フランス書院文庫創刊40周年

2025年、フランス書院文庫は創刊40周年を迎えました。
これまで官能小説を途切れることなく世に送り出すことができたのは、作家たちの並々ならぬ情熱となによりも読者の皆様の揺るぎない支持があったからこそです。
これからも作家の無限の妄想を支え、官能文学を世に送り出していくことが我々のささやかな願いです。
今後とも変わらぬご愛顧のほどよろしくお願いします。
フランス書院文庫の今の時代を創り上げてくださった作家の方々より、お祝いと「作家の選ぶフランス書院文庫ベスト3」を頂戴しております。 この場でご紹介させていただきます。
書店の棚の中でも、黒本の背表紙が並ぶそのコーナーだけは、私にとって特別な存在感がありました。
そんなフランス書院文庫が4月で創刊40周年とのことですが、なんだかそれよりずっと以前から知っていたかのような錯覚を覚えます。
ですから自分などは新参者としてその末席に加えていただいたという気持ちでいたので、今回あらためて振り返ってみて、その歴史の後半に関わらせていただいたのだと気づかされると光栄に思うと共に、感謝の念を抱かずにはいられません。
ますらおの煮えたぎる欲望に寄り添ってくれたフランス書院文庫、40周年万歳!
ベスト3
フランス書院文庫創刊40周年、おめでとうございます。
僕は来年デビュー20年になるので、その歩みの半分ほどはお世話になっていることになります。
レジェンドにして巨星、結城彩雨御大のなんと全作品を出版している栄えあるフランス書院鬼畜小説史の末席に、この不器用で融通のきかない変態エロ作家が名を連ねさせていただいている――
名誉というほかありません。
ありがとうございます。
ベスト3
フランス書院文庫創刊四十周年、おめでとうございます。私にとって当文庫は官能小説業界を代表するレーベルであり、常に業界のトップを走ってきた印象があります。現在官能小説家として活動している私ですが、デビュー前から当文庫の存在は強く意識しておりました。「いつかあそこで書けたらいいなぁ」と憧れを抱いていたものです。ですが自分のレベルでは書くことなど叶わないだろうと諦めていたのも事実でした。
ですが人生分からないもので、色々ありまして当文庫で書かせて頂けるようになりました。力を尽くしてくださった方々には感謝しかありません。自分のペンネームが印刷されたフランス書院印の単行本を目にした時の喜びは格別なものがありました。ついにやけてしまい、献本を持ってきてくださった編集T氏にはさぞ不気味な奴に見えたことでしょう(笑)。
官能小説は派手さに欠ける存在かも知れませんが、文章でしか表現できないエロスや空気感があります。手軽に興奮を得るなら映像やコミックに軍配が上がりますが、それらにはないものがあるのです。想像力を刺激して性的興奮を高めるのが官能小説であり、私もその一端を担えているのであれば幸いです。フランス書院文庫が今後も末永く続くこと、更なる発展をしてゆくことを願っております。そのために自分も全力で書き続けてゆく所存であります。
フランス書院文庫
フランス書院、四十周年おめでとうございます。心よりお喜び申し上げます。
三十数年愛読し、現在は作家として作品を書かせて頂いているレーベル。うれしいかぎりです。
これからも、面白い作品が世に出続けることを願って止みません。また、末永くお付き合いさせて頂きたいと、心から思っています。
ベスト3
母と息子でのセックスという禁忌に、驚くほど自然に入り込んでいく。懺悔先生特有の描写として、男女として本気で愛し合っているかと言えばそうでもない。ただ、心と身体がセックスを求める。子供を孕ませたい、産ませて欲しいと願う。という登場人物たちの心理は好みが分かれるとは思いますが、個人的には好きです。
母子相姦ものには珍しく、主人公が父親を尊敬している、というのも秀逸でした。
同じ誘惑系作家として、手本としたい作品です。
特有のえげつなく、荒っぽいやり方でヒロインが堕とされていく。海外の方が及ばない場所、人身売買マフィアの奴隷競り市、紛争地域のゴロツキ軍隊、独特の文化を守り続ける原住民。
日本での日常とは別世界なのが斬新でした。
『神』への生け贄として、媚薬を塗られ捧げ物に……。
猛烈に印象に残りました。
二部構成で、後半の生贄美肛夫人も気に入っています。こちらは、むしろ日本の日常からヒロインが罠にかけられ陵辱されていく展開。本編が主菜なら、こちらはデザートとして満足でした。
