「言葉責めのカリスマ」として、その名を知らしめる南智子。今でこそM男性を中心に絶大な人気を誇っているが、青春時代は自分の欲求をさらけ出す場を見つけられない悩み多き少女だった。そんな彼女は本当の快楽をいかにして得ることができたのか?今回は特別に2ヶ月に渡って南智子の欲望の本質を剥き出しにする。
責めの立場の人にもっとも大切なのは、まず相手のタイプを見極めることだと思います。
受け身なセックスに興奮すると言っても、いわゆる女王様と奴隷の関係がいいのか、レズプレイっぽい関係で受け身になりたいのか、あるいは気持ちよくして欲しいけど執拗に責め立てられるのはイヤなのかタイプは様々。このタイプを読み間違えちゃうと全然相手はノってくれません。女性を相手にする時もそうですけど、とにかく真剣に相手の人を見ることがとても大切ですよね。
雑誌の記事だと「万人が感じる技を教えてください!」っていう場合がありますけれど、本当のテクニシャンになろうと思うんだったら、まずその考え方を捨てることからでしょうね。
例えば、相手がちょっと身じろぎしたとしたら、嫌がっているのか、感じているのか、それとも痛いけど「痛い」って言えないのか、真剣に注意してあげれば分かるはずです。こういうことを無視して“誰でも感じるボタン”を探しても、そんなものはないですよ。「セックス上手になりたい」っていうすごく漠然とした質問も多いですけれど、それはどういう意味合いなのかをまず自分自身が考えないといけませんよね。
セックスにおいていい女だと思われたいのか、それともいろんなテクニックを使って相手を責めて「どうだ!」って気分になりたいのか、っていうことをまず知ることです。技術だけ上手になりたいなら、風俗で毎日努めるのが一番かもしれません。でも、男性によっては相手が「上手な女はイヤだ」「ウブな人がいい」っていうことだってあります。だから、上手になることで何もかもうまくいくとは限りません。奥さんが上手だと退いてしまう男性も多いと思いますしね。
逆から言うと、女性たちも言えない、できない部分がたくさんあるんじゃないかしら。本当はいろんなことをしてみたいけれども、セックスに積極的だと本命になれないって女性は思うみたいですよ。だから、遊びの相手じゃなくて、結婚するんだったらやっぱり男性が思い描いている像を演じるしかなくて、清純そうに振る舞って恥ずかしそうに気持ちよさを表現しているって意見も素人女性からよく聞くお話です。本当は快楽を貪りたいって思っているんですけれど、本命の彼には言えず自分を演じて、セックスフレンドには自分をさらけ出すっていう女性は意外に多いのかもしれませんね。
男性でも本当は受け身でしてもらったほうが興奮するし感じるけれど、彼女とか奥さんにはそういう自分は見せられないっていう人も多いんです。どうしても社会性とか関係性ができてしまうと一番キレイでカッコイイ自分だけ見せておこうとするんですね。男も女も複雑ですよね。
社会性がなくなったらそれはまたつまらなくなるかもしれませんが、本当は社会がいろんな嗜好の人がいることを認め、その上で羞恥や清純さを個人で高めあえれば一番よいのではないかしら。