできない。
(こいつら……ま、まだ犯し足りないというのか……!)
 底なしの性欲を再びぶつけられる恐怖に身が竦む。だが男たちは肉棒を朱美に挿入することはなく、体育倉庫の端から何かを運びだしてきた。得体の知れない機械が股間の前に設置される。
「な……なんだ、一体それは、何をする機械なんだ……」
 ピッチングマシンにも見えるが、どうやら違うようだ。床と平行になるように、機械には竹刀を模した棒が取り付けられていた。プラスチックかシリコン樹脂か、長さ五十センチほどの竹刀に、男たちはローションを垂らしていく。
「へへ、さぁて問題です! これは何をするための機械でしょうか?」
「超超超大ヒント~! 麻比奈に気持ちいいことをしてくれる機械でーす」
「ま、まさか……お、おい……待て……う、嘘だろう?」
「お、判っちゃった感じ? じゃあご褒美に、無限ピストンの刑でーす!」
「刑じゃ罰ゲームみたいだろ! ご褒美ってのはどこ行ったんだよ!」
「ぎゃはは、悪い悪い! ま、気持ちよくなれたらどうでも良いよな? 処女ま×こでアクメしまくった淫乱マゾちゃんには最高の玩具だよなァ!」
 いつの間に、どうやって、こんな大掛かりな機械を用意したのかは判らない。だが竹刀は間違いなく朱美の恥裂を狙っていた。
 恐ろしい想像がよぎる。朱美は声も出せなくなり、口をわなわなと震わせる。
「その様子だと気づいたようだな。これはピストンマシンだ。スイッチを押せば、後は全自動で棒が前後し続けるってわけよ。コイツを使えば、どんな女も獣のように喘ぎ続ける。調整が大変なんだぜ? イキ狂って、すぐに気絶しちまうからなぁ」
「ひッ……」
 竹刀が膣口に宛がわれ、短く悲鳴を発してしまう。男根とは違う無機質な感触が、冷酷な印象を与えていた。身を捻り、腰を暴れさせてはみるも、膣穴に潜りこんだ竹刀は巨大な機械で固定されて抜くことができない。
「コイツを止めるための合言葉を、今からお前に教えてやる。良いか? お前を救うための言葉だ。しっかりと聞いておけよ」
 そう言って権藤は朱美の耳元で言葉を囁いた。男の言葉を聞いた少女は顔を真っ赤にして目を鋭く尖らせる。
「ふ──ふざけるな! 誰がそんなことを言うかッ」
「ふふ、言わないなら別に良いぜ。延々とこのマシンと遊びたいならな。今言っても許してやるぞ? どうだ、おい。言ってみろよ」
「い、言うわけないだろうッ! このゲスが!」
「へへ、そうこなくちゃな。それじゃゲームスタートだ」
 権藤が顎をクイと動かすと、男の一人がリモコンのスイッチを押した。ウィイイン……と無機質な駆動音を響かせ、機械がゆっくりと動作を開始する。シリコン樹脂を固めて作ったらしい竹刀が、白濁塗れの淫裂を擦り始めた。
「ふぐっ……ぁっ……ぐぅ……んぅ……」
 少女は眉間にぎゅっと皺を刻み、股間で前後する竹刀の振動に歯を食いしばる。度重なる絶頂ですっかり解れた肉壺は、擦られるたびに酷く淫靡な音を漏らしていた。じゅぼっ、じゅぼっ……と泡立った液体が零れ落ちる。
(だ、大丈夫だ……キツイが、この程度なら耐えられる……)
 緩やかな動作に少々の安堵が滲む。だがその考えは浅はかだった。
 マシンが少しずつ加速を始めたのだ。凹凸がついた樹脂棒が、媚粘膜を擦り、的確に秘奥をぐっと押しあげる。肉襞が捲りあげられるたび、朱美の視界に小さな赤い星々が横切り始める。
「あ、うっ、んぐッ……お、おい、待てッ……は、速いッ! も、もう少しぃッ……あぁっ、あッ、待ってくれっ、は、激ッ……お、おい、聞いてるのか! ああ、あんッ、あっ、あんっ、あっ、ああッ」
 朱美が懸命に訴えかけるも、男たちは愉快気に笑うだけだ。何人かはスマホを弄り、仮眠を取っている者まで現れる。朱美は機械に手を置いている権藤に目を向けるのだが、男は何も動きはしない。その間にもピストン運動は加速し、視界がガクガクと揺れる。
(ま、まだ加速してッ……だ、だめだ、これ、イクッ! こんなのイクに決まっでるだろうッ! あ、あっ、イクッ! イクッ!)
