「言葉責めのカリスマ」として、その名を知らしめる南智子。今でこそM男性を中心に絶大な人気を誇っているが、青春時代は自分の欲求をさらけ出す場を見つけられない悩み多き少女だった。そんな彼女は本当の快楽をいかにして得ることができたのか?今回は特別に2ヶ月に渡って南智子の欲望の本質を剥き出しにする。
“男性を責めたい”という性癖だからといって、私自身が男っぽいという感覚はないんです。恋愛関係では割と男性に甘えて頼るのが好きですし、女友達といてもその場を仕切るタイプじゃないんです。どちらかというと甘える部分が強いので人に任せたいタイプ。だから、いわゆる女王様とは違うみたいです。男性をけなすのも嫌いですし。
私が好きなのはじらし系。すごくエッチですよね。男性の射精と排泄を重ねるのもM男系なら、やらしいと思います。おもらしみたいな感じで焦らしていくと、男の人が切羽詰まってきますよね。これがすごくエッチに見えるんです。あと、アナルや乳首で感じてる男の人もエッチですよね。「男であるにも関わらずこんな格好でアナルを責められてる」「男であるにも関わらず乳首を舐められると感じてしまう」っていう社会的な男性の記号を壊すことが私をすごく興奮させてくれます。
男性の悶え方って、人によってすごく違うんですよ。きっと女性は「これが理想の悶えかた」っていうインプットが強いのかもしれませんね。レズプレイをしていても思うんですけど、わりとみんな同じような悶えかたをするんです。中にはちょっと変わった声を出す女性もいるんですけど、男性ほどの差はないですね。男性に引かれないように可愛く悶えることをみんな意識してしまう部分があるのではないかしら。
ですけど、男性の場合は悶えた時のモデルがあまりないので、みんなわりと素になってしまうみたい。だから、すごく変な声を出す人とか変な反応をする人がいるんですね。泣いたようになったり、女性の真似をして「アンッ、アンッ」って喘ぐ方もいますし。そういう意味で男性の方がタブーといいますか、崩壊するときのエロスみたいなものが強烈なような気がするんです。これも私が男性を責めたいと思う理由のひとつだと思います。
いつもね、私は日常的に、例えば電車に乗っているときも「この人はこんな顔でイクのかな…」って見ちゃうんです。これってセクハラかしら(笑)。たぶん、スケベな男性が女性を見た時に反射的にヌードやエッチなことを想像するのと同じだと思うんですけど、こうやって男の記号を破壊する妄想をついしてしまうんです。