最初は強気で抵抗していたヒロインが、やがて心身ともに堕ちて、自ら望んで生徒に言われるまま淫らな行為をするようになる。
いろいろありながらも軟着陸するかと思いきや、強制アナルファックとカメラの前での浣腸排便。婚約者に陵辱ビデオを送られて全てを奪われ壊される。
残虐で陰湿な展開に、ゾクゾクしました。浣腸排泄に興奮するようになるきっかけとなった作品でした。
親方フランス書院さま、40周年おめでとうございます。
世紀と世紀を挟んで(性器と性器ではありません)前後20年を世紀末というらしいです。
80年代に誕生し、まさに世紀末を駆け抜けた世紀末出版社フランス書院。
七つの傷を持つ伝説の出版社として、荒廃した世界に光をあてる40年でした。
21世紀になり、これからは新世紀出版社として、さらなる躍進を期待しております。
そうでないと、私の仕事がなくなります。
ベスト3
加えて『悪魔の淫獣』『未亡人肛虐監禁』の三冊が私のバイブルです。
これからも結城彩雨教信者として、布教活動に邁進していきたいと思っています。
あえて難を言えばあまりに「完璧すぎる」ことでしょうか。
自著『三穴拷問』はゴチャッとした感じで書いてみました。
メインヒロインと主人公が結婚してしまう、ハーレム小説的なめでたしめでたし感が気に入っています。
自著『肛乱の宴』ではヒロイン同士の絡みを濃厚にしたくてレズプレイを全面に出してみました。
当時、すでに四半世紀の歴史があった由緒あるフランス書院文庫に、メイドという飛び道具で参戦したのが十五年前。
官能小説の王道をしっかりと歩みつつも、時代に合わせた挑戦も忘れないレーベルの先進的なスタンスと、懐の深い読者のみなさまのおかげで、四十周年のメモリアルを一緒に迎えられそうです。
ありがたや。
五十周年のときに私がまだ生き延びてたら、記念でメイド書かせてください!
四十五周年でもいいですよ?
ベスト3
藤崎作品は特に、設定が私の嗜好のど真ん中。
このたびのフランス書院文庫創刊40周年に際し、心よりお祝いを申しあげます。
40年と聞くと、官能文庫(通称黒本)との出会いが思い出されます。
本屋さんの一角にあって、ひときわ異彩を放っていた黒い背表紙の文庫本。
その前に立ち、周囲をうかがいながら手に取るときのドキドキ感。
このような甘酸っぱい思い出を持つのは、私だけではないと思います。
もちろん最近では通販サイトが黒本との出会い、という方もおられるでしょう。
いずれにしろ多彩な表現を駆使し、読者をときめかせてくださった先達の作家、並びにこれらの作品を世に送り出してこられた編集者・関係者の皆様に敬意を表します。
今後とも貴社のますますのご発展とご繁栄をお祈りいたします。
ベスト3
フランス書院文庫創刊40周年おめでとうございます。
長きにわたり官能小説の最前線を走り続けてきた功績は偉大としかいい様がありません。
フランス書院様が流してきた汗と白濁した液体がアスファルトに点々と染みを作り、道を成しているのが見えます。
その道をこれからも親愛なる読者様とフランス書院文庫Xで絶賛刊行中の結城彩雨作品完全版を読みつつ、駆け抜けていければと思います。
ベスト3
フランス書院文庫創刊40周年、誠におめでとうございます。
読者の皆様とこの佳き日を一緒にお祝いできることを大変うれしく思います。
創刊40周年ともなれば、読者の皆様も私の先輩ばかりです。
これからも皆様に素晴らしい官能小説との出会いがありますように。
私も、次の節目の年もまた皆様と一緒にお祝いできるよう、さらに精進いたします。
担当編集殿とは、2022年10月に新人賞をいただいてからのお付き合いになります。
私の性癖ややりたいことを決して否定せず、誠実に、時には厳しく向き合ってくださり、本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
フランス書院文庫に関わる全ての皆様の長年の御功績に最大の敬意を表するとともに、今後のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。
ベスト3
この作品にこのユーモラスなタイトルを付けてくれていなければ、私は凌辱系の本を怖がって一生手に取れなかったかもしれない。
(いや、なんだかんだ言ってスケベだから人生のどこかで綺羅光には出会う気もするが……)
とにかく凄い、ヒロイン雪奈のエロさ、気高さ、美しさ。凌辱者たちの、下品で、どこか憎めない描写。『十のピンクの扉』のワクワクする会話劇。(しかもそれが後半までネチネチ尾を引いていく責め方!)
