「言葉責めのカリスマ」として、その名を知らしめる南智子。今でこそM男性を中心に絶大な人気を誇っているが、青春時代は自分の欲求をさらけ出す場を見つけられない悩み多き少女だった。そんな彼女は本当の快楽をいかにして得ることができたのか?今回は特別に2ヶ月に渡って南智子の欲望の本質を剥き出しにする。
私は昔、特に10代の頃などは、けっこう悩んでいました。何をもって正常、異常とするかはともかくとして、マイノリティであることは間違いないみたいでしたから。
今までの私の経験では、はっきりと「ヘンだ」とか「絶対おかしい」ってズバリ言われたのは女性からのほうが多かったですね。たぶん、そういう嗜好がない人だと同じ女同士ということもあって、余計ヘンに見えるんでしょうね。
男性に関して言えば、エロっていうのは、例えば巨乳好きや脚フェチなどのジャンルがあるように、愛情や恋愛だけではカバーしきれない性欲みたいなものが存在することを色んな文化や伝統と共に知っている場合も多いですよね。「いやぁ、ヘンじゃないよ。セックスっていうのは色んなものがあるし、どんな人がいるかわからないものだから」って言ってくださったりして。単純に気を使っていただいてるのかもしれませんけれど。逆に女性でそういう風に言ってくださる人は少ないですよ。
私の初体験は10代半ばでした。その時の相手は40代ぐらいのすごく年上の男性だったんです。もちろん今みたいなことはできませんでしたけど、割と好きなように触らせてくれ、そしていろいろ教えていただいたんです。相手の方がしてくるというよりは、フェラチオや愛撫の方法、「上に乗って自分でゆっくり腰をおろしてごらん」とかそんなことを教えるタイプの人だったんです。だから私はすごく楽しかったし、感じたんです。何もわかりませんから教えてもらってるような感じでしたけれど、すっごくドキドキしたし、すっごく感じました。40代というある程度経験がある方だったからできたんでしょうね。この男性からしばらくの間、そうやっていろいろ教えていただきました。
その後は、同じくらいの年の男の子と付き合ったんです。でも、その頃は自分の性癖をすごく隠していました。本当のことを知られたら絶対「狂ってる」と思われそうで、なるべく普通の女の子らしくしていたのですが…、すごく苦痛でした。ただ、やっぱり「彼のことを好きだ」という気持ちはありましたので、感じないけど我慢していればなんとかなる、そんな風に思っていました。
とにかく絶対、その時期は「もしも、バレたら…」っていう恐怖感があったんです。友人に話すと「変だ」って言われましたし、「こういう男性いないかなぁ」って話してもそんな男性なんて聞いたことも見たこともないって言われちゃって。その頃は私も周囲も若かったんですね。だからこそ、「隠さなくては」って思っていました。でも、やはり自分一人の妄想としてはね、ずっとあったわけです。