 ガゴンガゴン──と規則正しい音を繰り返していた機械が、ガガガガガッ……とドリルで掘削するような音へと変貌していく。
 朱美は縛られた手足をギシギシと軋ませ、跳び箱の上で身を悶えさせた。その声は上擦って、膣穴から濁った汁が激しくしぶく。
「ぁあっ、ああああッ、激ッ、ひぐぅッ、激しッ、やっ、待っでッ、こんなの聞いでなッ、強ずぎッ、んぐっ、どめッ、止め……止めてくっ、ひぐッ、イグ、イグッ! イグッ! イグッ!」
 一度鎮静化していた快楽の火が、燃料を注がれたように轟々と燃え盛り、女体を炙った。閃光が瞬き、跳び箱の上で裸身がビクビクッと跳ねあがる。
 だがマシンは止まらない。それどころか加速を続け、粘膜が灼け爛れるような摩擦の愉悦が、下腹部を無感動に嬲り続ける。
「んぐっ、ひぃっ! まだっ、まだはげじぐなっでっ、ぁああっ、イグッぁあっ、イッでっ、イギッばなびでっ、イグぅうううう──ッ!」
 獣のような呻き声をあげ、朱美の恥部から熱い飛沫が間欠泉のように噴きだした。通常の性交ならここで休息が与えられるだろう。だが相手は無機物である。前後運動に一切の容赦はなく、ただひたすらに秘所を貫いてくるのだ。
(ご、拷問だ、ごんなのッ……イ、イキじぬッ……イグッ、イグ!)
 涙で何も見えず、響き続ける耳鳴りで何も聞こえない。頭に直接電流を流されているようにあらゆる制御が利かない。絶頂が絶頂を呼び、絶え間ない肉悦の頂に涎がだらだらと伝っていく。
「おひぃ、ひーッ、ひぎぃッ! あっ、あがっ、ひぅぅうっ! 権藤ぎゅっ、いうがらぁっ、言うがらっ、ごれどめでっ! 頭おかひくなるっ! 壊れっ、壊れりゅッ! 壊れるがらぁああッ!」
 大きな乳房が振動で跳ね回る中、朱美はこらえきれず権藤に叫んでしまう。プライドはズタズタだ。しかしこれ以上続けるのは不可能だった。自分の唾液で喉が詰まり、満足に息もできないのだから。
「お? 言う気になったか?」
「言うがらっ、ひゅうがらっ、もうどべでっ! 息でぎでないっ! ざっぎがら、くるじぐでじにぞうでっ! ひぎぃいッ、ま、まだぐるッ、あああイグッ、イグイグぅうッ!」
 絶頂に絶頂を重ね、朱美は全身の肌を波打たせながら、快楽の頂へと達する。その姿は凄惨なものだった。輪姦され、十回以上射精されても、必死に自分を保っていたのだ。その少女が、今や不良どもに助けを請うほどに追い詰められている。
「よぉし、一度止めてやろうじゃないか。話があるなら聞いてやらないとな」
 権藤がリモコンを操作する。マシンがゆっくりと動きを止めた。しかし停止した場所は膣の内部であり、今もピタリと粘膜にくっついている。掻き混ぜられた白濁液が、イキ潮に混じって滴り続けていた。
「はぁーっ、はっ、はひっ……はぁっ、ひぃッ……」
「さて麻比奈。お前の言葉を聞こうか。俺は辛抱強いが、そう待ってはられねぇぞ。ほら、何が言いたい?」
「はぁっ、ひぅ……わだじは……わたしはぁ……皆さっ、みなしゃんの……はひッ……」
 過呼吸に陥った朱美は言葉を満足に継げなかった。だが何より、躊躇があったのだ。これでは思うつぼじゃないか。こんな機械に責められた程度で、弱音を吐いてはいけない。従ってはだめだ。でも、だけど、このまま続けられたら──。
「あー、もう無理だわ。待ってられねぇ。長い長い」
「ま、まっでっ! 言うっ、言うっでいっでるのにぃぃぃッ!」
 一気に最高速にまで達したピストンマシンが再び女肉を激しく嬲る。鎮まりかけた肉悦がぶり返し、女体へと容赦なく襲いかかる。
(ぐ、うううッ! だ、だめだッ! これは本当にだめだ! む、無理ッ! これ以上続けたら、本当に私という人間が壊れてしまうッ)
 抗おうという決意が瞬く間に霧散していく。脳が破壊されるような怒濤の快感に、これ以上時間を掛けることなどできなかった。
「いにゅっ、いにゅになりまずっ! みなざんの犬っ! めじゅいぬになりまじゅがらっ、いうごどぎぐがらっ、これどめっ、止めてくりゃじゃいぃッ」
 教えられた言葉を必死に叫ぶ。だがマシンは止まらない。プライドも何もかも投げ捨てて言っているのに、権藤は「何言ってるか判んねえなあ」と欠伸をするだけだ。朱美はひぃひぃと喘ぎながら叫び続ける。