私の人生と性癖を完璧に捻じ曲げてくれた本だ。読み終えた時、自分の心の中にワルが生まれたのがはっきり分かった。
電子書籍で読めるが、紙書籍でも復刊していただけないだろうか。ぴかぴかの雪奈を手元に置きたい。我が家の本棚の特等席を空けて、本気で待っている。
文庫本で約350ページ、その中に夢野乱月の濃縮エキスがこれでもか!と入っている。
色々あって美しきヒロインが『冥府』に向かうことになるのだが(未読の方がいると申し訳ないので詳細は伏せる)、その流れのゾクゾク、ワクワクする演出……。
ものすごい面白さで、濃密で、怖くて、エロチックな読書体験だった。
一度読んだ人の心にはきっとずっとあの冥府の城が建ったままのはず。
記憶を消してもう一度驚きを味わいたい。そのくらい大好きな極上のお宝本だ。
冒頭の隠し切れない不穏さがたまらない。
村人たちと一緒になって、何も知らないヒロインたちが罠に堕ちていくのを、ネットリ見守りながら読んでいく。するといつの間にか物語は核心に迫って行き……。
という、因習モノの良さをたっぷり教えてくれる最高の一作。
ヒロインに割り当てられる凌辱者がまさに適材適所で、もちろん全員エロい。
なんといっても、最終章の迫力が──というと、ネタバレになってしまうので言えないが、
田舎の村のハレとケが混沌とするラストは誰かと語りたくなること間違いなし!
創刊40周年おめでとうございます!
時代の波に影響されやすい出版業界で「官能小説」というジャンルを堅く守り続けてきた歴史はもちろん、今も新人作家の発掘を続ける姿勢と、妥協を許さない作品づくりを心から尊敬しております。
これからも毎月新たな官能の世界がフランス書院文庫から生み出されていくことを期待しておりますので、編集部の皆様もお体に気をつけて、共に作品づくりを続けてまいりましょう!
ベスト3
旧家はやっぱりそうじゃなきゃ、と思わせてくれる甘い生活物です。
青橋先生のタッチは甘々な設定に本当に合っていると思います。
そしてペンネームにも関係しているかどうかは私は知りませんが、物語のラストにも特徴のある懺悔先生らしい余韻を感じさせる作品です。
相内先生の作品は登場人物に良い人が多いです。主人公もちゃんと言葉での気遣いができる男が多いので、モテたいのなら読んで参考にするべきです。誘惑物というのは世界観を優しく保つべきだなと思いました。
40周年おめでとうございます。
官能小説の金字塔として益々の発展をお祈り申しあげます。
ベスト3
ほかの作品も含めて勉強させて頂きました。
田沼淳一先生も大好きなので、どちらを選ぼうかと大いに迷いました。
ヒロインも堕ちていく過程から、仕上がりに至るまで魅力的でした。
フランス書院文庫様、40周年誠におめでとうございます。
私がデビューしたのは2022年の2月、コロナ禍の真っ只中でした。
初めて書いた小説で新人賞を頂いたものだから、改編作業など何も分からずド素人。
編集さんにイチからご指導いただきなんとか仕上がった瞬間は今でもはっきりと思い出すことができます。
当時は美少女文庫がまだ刊行されており、電子書籍はまだまだこれからという時代。
あれから約3年しか経っていませんが、時代は大きく変わりましたね。
そんな中でも「エッチな本を作る!」という一点に心血を注いでいる編集部の皆様には感服するばかりです。
どうぞこれからもフランス書院だからこそできる、いや、フランス書院にしかできない本づくりを続けて行ってほしいと願います。
エッチなコンテンツこそ人類の宝物。
40年のノウハウが蓄積されたフランス書院はもはや国宝とも言ってよいでしょう。言い過ぎかしら?
ベスト3
フランス書院文庫官能大賞に応募するにあたり過去の受賞作をいくつか拝読していました。
その中で一番私の性癖に突き刺さったのが、深月先生でした。
しっとりとしたヒロイン像がたまりません。特にセリフの艶っぽさは今でも憧れる!
日常で疲れてる時こそ、深月先生の文章に抱き締めてもらいたくなるんですよね。
熟女お手伝いさんとの甘い日常をあらゆるエッチな角度から書き下ろした本作品は、すごく満たされた気持ちになります。
神瀬先生の作品はいくつも拝見してますが、一番最初に読んだこの作品がずっと心に残っています。
誘惑小説家を目指す人は必読。
料理が上手で床上手、これこそ理想のヒロインではないですか?
古都という舞台設定まで含めて、全てが完璧な作品。
これに影響されて私は2作目『未亡人食堂【奥まで味わって】』を書きました。