「なるっでいっでるッ! なるっ! 牝っ! 牝犬になりゅっ、なりまじゅがらッ! 皆さんのペットにじでぐだじゃいっ! ペットになっでっ、いうごどぎぎままっ、イ、イグッ、強しゅぎでっぁああっ! イグ……オォォッ……ンッ!」
 意識が弾けるようなオーガズムに牝の咆哮をあげ、麻縄を軋ませて裸身を弓なりに反らした。そして同時に、少女の股座から黄色い液体が迸った。
 小便だ──男たちは少女が放尿する姿に好奇の視線を注ぐ。ピストンマシンはその間も動きを止めなかった。じょばばばば……と音を立てて、黄色い液体が朱美の股間から跳ねあがる。
「ぁあっ、おじっごっどまらなぁっ……見るなぁっ……みにゃいでっぁあっ、イグぅッ!」
「ははっ、イキながら小便漏らしてやがる! これがあの麻比奈朱美かよ!」
「ぎゃはははっ! こりゃ良い! 牝犬として、まずはおしっこの仕方教えてあげまちょうかー? ひーひっひっ!」
 朱美が失禁してようやく、権藤はマシンのスイッチを切った。樹脂棒が膣穴から抜け、小水が競うように流れ落ちていく。
 腰がアクメの余韻に跳ねるたび、黄色い液体がびちゃびちゃと飛び散った。少女は目を剥いて艶肌を波打たせる。もはや意識は消えかかり、陸に打ちあげられた魚のようである。
「おい、しっかりしろ。まだ寝るには早いぞ」
 股間側から頭の方へと回った権藤が、朱美の頬をペチペチと叩く。
「今言った言葉を、ちゃんと言い直してもらう。それもここにいる全員に向かってだ。俺の言ったこと、覚えているよな?」
 朱美は奥歯をガクガクと震わせ、涎を垂らしたまま頷く。マシンのリモコンを見せられ、股間に樹脂棒の感触がある限り逆らえない。
「じゃあ俺から始めろ。半端な真似をしたら今度は一時間放置してやるからな」
「はあッ、ひぃ……わ……わ、わがっだ……」
「よぉし、じゃあいくぞ。カメラ回しておけ、お前ら」
 いかにも高価なカメラが朱美に向けられる。この痴態は全て記録として残るのだ。そう考えるだけで、この時代に生まれた事実すら憎々しい。だがもう、無理だ。今この状況では、何一つとして彼らに反抗できない。
「あ、あの……権藤……さ、さ……」
「あぁ?」
 権藤がリモコンを持つだけで朱美は顔を青くした。少女はぎゅっと目を瞑り、覚悟を決めた後、跳び箱から首を垂らす。景色が反転した。逆さまの世界で、眼前に屹立したペニスがあった。
「権藤、様……今まで逆らって……も、申し訳ございませんでした……はぁっ、はーっ……私は……ご、権藤様の、ご存知の通り……麻比奈朱美は、すぐに暴力に頼る、馬鹿女……なんです……」
 男たちは麻比奈朱美が陥落する姿を、ただ静かに喉を上下させて見つめる。朱美は屈辱と絶頂に身を震わせながら、困難な体勢のまま、上擦った声で言葉を紡ぐ。
「なので、権藤様の……め、牝犬として……飼っていただけないでしょうか……この阿呆が、皆様に暴力を振るうような蛮行に奔らぬよう……し、躾けてください……」
「ふぅん。だが、暴力なしでどうやって解決するんだ? 俺たちが苛々して煙草を吸ったらお前、どうする気だよ?」
「そ、それはぁ……その……」
「おい」
 権藤がリモコンをちらつかせる。こんな会話、先ほど囁かれた台本にはない。だが必死に頭を働かせ、目の前の男を喜ばせるしかないのだ。
「言え」
「あ、ぁあ……それはっ……し、竹刀を振るしか能のない、馬鹿女ですが……こ、腰の振り方を覚えます……求められれば、悦んで性欲処理、さ、させていただきます……た、煙草を吸う代わりに……わ、私で……朱美で……ストレスを、発散して……ください……」
「へぇ。じゃあこういうことか?」
 権藤がそっと耳元で囁く。これ以上まだ辱める気なのか。愕然とする時間さえ与えられず、少女は無理矢理にへらと笑う。貼りつけた歪な笑みが、痛々しいほどに引き攣っていた。
「そ、そうです……生徒が非行に奔らないよう、わ、私の身体でストレスを解消してもらいます……ち×ぽ大好きの……どこでもタダでま×こを献上する、ち×ぽ頭の淫乱牝犬に、なります……」
 言いきった朱美は、そこでがっくりと首から力を抜いた。もはや悔しさすら湧いてこない。ただ無力感だけが──胸にポッカリと穴があくような虚しさだけが、残っていた。

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